母との再会をめざし、少年は荒野の旅に出る―西部開拓時代ステルスACT『El Hijo - A Wild West Tale』【爆速プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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母との再会をめざし、少年は荒野の旅に出る―西部開拓時代ステルスACT『El Hijo - A Wild West Tale』【爆速プレイレポ】

発売からなるべく早いレポートをお届けする爆速プレイレポ。今回は、母親との再会を目指す西部劇ステルスアクション『El Hijo - A Wild West Tale』です。

連載・特集 プレイレポート
母との再会をめざし、少年は荒野の旅に出る―西部開拓時代ステルスACT『El Hijo - A Wild West Tale』【爆速プレイレポ】
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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。

今回は2020年12月4日にHonig StudiosとQuantumfrog、HandyGamesよりPC向けにリリースされた『El Hijo - A Wild West Tale』について生の内容をお届けしたいと思います。


『El Hijo - A Wild West Tale』とは

西部開拓時代を舞台にしたステージクリア型のステルスアクションゲーム。プレイヤーは6歳の少年「El Hijo(スペイン語で息子の意味)」となり、とある事情で離れ離れになった母親と再会するための冒険を繰り広げます。

ゲームはクォータービュー視点で、修道院、荒野、鉱山などさまざまなステージが登場。ステージ上に配置している大人キャラクターに見つからないよう、さまざまなアイテムやギミックを駆使してゴールを目指して進んでいきます。なお、子供がメイン主人公となる本作では殺人などは行えず、投石で注意を引くなどの「いたずら」アクションが中心になります。

カートゥーン風のグラフィックやBGMなどで表現される世界観は雰囲気抜群。作中のストーリーにはセリフが登場せず、キャラクターのリアクションなどですべてを表現する手法が取られています。なお、操作説明や実績などUIは日本語に完全対応しています。

『El Hijo - A Wild West Tale』の実内容に迫る!

物語は、主人公「El Hijo」と母親が2人で暮らす農場で、家族の墓参りに向かうシーンからスタート。ここではチュートリアルとして移動やダッシュなどの基本操作を学べます。墓参りから家に帰る途中ではカカシを使ったステルス方法などを学ぶのですが、ここは親子での楽しい遊びとして描写しているのがなんとも微笑ましいシーンです。しかし、その平和な生活はある日突然終わりを告げることになります。

墓参りから帰ってきた親子の前には信じられない風景が広がっていました。無法者が農場を襲い、全てを破壊し尽くしていたのです。銃を持っている相手に抵抗できるはずもなく、親子は家が燃えるのを隠れてやり過ごすしかありませんでした。こうして親子はすべてを失ってしまうのでした。

その後、母親は愛する我が子を過酷な生活から保護するため、近くの修道院へと預ける決断を下します。しかし、修道院での生活は「El Hijo」にはまったく合わないものでした。そんなある日、彼は修道院から脱出して離れ離れになった母親に再会しようと決意するのでした。

一晩にしてすべてを失い離れ離れになってしまった親子2人。果たして再会できるのでしょうか。

闇に潜め、石を投げろ!豊富なステルスアクション

本作のステージクリア目的は「敵キャラクターに見つからずにゴールまで辿り着く」ということ。修道士や無法者などのキャラクターはマップ内を徘徊しており、それぞれが決められた行動パターンを持っています。彼らは独自の視界を持っており、発見ゲージが溜まると見つかって追いかけられてしまいます。見つかった場合はマップ内のチェックポイントから再開となりますが、本作はステージ上に多数のチェックポイントがあるためストレスなくやり直すことができます。

主人公は物陰に隠れる、影の中に入るなどさまざまな行動で相手の視界から逃れることが可能。一部のオブジェクトは動かして利用できます。また、飼っている鳥を飛ばしてメップの様子や相手の視界を確認できるモードもあります。情報はいくらあっても困らない作品なので、安全な場所ではとりあえず確認する癖を付けておくことが重要です。

また、ステージが進むと「石」「音のなるオモチャ」「パチンコ」などのアイテムが開放されていきます。石は敵の感知範囲内に投げて注意を引きつけ誘い出せる重要アイテムです。また、パチンコは石と同様の使い方のほか「壺を割って道を作る」「ランプを割って影を作り出す」などさまざまな使用方法があります。

アイテム応用の幅が広い本作では工夫次第でさまざまな攻略が可能。ゲーム内実績に「パチンコを使わずに特定ステージをクリアする」なども用意されています。気軽に繰り返せるゲームシステムのため、自分だけの攻略方法を作り出すのも楽しいかもしれません。

作り込まれたステージはギミック多彩!

主人公はまず修道院からの脱出を目指すのですが、この建物が驚くほど広大です。図書館や食堂はもちろん、何らかの研究を行っている地下墓地なども存在。見た目からも位が高そうな人物もいるため、かなり重要施設のようです。修道院から脱出後は砂嵐が起こる砂漠、トロッコのある鉱山など豊富なギミックが用意されたさまざまなステージが待ち受けています。

マップによってはプレイヤーの干渉で引き起こせる特殊イベントも発生。例えば修道院の鐘を鳴らすと修道士が登場、周りにいた無法者が一斉に隠れるなどがあります。イベントを起こすと相手の行動パターンが変わって、新たな攻略ルートが登場することもあります。

また、マップ内には複数人の子供が配置してあることがあります。主人公が子供にインタラクトすることで励ませるのですが、これは本作のコレクタブル要素に関わるもの。励ました子供が一定数になるとギャラリーモードが解放されていき、雰囲気抜群のアートワークが閲覧可能になります。また、子供によっては励ました後に「オモチャ」を渡してくれるなど、攻略にも役立つ要素です。

本作のステージデザインは非常に優秀で、見えづらくなるような部分を極力削っている印象を受けます。また、上記のアイテム応用とあわせて攻略ルートが多くのステージで複数用意されているのも好印象。もちろんステージは何度でも挑戦可能なのでまずクリア優先して子供を励ますのを後回しにしても問題ありません。

なお、本作は少し進むと母親を使用するパートが登場。パチンコを使ったアクションのほか、障害物を乗り越えるなど独自のシステムを持っていいます。どうやら彼女も何らかの目的を持っているようで、無法者が支配する地域に潜入をしています。

お母さんスペック高いな


ここまで紹介してきた『El Hijo - A Wild West Tale』ですが、リアルタイムのステルスゲームとして非常によくまとまっている作品です。細かなチェックポイントや汎用性の高いアイテム、ステージデザインなどさまざまな部分で遊びやすさを大切にした優れたゲームデザインを感じられます。

ゲームの説明に「Spaghetti Western(日本でいうマカロニ・ウエスタン)」と書いてあるとおり、その西部劇を感じさせる世界観の再現も抜群。ステージが進むことで登場する少し華やかなエリアなどは非常に魅力的な雰囲気を感じさせてくれます。

やりこみ要素は子供を励ますくらいなのでそこまで多くはないのですが、さまざま試せるのでゲームとしてのリプレイ性は高い本作。西部劇ファン、ステルスゲームファン、本作のスクリーンショットで世界観がきになった人にはオススメしたい作品です。

ステージ間の演出がかっこいい。

タイトル:El Hijo - A Wild West Tale
対応機種:PC(Steam/GOG.com)
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2020年12月4日
記事執筆時の著者プレイ時間:4時間
価格:2,500円


《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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