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借金返済!宇宙船解体FPS『Hardspace: Shipbreaker』で働くのだ馬車馬のように……【プレイレポ】

借金返済のため静止軌道上で廃船解体の現場作業を行う本作。人類はたとえ宇宙時代になっても金に縛られた悲しい生き物なのです。

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皆さんは、Blackbird Interactiveが開発、Focus Home Interactiveがパブリッシャーとなって2020年6月16日、SteamにてPC(Windows)向けに早期アクセスとしてリリースされた『Hardspace: Shipbreaker』をご存知でしょうか。本作は宇宙船解体の現場作業員として、ひたすら船をバラして部品を売っては借金返済に明け暮れる日々を体験できるFPSアクションゲーム。同年12月22日に行われたアップデートでは、新しい船と装備も登場し、開発途中であるにもかかわらず、完成度の高さに光るものがあります。

もう少し世界観について触れましょう。本作の主人公は、借金を抱えたどこにでもいる普通の現場作業員。ただしその現場がちょっと特殊で、静止軌道上にある処理場で、宇宙船の解体作業に携わっています。廃船から剥ぎ取った部品や部材をサルベージ、そこから稼いだお金は全て借金返済に回し……たいところですが、結局作業の費用諸々を差し引くと収支は良くてトントン、それどころかたいていは赤字。返済に追われる悲しいサイクルに飲み込まれた生活を送っています。どうやら銀河を冒険する時代になっても、人々はお金に縛られて生活しているようです。

筆者も、どれだけ節制に努めても収入が伸び悩んでいるせいでどうにもならない……その苦しさはよく分かっているつもりです。若かりし頃は、宵越しの銭は持たない主義とまでは言いませんが「金は未来の自分が働いて用意してくれらぁ!」という前向きな(?)姿勢で糊口を凌ぎ、なんとかこうにか生き延びてきました。

今回の記事では、そんな時代に思いを馳せつつとっとと借金を返済し、せめてゲームの中では速やかに貧乏生活脱出を目指してまいりましょう。

チュートリアルとまさかの借金額

本編開始。まずはタブレットに必要情報を入力して社員登録を行います。登録先であるLYNX CORPは宇宙船専門のサルベージ事業会社。肉球をモチーフにした企業ロゴのセンスが良いですね。主人公の名前は現時点を以て「スパくん」になりました。この先ろくでもない未来が待ち受けている気がしてなりません。

さてやってまいりました、愛する我らが宇宙の現場です。解体する船は中央に配置されます。

左右にはProcessor(加工機)とFurnace(炉)が横並び、かつ作業場中央を挟んで、左右対称に配置されています。

また、下方に敷かれた緑色スクリーン?はDeposit Salvage(余剰分の回収)です。切り離したパーツや部材は、対応する場所へ適切に分別しつつサルベージしていきましょう。

操作はキーボードとマウス。宇宙空間ですので上下左右の移動に加えて旋回も行います。最初はついつい地上と同じように向きを気にして大変かもしれませんが、慣れてくるとどんな角度でもすいすい作業をこなすようになってきます。

いくつかのチュートリアル的なミッションを地道に進めています。これらを通して解体作業に必要な道具と、それらの使用方法などを学ぶ流れ。今は簡易モードですが、実際の作業には制限時間、残酸素量、残燃料、工具の耐久度といった制約がついてまわります。そういう細かい部分にも気を配りつつ、限られた時間で最大限の効率となるよう仕事をしていきたいところですね。

ひと通り作業完了。結構稼ぎましたね。作業員ランクも3に上がりましたし、これなら早々に受注できる仕事が増えて、借金も返済できそうです。ところでその額はいくらなのでしょうか。ああ、右下に記載されてますね。約10億ドルですか。そうですか……10億ドル!?(約1,000億円)

いやそりゃ確かに筆者も貧乏時代を経験していたので、どこか仲間意識みたいなの感じてましたけど、この金額は……そもそも個人で背負えるものなのでしょうか。どうやら明日に命を繋ぐのも、借金を返済するのも、この冷たい宇宙を漂うには、酸素ボンベと宇宙服以外にお金が必須のようです。

