『DEATH STRANDING』Game*Spark読者レビュー一挙公開!『デススト』愛あふれる珠玉のレビュー15作品を公開(Part2) 2ページ目 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『DEATH STRANDING』Game*Spark読者レビュー一挙公開!『デススト』愛あふれる珠玉のレビュー15作品を公開(Part2)

プレゼント企画にて募集した読者レビューの中から、15作品を公開します。

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『DEATH STRANDING』Game*Spark読者レビュー一挙公開!『デススト』愛あふれる珠玉のレビュー15作品を公開(Part2)
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古部亮


「ありがとう」

『DEATH STRANDING』をクリアした際の最初の感情でした。
誰に向けたのかは分からないのですが、とにかく感謝したかった。
スタッフロールが終わり、ようやくポツポツと心の整理がついてきて、
それが"生への感謝"だと理解しました。

作品の制作発表PVに、まず度肝を抜かれました。
「これは小島監督、またどえらいもの出してくるぞ」
『DEATH STRANDING』発売前の1か月間は本当に毎日この作品のことばかりを考えてました。
来る発売日、童心に返ったようにビリビリとビニールを破いて、
いまかいまかとインストールを急かし、いよいよプレイ開始。

「うおお、何だこのゲームは、何が何だか分からんぞ!」

もう序盤はちんぷんかんぷんです。
聞いたこともない単語の応酬に、遊んだこともない操作性。
主人公のサムもいまいち掴めない男なもんで、
正直言っちゃえばストレスでした。
しかしそれでも先が気になって遊びたくなっちゃうストーリーは
やはり小島監督は凄いなぁと思いました。

操作にこなれてくるのと比例し、世界観も分かってきまして、
それと同じようにサムとBBへの愛着も高まっていきます。
もう序盤の抵抗感は何処へやら、気づけば配達も忘れて国道を作っていました。
国道を伸ばすためにカイラル通信を繋ぎ、国道を伸ばすために人々の頼みを聞く。
国道が中部を横断するころにはストーリーも佳境。
この頃にはもう世界観やキャラクターの虜になっていました。
もうこうなれば私がサムです、遊びながら独り言も増えちゃってましたね。

BBとの旅や仲間とのふれあい、対立、激闘を潜り抜けいよいよクライマックス。
世界をつなぎ直したサムは、最後に一番大切なつながりを断ち切る選択に迫られます。
もうこの段階で私は頭を抱えてました。
なんて意地悪な作品なんだ、こんなに頑張ったサム(私)になんて仕打ちだ!

「もう遊びたくない!」

ストレスに耐えられない赤ちゃんのようにぐずってました。
しかし当然そうもいかず、序盤と似た構図の中、最後の配達へ。
その道中に回想シーンが入ります。
まさしくそれは数十時間分の答え合わせ、このゲームの核心です。
これが卑怯!
こんなもの涙なしで見れるわけがありません。
このゲームが始まってから体感した全ての苦難への答えであり、
私からしてみればご褒美でした。
全てが終わったラストシーンでは放心状態。
エンドロールに入り、
私の脳内ではサムとの旅路、数々の繋がりが走馬灯のように駆け巡りました。

「ありがとう」

きっとこの感情は、この作品内で数多く触れてきた生と死に触発された
"今生きていることへの感謝"だったのだと思います。
生きているから多くの出会いがあり、繋がっていく。
そしてこの作品に触れることで、この作品を作り上げた多くの方の良心とも繋がれた気がしました。

きっとこのゲームは優しさで出来ているのだと思います。
私の人生の、大切な結び目の一つとなりました。

コード


小島秀夫監督が独立してからの新作。

発売日の11月8日はすごく楽しみにしていたのを今でも忘れない。
ゲームを起動してコジマプロダクションのルーデンスでテンションが上がりタイトル画面で涙したのを覚えている。

ゲームをスタートすると発売前にYoutubeで観たサムと広大なフィールドが自分の目に映る。
さらにゲームを進めると「A HIDEO KOJIMA GAME」の文字が出て本当に小島監督のゲームがまたプレイできると思った。

デスストの世界観を発売前に情報を頭に入れていたのだが、観るだけでは体感できないプレイして初めてわかる「ストランドシステム」アクションゲームにあるようなマルチプレイではなく人と人が繋がる緩く繋がる事ができるということがストーリーを通してプレイしている自分に伝わってくるのが分かった。

サム・ポーター・ブリッジズを中心としたキャラクターも個性的でBBやクリフ役のマッツ・ミケルセン、デッドマン役のギレルモ・デル・トロ、フラジャイル役のレア・セドゥアメリ役のリンゼイ・ワグナー、ヒッグス役のトロイ・ベイカー、ダイハードマン役のトミー・アール・ジェンキンス、ママー役のマーガレット・クアリー、ハートマン役のニコラス・ウィンディング・レフンの大スターばかりである。

