『DEATH STRANDING』Game*Spark読者レビュー一挙公開!『デススト』愛あふれる珠玉のレビュー15作品を公開(Part2) 5ページ目 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『DEATH STRANDING』Game*Spark読者レビュー一挙公開!『デススト』愛あふれる珠玉のレビュー15作品を公開(Part2)

プレゼント企画にて募集した読者レビューの中から、15作品を公開します。

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『DEATH STRANDING』Game*Spark読者レビュー一挙公開!『デススト』愛あふれる珠玉のレビュー15作品を公開(Part2)
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MKT@STM


その日、小島監督が所属していた会社を辞めることが発表された。

『MGS』シリーズを何度もプレイし愛していた自分にとってそれは衝撃の報道であった。『MGS V』完成後も作成に当たって様々な苦心があったような噂はネット上で散見することが出来たが、まさか辞めてしまうとは思っていなかった。

だが同時に別の衝撃もあった。

小島監督が新しく会社を立ち上げPS4でゲームを発表すると言うのだ。退社のショックを瞬時に打ち消してくれる朗報であった。

そのソフトの名前が『DEATH STRANDING』であった。二つの衝撃とともに私はそのゲームとのファーストコンタクトを果たしたのだ。

それ以降、コジマプロダクションからもたらされる情報や動画に一喜一憂しながらゲームの発売を待つ日々であった。ここまで心躍る期間がかつであっただろうか。

そしてゲーム発売日。

だが私はソフトを購入しなかった。インターネット上は『DEATH STRANDING』発売日とあって大盛り上がりしている。そんな最中にソフトを購入してしまうと自分の意志とは関係なくそんな盛り上がりに踊らされてしまうのではないかと危惧したのだ。俺は自分の意志で踊りたいんだ!

そんなこんなをしていたら、まさかのコロナ禍到来である。

当初、対岸の火事ぐらいな感覚を持っていたことを否定できない。それがあれよあれよと言う間に国内でも感染が広まってしまい、緊急事態宣言が発出されるに至った。

そんな自粛期間中にソフトを手に…しなかった。

世間が自粛を強いられる中、所謂エッセンシャルワーカーである自分は通常の日々と変わらずに朝起きて職場へ行き業務をこなさなければならなかったのだ。様々な情報が行き交い、物資が売り切れ、何が正しくて何が間違っているのか。今まで常識だったものが常識でなくなる、いや常識とは何だったのかを考え直す必要すら出てくる日々だった。

第一波が去った後、私はようやくソフトを手にした(まあDL版なんですけど)。

待ちに待ち、焦らしに焦らしたこの時である。心を躍らせながらゲームを開始した。

そして私は絶望したのだった。

コロナにより人と人の繋がりが断たれ、会いたい人にも会えず、触れることも話しかけることすら憚れるこの日本(恐らく他の国々も)に似通い過ぎている世界がゲームの中にあったのだ。

分断された人と人をどう繋げていくのか。今までの関係をどう再構築していくのか…実生活でもゲームでも繋げることを考えなければならないのか…私はその現実を前にゲーム画面の中のポーターを立ち往生させてしまったのだ。

今、このゲームを続けるべきか、一旦コントローラーを置くべきなのか。私は考える必要が出てきてしまった。単にゲーマーとしては勿論プレイを続けたい。だがあまりにもゲームの内容と現実が繋がってしまい気持ち的に続けていくのは難しいのではないかという気がしていた。私の考えは完全に座礁に乗り上げてしまったのだ。

そんなこんなをしていたら、まさかのコロナ禍第二波到来である。

必然業務が忙しくなってきてしまう。私は止む無くコントローラーを置くことになった。

このコロナ禍が落ちついた時、私というポーターはもう一度ブリッジズに参加してみようと思う。そして「誰かいないのかー」と叫んだ時、既にクリアした方々は「ここにもいるぞー」と返してくれるでしょうか。

それを楽しみにもうしばらくコロナ第2波を乗り切れるように業務に邁進して行こうと思います。

(総合評価が低評価なのは、評価を下せるほどにゲームを満喫できていないからです。いつか、クリアした暁には素直な気持ちで再度評価をやり直させていただけたらと思います)

いときち


私事ですが、就職、結婚、子供の誕生を経験する度にゲームから離れつつありましたが私が大好きな『メタルギア』シリーズの監督の新作をプレイしたくない訳がありません。「長時間プレイできないし、クリアできるかな…」と思っていました。しかし外出自粛&お盆休みを迎えるに「やるなら今しか無い」と思い、購入に踏み切りました。

