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開けろ!『Chicken Police』だ!!―モノトーン鮮やかな新作ADVでコミュ力強化合宿【特集】

モノトーン世界で繰り広げられるノワールADV『Chicken Police』。動物キャラクターと、ユーモアによって豊かに彩られストーリー展開はプレイヤーを飽きさせません。今回はそんな本作でコミュニケーション力を鍛えてまいりましょう。

連載・特集 プレイレポート
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HandyGamesより、2020年11月6日にSteamにてリリースされた、The Wild Gentlemenが手掛けるノワールADV『Chicken Police』は、キャラクター造形とユーモアセンスが光る異色の作品です。

本作のストーリーは、引退まで4か月を控えた「英雄」こと主人公の刑事サニーが、ひょんなことから引き返すことのできない深い闇が関わる事件に飲み込まれていく、という展開。基本的な操作はマウスクリックによる探索アドベンチャー式で、時にはキャラクターに尋問を行って情報を引き出します。

出ていった妻、かつての相棒、危険な香りのする女、ギャング、伝説のスパイ……登場人物すべてが魅力的で、ストーリーがゆるやかに加速していく流れは本当に楽しい。それでいてモノトーンの鮮やかな濃淡が全体をグッと引き締め、まるでハードボイルドの映画を見ているような気分になります……主人公が鶏である点を除いて。

そうなんです。このゲーム、登場人物の肉体はほぼ人間でありながら頭はすべて動物。しかも作中設定だと「人間」の方が架空の生物で両腕が翼という話。このアニマルヘッドと、そういったキャラクター達だからこそトバせるジョークが小気味良く、重くなりがちなプレイの空気をふっと軽くしてくれます。

翻訳もユーモアにあふれていて、格好いい男の語りの中にさりげなく含まれる「鳥生(=人生)」とか、台詞中に鶏だけに「ケッコーな」評価とかところどころくすぐってくる部分が個人的に好きです。

詳細はこちらの記事をご覧ください。デモリリース時点でのプレイレポではありますが、微に入り細に入り本作の美味しい部分を紹介されているため大変わかりやすいですね。

今回の企画

ネタバレの影響も強いアドベンチャーゲーム。そこで、ゲームの基本的な説明はすでにある記事に任せるとして、本記事では初対面でのコミュニケーションに四苦八苦しがちな筆者が、本作の尋問パートでハイスコアを目指すという企画、題して「対人コミュニケーション強化合宿」を行っていきます。

初対面ってなかなか緊張しますよね。どういう話をすればよいのだろうか、笑顔で話せているだろうか、挙動不審なアイドリングモーションをしていないだろうか……などなど考えだすと思考が無限ループの渦に落ちて戻ってこられなくなります。

そんな時こそ大事なのは「相手を知る」ということ。もしかしたら同じ趣味を持っているかもしれない、同郷の出かもしれない、実は相手も自分と同じで緊張しているかもしれない……などなど。

ではどのように知るのか?そう、会話です。会話無くして相手のことはわかりません。そして会話の潤滑油は話題です。話題の引き出しが多いほど会話が弾むトリガーになります。その話題は、いろいろな経験や知識から得られるもの。恥ずかしがらずにどんどん行動していくと良いでしょう。とはいえ、言うは易しとはまさにこのことで、そんな簡単にできたらこんな苦労しないわ!と思います。

本作の尋問パートは、事前に集めた情報と、相手の様子から話題の焦点を絞ることで、知りたい内容を引き出すことが目的のミニゲーム。前もっていくつかのマップを探索して、街のポスターなどからキャラクター達の人柄や抱えている問題、さらには世界観や社会問題を把握することで適切な質問をすることができます。質問を重ねることで、対象の印象が更新されさらなる質問の選択肢が表示されます。また的を射た質問は尋問をつつがなく行う上で必須で、その良し悪しは刑事メーターに表示されます。まさにコミュニケーションの良い練習教材、初心者である僕にとっては願ったりかなったりですね。

