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傭兵団長となって宇宙を駆け巡ろ!コミック+SFRTS『Silent Space(緘黙宇宙)』【中華ゲーム見聞録】

「中華ゲーム見聞録」第72回目は、宇宙を舞台にしたコミックスタイルのSFストラテジー『Silent Space(緘黙宇宙))』をお届けします。

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中華ゲーム見聞録」第72回目は、宇宙を舞台にしたコミックスタイルのSFストラテジー『Silent Space(緘黙宇宙))』をお届けします。

本作はJachun Digitalによって、2020年9月29日にSteamで早期アクセス版が配信されました。Jachun Digitalは中国・深セン市のデベロッパーで、2008年に設立されました。企業全体の従業員は40人、開発メンバーは12人ほどだそうです。本作の開発には、プロジェクト案の立ち上げから開発リリースまで、1年3ヶ月掛かったとのこと。今回、開発者のコメントが頂けたので、記事の最後に掲載します


本作の内容ですが、宇宙を舞台に敵と戦うリアルタイムストラテジー(RTS)です。ただ複数の宇宙船を動かすというものではなく、MOBAのように自機のみを操作し、スキルなどを活用して敵を倒していくミッションクリア型のゲームになっているとのこと。またストーリーの分岐もあり、マルチエンディング方式を採用しています。さっそくプレイしていきましょう。

プレイヤーは傭兵団の団長



ゲームが始まると、コミックスタイルでストーリーが語られていきます(1コマずつ表示されていきます)。ぶっきらぼうな様子の主人公はブライトと言い、「異星傭兵団」の団長を務めています。「無畏号」(「無畏」は「怖れを知らない」という意味)という名の宇宙船を操り、アイエシリア星域の18号スターゲートを進んでいました。



ピンク髪の女性は、助手のウィラ。ブライトたちは政府軍から海賊を調査するよう任務を受けているようです。その報告を政府軍にするようウィラは言いますが、ブライトは「寝起きなのでやりたくない」と言い、酒を飲み始めます。結構適当な性格の船長ですね。



ここで船内に警報が鳴り響きます。どうやら商船からの救難信号で、海賊に襲われているようです。もともと海賊調査に来ていたので、さっそく助けに向かうブライトたち。ここから戦闘が始まります。


戦闘は見下ろし型の2D画面で行われます。自機の操作ですが、地面(というか宇宙)を右クリックでその場所まで移動します。画面端にマウスカーソルを持っていくか方向キーで画面を動かすことができ、スペースキーで画面を自機のある場所に戻せます。『リーグ・オブ・レジェンド』などMOBAと同じような操作なので、それらをプレイしたことのある方ならすぐに分かるかと思います。右下の円は全体のミニマップですね。


敵が登場しました。自機が移動しない状態で敵が射程内に入れば、自動的に攻撃を仕掛けてくれます。またAキーを押しながら左クリック移動で、いわゆるアタックムーブができます。敵が射程に入ると止まって攻撃をしてくれますので、未知の領域を前進する時に使うといいでしょう。


敵が増えてきました。いくら自機が強くても、1対複数の状況になると戦闘は厳しくなります。機体にはシールド(青色のバー)があり、それが削られるとHP(緑色のバー)が減ります。これらは時間と共に回復しますので、敵を倒した後は、シールドなどが低下していれば、しばらく動かないで回復を待つのがいいでしょう。


数字キーの1~3でスキルを発動することができます。これもMOBAと同じシステムですね。画像では小型の戦闘機を3機飛ばすスキルを使っています。通常攻撃だけだと複数の敵に対応するのはきついので、適宜スキルを使っていくのがいいでしょう。



商船を発見。敵の攻撃から守りながら、ゴール地点(画像(上)の丸い点線)へと連れていきましょう。商船がゴール地点までたどり着くと、ミッションクリアです。本作は前述したようにミッションクリア型になっており、ミッションごとに勝利条件が違います。ただ敵を倒せばいいというわけではないので、ミッションが始まる前に、勝利条件をしっかり確認しておきましょう。

ミッションに挑め!



助けた商船は、「プロメテウス基金会」のものでした。青い髪の女性はリーダーのクロトです。クロトはブライトに、「基金会ではなく個人的な依頼として、私を守ってほしい」と頼みました。ブライトは「個人的にはあなたに傷ひとつ付けさせたくないが、引き受けるかどうかは調査してから決める」と答えました。軽そうに見えて、結構用心深いですね。クロトは「構わない。答えが決まったら連絡して」と言います。



それからクロトは突然、額をブライトの額に付けました。途端、ブライトは気を失ってしまいます。目を覚ました時には、翌日になっていました。ウィラには「飲み過ぎ」と笑われますが、ブライトは何が起きたのか分かっていません。肝心のクロトは、どこかへと姿を消してしまいました。またクロトに会うことがあれば、今回の件について問い詰めてみましょう。


本作品のメインインターフェイス。ここで任務を受けたり、宇宙船の装備を変更したりなどできます。現在のところは「星図」から任務の受注をすることしかできないようですね。どんな任務があるのか見てみましょう。