良い所

・グラフィック
私はPC版でプレイしましたが、さすが次世代ゲーム、とても綺麗です。人物の肌感、衣装の質感はとてもリアル。何より景色は画像で見ると実際の物との区別が付かないくらいリアル。

・世界観
『メタルギア』よりSF要素の強い世界。生と死、特に死がかなり影響を及ぼす世界なので物語もダークな印象。好みは非常に分かれるかと思います。

・個性的なキャラクター
『メタルギア』同様、一癖も二癖もあるキャラクターが多い。

・配達
この作品の代名詞とも言える要素。人々の為に必要な荷物を届け世界を繋ぐ。荷物を積みすぎれば当然移動速度も遅くなりバランスが崩れ転倒しやすくなる。地形や荷物によって歩き方が変わったりするのは凄いと思いました。

装備の少ない序盤では苦痛な場面は多いが、装備の充実で段々と楽しくなる。スケルトンという脚に装着する装備が手に入ると荷物の積載量が増えたり移動スピードが速くなったり、ジップラインを建設できるようになれば山岳地帯を空中散歩できたりと遊びの幅も広がる。トライクはデザインもカッコ良いし乗っていてとても楽しい。どんな悪路でもウィリーとジャンプを駆使すればトライクでなんとかなる。

・武器や装備のデザイン
メタルギアでもそうだがメカデザインや装備デザインはとても個性的で個人的に好み。オドラデク(主人公の左肩のアンテナみたいなやつ)とか実物が欲しいくらい。挙動もかわいい。

ハンドガンやアサルトライフル等おなじみの武器もあるが、今作の敵でもある「BT」という特殊な存在を倒す為には、主人公の血液や体液が必要という設定なので「血液」を利用した武器が多い。中でも序盤からお世話になる「血液グレネード」は基本は直接ぶつける物だが、血液グレネードをぶつけた後の血しぶきに向かってハンドガンの実弾を撃つと血液を纏った弾になるのでBTにダメージを与えられる等、武器の組み合わせで戦法にもバリエーションができる。

・オンライン要素
最近の作品では珍しくマルチプレイが無いが、ゆるく繋がれるオンライン要素がある。フィールド上に他人の建設した設備が反映される。川や谷に梯子があったり、崖にロープが張ってあったり、充電設備があったり…。配達道中に何度助けられた事か。個人的には凄く好みでした。

不満な所

・難解な設定、専門用語の多さ『メタルギア』シリーズ同様、理解するまで時間がかかる。序盤は謎だらけのまま進める事になるので、何で配達してるの?となる。ゲームを進めればある程度理解はできると思うけど、完璧に理解するのは難しい、というか不可能?ストーリー自体は理解できると思います。

・キャラクター
主人公やBBがメインなので、そこは問題ないですが、せっかく個性的なキャラクターがいるのに深堀りされない。もっとキャラクターの個性を引き出すイベントやミッションがあれば良かった。テキストベースで解説されるパターンもあり熟読しないといけない。

・カットシーンの多さ
プライベートルームでのあらゆる行動、荷物の積載・納品、施設にネットワークを繋ぐ演出、雨が降っている地域に侵入した時、BTの出現、車両の出し入れ等々…。ある程度カットできるが操作が増えるのでオプションで自動でカットできれば良かった(一部は可能)。

・乗り物の少なさ
トライクとトラックしかない。山岳地帯で有利な乗り物とか空を飛べる乗り物とかあればもっと楽しめたかな。

・各カスタマイズの少なさ
コスチュームや上記乗り物のカラー変更ができたりするが、細かくカスタマイズができないので個性はあまり出せない。

・BTとの戦闘
ストーリー上戦うBTはいいのだが、配達道中に大型BTが出現した場合、戦うメリットがあまり無いと感じました。倒した時にはカイラル結晶という素材を大量入手できるが、道中でも手に入るしストーリー進行上 必要になる事も少ないので、装備を整え戦いたくなるメリットが欲しかった。トライクで爆走して無視しがちでした。

・NPCとの戦闘
ミュールやテロリストと呼ばれるNPCが存在し主人公の荷物を狙ってくるのですが、大量の素材や装備が得られるが、ストーリー上の絡みは少ないので勿体無い気はしました。