稼ぎを増やそう

何度見てもこの借金10億ドルが天文学的な響きすぎて実感とか危機感がわきません……ホントどうしましょう。ここまできたら、いっそのこともう何もかも忘れて踏み倒してやりたくなります。人間この世に生まれ落ちた時から金がかかるわけで、人生とは即ち死ぬまで稼ぐことであり、それであるならば、その費用を前借りして豪遊しても(支離滅裂な思考言動

この仕事では、廃船から剥ぎ取ったパーツ類を売って稼ぎの足しにするしかありませんが、現在の作業員ランクで取り扱うことが出来るものは小型船ばかりで報酬金額も雀の涙。これでは出費のほうが上回ってしまい、完済はいつまで経っても夢のまた夢の話です。滞納が続けば、ここは宇宙空間ですし、お仕置きとして大気圏へ落とされるかもしれません。

タスク完了ごとにサムズアップを「グッ」とする仕草が可愛いスパくん。

解決策は唯一つ。ランクを上げ、より上等な船で作業を行うことで、報酬金額を増やしていくしかありません。ランクを上げるためにはそれぞれで要求される「仕事のタスクを何個達成する」、「特定の部材を何個あつめる」、「累計で特定の報酬金額に達成する」といった条件を満たしていく必要があります。現在のスパくんはランク3で、まだまだ研修中の扱い。ランク5くらいから取り扱える船が増え始めるので、少なくともそこまでは上げたいところです。馬車馬のように働いてまいりましょう。

現場仕事は危険がいっぱい!

「どん底なら、あとは上がるだけ」とはよく言ったもので、人生の袋小路に追い詰められたとしても、こうして稼ごうという強い意思が気持ちを腐らせず前向きにしてくれます。人間いついかなる時もこの姿勢を忘れてはいけません。

さあ今回の研修はこちらの船をサルベージ。これを無事にこなせばランク4、一人前として仕事を回してもらえるようになるので気合を入れて臨みましょう。

工具類を使ってみよう

スキャナで船体構造を確認。黄色くハイライトされている場所はカッター工具で切断することができます。船は複数の部品が一つの形にまとまっている構造体……まとめて炉に放り込んでサルベージも良いですが、可能な限りバラして精密機械などを分別したほうが、実入りも多くなります。

このカッターは、2種類の照射モードに切り替えることが可能で、一点照射と線照射があります。前者はロックピンのみといった単体部材に対して、後者はパネルの切り出しなど複数または広範囲の部材に対して使用すると良いでしょう。なんとなく別の宇宙で起きた物語『Dead Space』シリーズで、似たようなギミックの工具を振り回してエイリアンをちぎっては投げをしていた作業員を思い出します。

今回はナセル(エンジンまたはタンク部分)をサルベージせよと指示があるので切り離し、グラップル工具を使用してDeposit Salvageエリアに放り込みます。グラップルも2種類の機能があり、ひとつは「遠距離から対象を掴む/打ち出す」、もうひとつは「対象ともう一方にテザーを取り付けて動かす」といったものです。一枚目の画像中央に表示されている水色の線がテザーで、ナセルがサルベージエリアに向かって運ばれているところですね。

ぼくらは船内探検隊!

さて、船外のパーツを取り除くことができたので、なかに入って高価な部品を剥ぎ取ってまいりましょう。船内にはまだ空気が残っており、下手に外側からこじ開けると気圧差でドカンと一発吹き飛ばしてしまいます。そこで画像のようにエアロックから入り込むのが安全なセオリーとなってきます。

船内に入りました。画像にある白い出っ張りはリアクター、原子炉です。そんな危険物が、こんなむき出しで取り付けられていることへのツッコミはともかく、慎重に取り外さなければなりません。

まずは先程入ってきたエアロックから運び出そうと考えましたが、サイズ的に入り口でぶつかってしまいNG。そこで船内のフレームを切断することで、周りの構造ブロックごと切り離してサルベージを試みます。

切断は慎重に……ちょっとでも間違えば命に関わる重大アクシデントに繋がりm……、

船外に吸い出される図。

突然の死。

2代目!ぼくらは船内探検隊!!