さて、ここからは序盤に登場する3人(匹?)のキャラクターに的を絞っていきます。インパラのデボラ、ネズミのイブンそしてネコのナターシャ。全員ひと癖もふた癖もあるキャラクターばかり、尋問はおろか通常のコミュニケーションも大変そうです。早速やってまいりましょう。

インパラのデボラ

テストプレイ時の僕はいらぬ気を回しすぎ、今晩の夕食メニューを尋ねられて明日の天気を答えるような下手を打ってしまい、危うく相手との関係が絶たれるところでした。上記画像のように。コミュニケーションの基本は、相手の立場になって考えること……いやだからそれが最初からできたら苦労しないわ!!と叫びたいのをぐっとこらえて本番です。

状況としては彼女の雇い主が、何者かから脅迫を受けているものの、警察に表立って相談できない事情があるため、こうして非番の刑事であるチキンポリスに会いに来たというもの。雇い主は誰なのか、事情とは何か、そもそも他にもはぐれものの非番刑事はいるだろうになぜ主人公に相談をするのか?これが気になるポイントです。尋問を重ねて解き明かしていきましょう。相手の言動から受けた印象は手帳に書き加えられるので、以降の尋問選択肢は、より焦点に沿った適切なものを繰り出せるはず。

まずは小手調べ……って、チキンポリスよ……他の選択肢が「君可愛いね!いくつ?どこ住み??」にしか見えなかったので却下。おじさんが放つ純度100%の構文はフラグすべてを焼き払ってしまいます。見たところ彼女は少し緊張しているようなのでここは優しい言葉をかけましょう。選択肢は「自信があまりなさそうだ。本当に大丈夫?」

あるぇー?

やはり邪な想いが隠しきれていなかったのでしょうか、警戒されてしまいました。

減少するメーター

めげずに相手の星座を聞こうとするチキンポリス推定年齢50代。もう下心を憚ろうともしません。もちろん却下して、冷えた場を温めなおすためにもここまでの道中について尋ねます。……が、どこか肝心な部分をはぐらかされている気がしてなりません。

チキンポリスも気づいたようで戦略を変えることに。論点を突いてズバッと聞いてしまいましょう。

単刀直入な質問を何度か重ねたところ雇い主は、街の有名人ネコのナターシャであることがわかりました。しかも彼女は主人公のことを知っているようです。

とはいえそれだけでは彼女が主人公を頼る理由には弱い。ここでデボラのおびえた様子を指摘して揺さぶってみます。

成功です。こうして状況が分かりました。デボラの雇い主であるナターシャは、脅迫被害に遭っているが、ギャングのネズミであるイブンと交際しているためおおっぴらに警察へ頼れない。そこで彼女は「ある人物」から聞かされていた主人公サニーの人間性を頼り、デボラを使いに出して接触を試みたのです。その「ある人物」とは……サニーの妻モリーでした。こんな胡散臭い話の流れの中で何故、数年前に出ていった彼女の名前が?どこか対岸の火事として眺めていた話が一気に他人事ではなくなってしまいました。

というわけで今回の尋問結果は最高ランク「真の刑事」を取得。

ネズミのイブン

首をかしげながら話を進めると、ネズミのイブンに尋問を行うことに。目的としては、恋人のナターシャに対する脅迫被害について心当たりが無いかを確認しつつ、イブン自体に何か怪しい点が無いかどうかを見極めます。

まずは脅迫についてどう思ったかを確認。ここでもし何か違和感を覚える言葉回しがあれば、そこを取っ掛かりにして話を進めることも可能です。

とはいえ流石はギャングのボス、一切動じなかったので次の質問へ移ります。笑みが怖い。

ダメだ、全然前進しないどころか刑事メーターはどんどん減るし、イブンも脅しの構えを見せてきます。

どうするチキンポリス。ここで単刀直入な質問をしても逆上させる気がするし、今更恋人との関係が良好かどうかを確認するのも逆効果……秘密主義であるなら、特定の話題を避ける筈で、それこそが知られたくない秘密の輪郭をかえって明らかにするトリガーにもなり得ます。

ちょっと迷いましたがあえて踏み込み、彼女のファンによる犯行かを聞いてみます。

ハムタロウ司法長官!?