こんな豪華なキャストの見た事がないしストーリーも壮大だ。
普通のアクションゲームと違うところはメインストーリーにしてもサブストーリーにしても「配達」を通じて人との関わりを感じる事ができた。

後は、山肌を下山途中サムがこけそうになるところや配達が終わる頃には普通のゲームでは感じることができない本当に現実で配達したかのような達成感や疲労感、ゲームを通して感じる事ができた。
改めて小島監督の着眼点はすごく更にファンになりました。

現実でも雨が降っている時「時雨だ」とか配達員を見るといいね!送りたいという気持ちになります。

ゲームでも現実でもこういう気持ちになったのは今までのゲームプレイの中では初めての体験です。
今ゲームのトレンドとしてはバトルロイヤルのジャンルが流行っているが人と人の繋がれるデスストは新たなゲームジャンルを確立したといえるだろう。

今の情勢的にも通ずる所はあるのではないだろうか?
是非ゲーム苦手な人も映画好きな人にはハマるゲームだと思う。
このゲームをクリアした時、人にやさしくしようと思えるゲームでした。
今後のコジマプロダクションに期待しているのはもちろんのことゲームの枠を超えたコラボもぜひ楽しみにしている。

ゲーム下手おじさん


世界崩壊後の世界を駆け回るゲームは世の中に多くあるが、核戦争やゾンビ物がほとんどである。「デス・ストランディング」という新しい崩壊の形はこのゲームのエンディング近くまで理解できない物だった。ゲームの初めの段階では何らかの原因で世界が崩壊して、時雨という酸性雨のような雨が降っているということしかわからなかった。

プレイヤーはサムとなり荒れ果てた大地を歩み又はバイクやトラックに乗り込み配達を行いながらアメリの跡を追っていく。ストーリーに沿うのであれば急いで先へ進まなければならないがプレイヤーを足止めするのがお使いの依頼だ。お使いゲーも世の中に沢山あるしプレイヤーは単純な反復作業に飽きてしまうこともあるだろう。しかしこの作品は「デス・ストランディング」という人々が屋外に出辛くなっている世界であることをしっかりと設定することにより、配達先の人々に感謝されるという感動をプレイヤーにしっかりと与えてくれる。

そして配達ルートの改善を自分の手で出来ることもこのゲームの醍醐味だろう。ジップラインの場所を工夫し効率的な配送を目指す。そしてカイラル通信量が足りない時に頼りになるのが世界中のサムたちが作ってくれたジップラインだ。今までに他プレイヤーが建造してくれた装置が自分の助けになるなんてゲームがあっただろうか。この発想が湧き出てくる小島監督の発想力には正直嫉妬が隠せない。

ここまでは『DEATH STRANDING』というゲームのシステムの素晴らしさを語ってきたが、ストーリーの良さも忘れてはならない。冒頭には訳がわからないと書いたがストーリーが進むにつれて登場人物たちの思惑が解き明かされていく。しかもミスリードを誘いつつだ。あれはミスリードだったのかと気づいた時はまるで映画というよりは小説を読んでいるような感覚に陥ったのを覚えている。まだ未プレイの人もいるであろうから詳細は記載しないがラストも感動した。私がプレイしているのを横で見ていた妻も涙を流していた。

『DEATH STRANDING』のPS4版が発売されてから約8ヶ月ほど経っているが今でも私はこのゲームをプレイしている。社会人で家庭があるので長時間続けて出来ないというのも理由にあるが、このゲームが非殺傷を基本としていることが大きいように思える。最近のゲームはオンラインになり対戦相手を倒すというシステムが多数を占めるだろう。それが普通となった現代でオンラインで非殺傷で時には助け合うというこのゲームが飽きを感じさせず新鮮でいつまでも楽しいのだと思う。ゲーム中のテロリストを弾丸の種類を間違えてゴム弾ではなく実弾で殺害してしまった時は、何てことをしてしまったんだと深く後悔した。その後も遺体を放置することなく火葬まで面倒を見させるところもこのゲームの凄いところだ。プレイヤーは後悔の思いを深く心に刻むことになる。

新しい切り口で作られた『デススト』とそれを作った小島監督には触発され、自分も何かのクリエイターになれないかと思っていた時に見つけたのが本企画の投稿だった。この文章を読んだ誰かにもデスストの斬新さ、小島監督の熱意に当てられ何かを創作しようとする熱意が目覚めますように。

《Game*Spark》
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