身体が、ミキサーに掛けられたかのごとくもみくちゃにされ外に放り出されたと思った次の瞬間、気がつけば元いた現場に漂っていました。そう、ここは近未来……クローン技術発達のおかげで死んでもやり直すことができるのです。なお借金は据え置き。完済まで死んでも逃さないという社会の強い意志を感じます。ともあれ先程の全身ミキサーは、おそらく切断の際に船内圧力が残ったままの状態でフレームを切断したことによる気圧差ドカンに違いありません。

そこで今回は、余計なフレームを切断しないようにしましょう。リアクターも傷つけないよう角度に気をつけ照射しt……、

あっ

……さて!無事にリアクターを取り外すことができました(2回目のリスポーン)。視界に紫電が走り非常におっかないですね。ちょっとでも触ってしまえば感電して身体的にも工具的にもダメージを受けてしまいます。とっととサルベージエリアにポイしちゃいましょう。

ミッションクリア。ランク4になりました。

稼げ!シップブレーカー!

ここから先はランクアップのためのタスクが増え始めます。船の種類はまだまだですが、装備のアップグレードを行えば、より効率的に稼ぐことができます。

今回の船はこちら。貨物船のようですね。酸素が勿体ないのでナセルはすみやかにリリース。

内部にはたまにこういったアイテムたちが配置されていることがあります。

こちらのキーは船のシステムにアクセス許可を与えるもので、これの回収を忘れているとエンジンを取り外す際に爆発オチです。スパナのマークがついているオレンジ色の箱はリペアキット。各工具には耐久値があり、それが下がると誤作動しがちで大変危険。だいたい50%を目安にキットで回復させていきます。この他にも酸素ボンベや救急キットなど、作業の助けになるアイテムが船内に残っている場合があるので、ありがたく有効活用させてもらいましょう。

画像は誤ってボンベにカッターを当ててしまい爆発引火に巻き込まれた図。

事件を巻き起こしながら作業をしていると酸素量が残り僅かなことに気が付きました。人は酸素が無いと死にます。なのでそうなる前にベースに戻って端末から追加酸素を購入しなければなりません。

その際にグラップルの巻取り機能をしようすることで、いわゆるフックショット的なワイヤーアクションが可能。目的地にひとっ飛びしたい時は積極的に利用しましょう。

間に合え……間に合え……!

途切れゆく意識のなか地球に向かって精一杯手を伸ばすスパくん。画面をよく見ると、ミッション失敗の主な理由が、死んだことよりも「作業現場を離れたから」というのがなかなか血も涙もないですね。この宇宙社会では、クローン技術による人権の軽視が問題視されているに違いありません。

その後もひたすら座席を集めたり、

焼かれたり、

感電したり、

凍りついたり、

借金が減るどころか増えたり、

アップデートで新登場したジャベリン機材をFreeplayモードで冷やかしに行って……、

新工具の誤用でうっかり爆死したり。

……色々ありましたが、すべての要求を満たしてついにランク5になりました。意外と長い道のりだった……。おかげで作業にもだいぶ慣れて、もうハプニング無しでスイスイ解体するほどです。

ランクが上がったことで上物な廃船も回してもらえるようになりました。この赤い船なんか良さそうです。今まで培った技術を用いてサクッと稼いでまいりましょう。

あっ

……。

おわりに

機械が神を自称する怪文書を回収してしまった図。

ふと気になり、Steamストアにある製作チームによる説明をよく読むと、製品版では40時間超えのキャンペーンモードが実装され借金の完済も可能であるとのことでした……って、早期アクセスだと返済できないってことじゃないですか!!!

宇宙系のゲームと言えば、宇宙船に乗り込むか、対人か、はたまたホラーなエイリアンとドンパチするかといったものになりがちです。ところが本作は、現場作業員として一貫して借金返済のために船の解体をしています。宇宙の要素は操作系や、解体の対象である船、そしてフレーバーテキストとして添えられた小ネタアイテム程度ではあるものの、シンプルが故に全体のテイストがよくまとまっています。早期アクセスでこの完成度の高さであるなら、製品版では一体どれほどのものになるのか……!

借金は依然10億ドル。果てしない返済額でも気を落とさず、明日のことは明日の自分が考えてくれると信じて、製品版での完済を夢見て引き続き働いて今を生きてまいりましょう。

《麦秋》

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