なんですかそのインパクト抜群な長官は。英語音声でもしっかり「ヘェムタァロ」と言っています。へけっ市中引き回し!打ち首獄門なのだ!!くしくし!!!的な……ともあれ今の問答でファンによる犯行の線は薄いことが分かりました。

また、先ほどのイブンの話の中で別荘という単語が出てきました。ナターシャはそこで優雅に過ごしているのでしょうか?2人の交際スタイルについて絡めながら、根掘り葉掘り聞いてみます。もし彼女が一人になる時間帯が多ければ、その分被害に遭う回数も増えますし、容疑者はその時間帯を知っている人物と推理もできます。

どうやら正解だったようです。彼女は一人で過ごす時間がある。さあここからもっと掘り下げて犯人を洗い出すぞ!……というところで尋問は終わり、今回もハイスコアの星5「真の刑事」を取得。なんで……?とは思いましたが、当初の目的を達成しているので良しとします。

ネコのナターシャ

さて、いよいよイブンの恋人、ネコのナターシャに尋問です。彼女こそ脅迫被害に遭っている張本人。画像にある通り、人を魅了する人気歌手です。気になるのは主人公サニーのことを知っているような口ぶり。すでに今回の脅迫被害について調査に乗り出しているチキンポリスをわざわざ自室へ招いて、その上で尋問をするよう促すとは……何が彼女の目的なのかイマイチ要領を得ません。

おそらく彼女はサニーの刑事としての能力を図ろうとしているのかも、ということで会話で情報を引き出していきます。

手始めにイブンが手掛ける「事業」を切り口にゆさぶりをかけてみます。

わかってはいましたが簡単に口を割りません。うまくはぐらかされてしまいます。

そこでイブンについては脇に置き、脅迫の具体的な内容について触れます。その手口が分かれば、犯人の望みが分かるかもしれませんし、そこからナターシャとの関係性が浮かび上がるかも。

曰く、侮辱的な手紙をレンガに括りつけて窓から投げ込まれたとのこと。しかも別荘の外壁にも同様の言葉をでかでかと書かれてしまっています。ひどい、ここまで恨まれるようなことってあるのでしょうか。僕だってとあるゲームのマルチで圧勝した際、オーストラリア(?)のキッズから罵声が添えられた応援メールを頂いた程度です。

しかもそれだけ派手な犯行でありながら、ギャングのイブンはおろかその手下たちも気付かなかった模様。

イブンの話と合わせると彼女のファンが犯人とは考えにくい……であればむしろ怪しいのはイブン含むギャング連中で、その犯行動機はナターシャ自身の過去が原因と考えることができます。しかしそれはあり得ないと否定。

全く要領を得ない答えに流石のチキンポリスも苛立ちます。ここで視点をさらに変えて、彼女が何故モリーを知っているのかを聞きます。今は戸籍上の繋がりだけの妻、数年前に出ていった切り音信不通でした。もともと今回の話も、訪ねてきたデボラがモリーの名前を出したことがきっかけです。そろそろ背後の関係性を明らかにしたいですね。

もともと知人だったようですが……その答えはやっぱり要領を得ない……なんなんだこのネコは(プレイ中つい口をついて出た言葉)

……それでいて解決だけはしてほしい、金はいくらでも払うといわれてもどうすれば……?

そしてハイスコア取得。なんともモヤモヤする「真の刑事」ランクです。

おわりに

今更振り返って記事を読んでみると、「コミュ力の強化訓練じゃー!」と意気込んで始めたは良いものの、相手の立場になって考えるというよりは、先回りした質問をぶつけて情報を引き出すという「これただの尋問訓練じゃねーか!」という結果に落ち着いてしまいました。あれ?こんなハズでは……?

ともあれ、ゲーム的な話になってしまいますが、この辺りでだいたいの登場人物が出そろい、物語は徐々に加速していきます。もし興味を持たれた読者の方がいらっしゃれば、是非是非ケッコーなプレイを楽しんでください!!

Chicken Police』はSteam/Xbox Oneにて発売中。PS4/ニンテンドースイッチ版も12月10日発売予定です。

《麦秋》

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