「星図」では受けられる任務が表示されますが、現在の所は1つだけですね。任務には期限が設けられており、その日数を過ぎると受けられなくなるので注意が必要。今回の任務は期限が4日間だけです。


任務の内容ですが、どうやら海賊が密貿易をしているようです。ブライトたちは、政府軍から受けた海賊捜査の依頼以外にも、独自でとあるアーティファクトを探しています。そのアーティファクトが、海賊たちの間で取引されているかもしれません。密貿易を行っている海賊船が逃げる前に、急いで追いかけましょう。


行く手を阻む敵が多く、なかなか先へ進ませてくれません。また極太ビームを撃ってくる敵船もいます。発射前にビームの軌道が表示されますので、急いで範囲外へ逃げましょう。この辺りもMOBAっぽいですね。マウス操作が忙しくなってきました。


海賊の輸送船は、マップの2カ所にいます。まずは左側の輸送船へ向かい、これを撃沈。しかしこの船はハズレだったようで、交易品は見つかりませんでした。急いでもう一隻の方へ向かいましょう。


もう一隻の輸送船ですが、脱出ポイント(画像の赤い点線の円)のそばにいました。何とか撃墜しようとするも、間に合いません。敵の輸送船に逃亡され、任務は失敗。まだ最初の任務なのですが、思ったより難しいですね。MOBA大国の中国だと、「こんなの簡単」と言われるかもしれませんが……。


先程のプレイの反省点を踏まえて再度挑戦。今度はスキルをフル活用して敵を素早く倒し、海賊の輸送船に逃げられないよう、どんどん進んでいきます。操作に慣れてきたので、先程よりは苦戦しなくなりました。ターゲットの輸送船を2隻撃破し、ミッションクリアです。

ブラックマーケットに侵入



政府軍のザーク統領に、「海賊調査の進捗が無い」ことについて文句を言われます。海賊船を倒したことを報告しても、「そんなザコを倒して、ごまかせると思うな。目的は全海賊勢力の情報収集だ。中立区域へ行って調べてこい」と言われました。



「星図」のメニューから、中立区域にある地下ブラックマーケット「タリア」へ。ここにはダイヤモンドという闇商人がいます。中立区域は海賊たちも自由に行き来しているため、情報収集には打って付けの場所です。

ダイヤモンドが「どの海賊勢力が知りたいんだ?」と聞くと、ブライトは「全部」と答えました。ブライトは「いくらでも払う」と約束したため、ダイヤモンドは「バーへ行けば欲しい情報は得られる」と答えました。敵味方関係なく、金次第で動くタイプの商人ですね。


バーへ向かうと、海賊4大勢力(赤琉・黒蛇・白帆・毒蝎)の情報が端末に入ってきました。しかし何者かがブライトたちのあとを付けてきているようです。おそらく海賊でしょう。どうやらダイヤモンドに、「ブライトたちが海賊勢力を調査している」という情報を売られてしまったようですね。ブライトは「俺たちがここから撤退するまでは情報を売らないものと思っていたのに、職業道徳が無いな」とボヤきました。



前方で何やら騒動が起こっていました。暴漢たちに少女が襲われていたのですが、突然現れた赤い髪の女性によって暴漢たちは倒されました。どうやらこの女性が、ブライトたちを付けていた海賊のようです。


ブライトは赤髪の女性が、海賊の4大勢力のリーダーだと指摘します。向こうも隠す気は無く、「その通り。私が赤琉の女王、アトロポスよ」と名乗ります。ブライトは「連邦3大新聞の1つ、UNNから派遣されました」とごまかしますが、「このブラックマーケットで身分を偽ることはできないわよ、ブライトさん」とバレバレの様子。ブライトは、裏社会でも名の通った存在のようです。

中立区域でブライトを殺すわけにはいかないようで、アトロポスは宇宙での戦いの場を指定し、「生きて逃げられると思わない方がいいわよ」と言って去っていきました。ウィラが心配するも、ブライトは「宇宙にさえ出れば、誰も俺を遮ることはできない」と豪語します。ただブライトとしては、目的は海賊勢力の調査だけなので、意味の無い殺し合いはしたくない様子です。


その時、ブラックマーケットを襲撃する海賊の一団が現れました。ボボナという女海賊が協定を破り、攻め込んできたようです。アトロポスは「ダイヤモンドをどうしようが知ったことではないが、ここには流民が大勢いる。勝手な行動を起こすな」と言いますが、元より仲の悪い者同士なので、話し合いが付かずにそのまま戦闘に突入。ここはダイヤモンドとアトロポス側に味方して、恩を売っておきましょう。

海賊たちとの戦い!