・オンライン要素
良い所にも挙げた「他人が使用した設備の反映」ですが、難易度を下げる要因でもあるかなと思います。

「配達ルートの開拓」をしたい人にとっては設備が乱立してる事で「既に開拓済み」と捉えられるので、他人の設備をどれくらい反映するか選択できても良かったかなと思います。かと言ってオフラインでプレイすると道路の復旧や設備の修復、強化に素材が大量に必要なので人によっては配達どころでは無くなるかも。(笑)

最後に

普段文章を書かないので読み難い所が多々あるかもしれませんが、フルプライスでゲームを購入したのは『メタルギアソリッドV』以来でした。久しぶりに寝る間を惜しんでゲームをしました。間違いなくこのゲームは唯一無二だと思います。

小島監督作品のムービーは相変わらず長いですが、観る度に引き込まれる演出と脚本で続きが気になって仕方がありませんでした。今年の4月に子供が生まれたので私自身が「赤ちゃんかわいい」という時期なのですが、BBが凄く可愛く思えるのです、本当に我が子と重ねてしまうくらい。なのでゲーム終盤は泣いてしまいました。そら泣くやろ、小島さん。その演出はズルいよ。

ゲームシステムとか世界観とかストーリーに賛否両論多い作品だと思いますが、新しい事にチャレンジした作品である事に間違いはないと思います。

私はこの作品をプレイして本当に良かったです。素晴らしい体験になりました。

FELICY


『デススト』はじっくりやり込むほどに良い部分が見えてくる、まるでスルメのようなゲームだ。
美しいフィールド、リアリティのあるグラフィックに味わい深いゲーム性、奥深いストーリーと、じっくり楽しめる様々な要素を備えている。が、これらの要素はプレイ即快感とはなりにくい。

巷では評価が真っ二つに割れている。絶賛されている点も多い反面、作業ゲー、お使いゲーなどとも揶揄されている。しかし、どんなゲームでもやり込み続ければいずれ必ずある程度はルーチンワーク化するものである。手軽に遊べるソシャゲが跋扈する昨今、日常に忙殺される現代人は、たいてい即物的な快楽を得られるゲーム性を好む。そういった層は、どんなゲームでもルーチンワーク化が見えてきた瞬間に他のゲームに乗り換えてしまう。このゲームは最初からそういった層を切り捨て、やり込むことを前提としたゲームデザインが為されていることが評価を両極端に分ける原因となっているのだろう。一人でじっくりと道中を楽しむ、自分だけで様々な発見を楽しめる人にはお勧めできるゲームだが、バカスカ撃って敵を倒す快楽こそがゲームだと思っている層には、まあ響くものがないだろうと思う。手軽に『MGS』シリーズを遊ぶ層とは、そういう点ではターゲット層がどうしても乖離してしまう。一方的に快感を与えられることに慣れきってしまっていると、探索する、自分の足で何もない荒野を開拓するといった、歩き回ることをそのもの楽しむことを忘れてしまうのだろう。アクションや格ゲーよりもRPGやシミュレーションをじっくり楽しむ層にこそ、このゲームは楽しめるはずだ。

しかし、実際にプレイしているとほめられない点が多々あるのも事実で、特に操作性が悪い点が多々あるのは何とかしてほしかった。目の前に壁があるのにめり込んで歩き続けて転んだり、手に取れる位置に置いてある荷物をなかなか掴むことができなかったり。トラックに乗り込むたびに繰り返される長いモーション、荷物を下ろすショートカットボタンの不足、リサイクルするたびに現れる自己主張の激しいブリジッド、たびたび繰り返し差し込まれる冗長なムービー、国道も長時間運転していると正直眠くなる。トラックの速度が遅すぎる。せめて国道を走っている間だけは速度アップが欲しかった。建物が壊れる速度もちょっと早すぎたのでは。人が過疎化してくると何にもない荒野になってくるのは正直見ていて辛いものがある。

それなりに荒い点も多々目立つ本作ではあるが、小島節の深いストーリーは健在だったのは見ていて安心した。しかし、ストーリーもハナから飛ばしてて専門用語が多すぎて確かに読解力やアタマの弱い層には難しそう。行間を読む能力をかなり要求されるので、それが楽しめない人には理解が全く追いつかないだろうし辛いはず。推理小説は残念ながら万民向けのコンテンツではないのだ。



以上、15作品を公開しました。続くPart3では最後の12作品を掲載いたします。こちらもぜひご覧ください。

『DEATH STRANDING』Game*Spark読者レビュー結果発表Part3はこちら!
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