戦闘前に、機体のカスタマイズをしておきます。装備は、画像左にある機体形グリッドにパーツをドラッグ&ドロップしていくだけでOK。ただスペースがかなり限られていますので、現在のところたくさん積み込むことはできません。


戦闘前にダイヤモンドとの交渉。ここでドンパチすると政府軍に乗り込まれるため、ダイヤモンドはブラックマーケット自体を別の場所を移したいようです。「ボボナを倒した者には賞金を与える」と言ったので、ブライトは参加を表明しました。


バトルスタート!今回はブラックマーケット&アトロポスの連合軍と、ボボナ勢力の戦いです。右下のミニマップを見ていただければわかると思いますが、敵味方入り乱れての戦闘に加わります。集団戦に参加する形での出陣は、プレイしていて楽しいですね。


最終ターゲットであるボボナの大型船に到着。仲間も案外戦ってくれますが、敵の火力の方がはるかに強い。ビーム攻撃に広範囲攻撃を駆使され、よけきれずに大ダメージ。あっという間に撃沈されてしまいました。再挑戦するも、またもや撃沈。かなり強いです。


まともにやっても勝てそうにありません。考え方を変え、味方を進行させ、敵と戦ってもらう作戦を取ります。全体マップをよく見ると、MOBAのように3つのレーンに分かれている形になっています。そこですべてのレーンにいる敵を倒し、味方が敵ボスまで進めるようにします。

味方にサポートしてもらいながらなら何とか……と思いましたが、やはり攻撃の激しさはあまり変わりません。範囲攻撃はするわ、レーザーは撃つわ、地雷はバラ撒くわで、もはや避けるだけで精一杯。かなり時間を掛けましたが、何とか撃破に成功しました。しかしこちらも瀕死の状態で、結構ギリギリの戦いでした。



戦闘勝利後、ブラックマーケットでの宇宙船パーツの購入が可能になりました。敵を撃退してあげたのですから、当然ですね。また新たな宇宙船も2機手に入れました。乗り換えや、パーツの積み替えもできます。機体が大きい方が、パーツをたくさん積むことができますね。


「通信」のメニューでは、ヒロインたちと話をすることができます。任務を受けたり、新たな展開があったりしますので、チェックしておくといいでしょう。日数制限もあるので、見逃さないよう注意しましょう。ちなみにアトロポスと通信したところ、「手助けしたぐらいで許されると思うな」とのこと。「沈船之墓」で待っているので、4日以内に来るよう言われます。


「星図」では任務が2つありました。1つはプロメテウス基金会の船を助けに行くというもの。もう1つはアトロポスに会いに行くミッション。ちなみに本作は前述したように、マルチエンディング方式です。この先どんな物語を作り上げていくのか、ぜひとも自身の手でプレイしてみてください。

アクション性の高いSFストラテジー


本作は自機のみを動かすRTSです。MOBAの要素を取り入れており、敵の攻撃をかわすなど、アクション性が高いものになっています。ある程度反射神経が必要なので、筆者は結構苦戦しました(と言うか、何度も死んでいます)。

ミッションは「敵を倒す」というものだけでなく、拠点防衛や護衛、隕石群の中を抜けて進んでいくといったものなど、多岐に渡っています。全体的に難度は高めかなとは思いました(筆者の腕だと)。MOBAが得意な人には楽しめるゲームとは思います。

陰謀渦巻くストーリー。海賊同士の争いだけでなく、政府軍も何かを企んでいるようです。様々な勢力が絡み合う中、プレイヤーはどうするか、その選択を迫られます。

開発者に本作の売りや開発で苦労した点、特に力を入れた点などについてお尋ねしたところ、以下のようなコメントを頂けました。

本作はビジュアルノベルとストラテジーを融合させたゲームであり、ゲームのストーリー、プレイ方法、システム全体の統一性に力を入れました。そのため、バトルのコア部分の開発が完了した後、ストーリーのマルチラインの分岐に応じた複数の異なるステージ設定を行いました。

我々は33個の異なるゲームステージを設定し、ラストステージでは異なるストーリーラインに応じた6つのバージョンのステージを作成しました。同時に各ステージのプレイ方法をストーリーと融合させることで、ストーリーとステージが一体化となり、ゲームへの没入感を高めることができました。

バトルのコア部分を支える宇宙船の組立システムですが、異なるストーリーラインにおいて、各陣営の戦闘スタイルに応じた宇宙船と武器・装備が用意されています。プレイヤーは自分好みの宇宙船を組み立てることが可能で、これらはゲーム全体のバランスに影響を及ぼさないようになっており、同時にゲームのプレイ方法や戦略性、奥深さをさらに深めることとなりました。


本作は現在のところ、日本語はサポートされていません。開発者にお尋ねしたところ、できれば今年のクリスマス期間には日本語サポートを実現したいとのこと。アニメ調のイラストで取っ付きやすい内容なので、ぜひとも日本語版を出していただければと思います。
また、10月16日頃には、Steamのゲーム紹介映像が正式なものに変わるとのことです。

製品情報



※本記事で用いているゲームタイトルや固有名詞の一部は、技術的な制限により、簡体字を日本の漢字に置き換えています。

■筆者紹介:渡辺仙州 主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、「マイナーゲーム.com」「マイナーゲームTV」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「西遊記」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。著者Twitter「マイナーゲーム.com」Twitter
《渡辺仙州》

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