気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、makz氏開発、PC向けに12月12日に早期アクセスが開始された日本産ローグライト・オートバトル『ELbab』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、無限に続く図書館がモチーフのローグライト・オートバトルゲーム。マス目を選択し進んでいくダンジョン系ゲームのような進行となっており、ハクスラゲームのビルド設計ツールをプレイしているようなプレイフィールが特徴です。1ゲームのプレイ時間は30分~1時間半を想定。
『ELbab』は、800円で早期アクセス配信中。


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
makzこんにちは。2年程前から個人でゲーム開発を始めたmakzと申します。BGMやキャラクタードットなども自作しています。『Path of Exile』と『リーグ・オブ・レジェンド』が好きで暇を見つけてはずっとプレイしています。幼少期ですと『クロノ・トリガー』や『聖剣伝説2』、初代『ワイルドアームズ』からも強い影響を受けています。
――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?
makzまず私自身が『Path of Exile』が大好きなので、もっと『Path of Exile』を気軽に遊びたいという動機から開発を始めました。私がそうなのですが、ライフスタイルの変化などが理由で昔のように何時間もハクスラゲームをやる時間がなくなりつつある人たちに届けばいいなと思って作っています。
「手軽に遊べる体験を提供しつつも、ガッツリビルドを考え込む必要もある」、そんなゲームが作りたいと考えたのがきっかけでした。
――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?
makzやはり先程挙げた『Path of Exile』は外せないです。加えて『Slay the Spire』からも極めて大きな影響を受けています。
あとはモチーフとして選択した「図書館」という舞台に関しては、アルゼンチンの作家であるホルヘ・ルイス・ボルヘスへのオマージュです。ローグライトというゲーム性と「バベルの図書館」という物語で描かれている神秘的な世界を合成して作り上げました。

――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。
makzSteamでリリースする前に友人にプレイしてもらった事かなと思います。一人でずっと開発しているとゲームの面白さが分からなくなってくるのはあるあるだと思うんです。プレイしてくれた友人たちがみんな楽しそうにやってくれてるのを見たことが、リリースまで漕ぎ着けるエンジンになった気がします。
あとはBGMを40曲くらい作ったんですけど、結局のところ4~5曲しか使ってない話とかは、振り返ってみると面白いなと思ってます。
――早期アクセス開始後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか?特に印象深いものを教えてください。
makz良い意見も批判的な意見も、どちらも驚く程の熱量で書いて送ってくれる方が多いです。「子育ての合間に出来て嬉しい」や「昔『Path of Exile』で遊んでいたけど最近は仕事でめっきりファームができなくなってしまった自分にピッタリのゲームでした」といった感想なんかは、私が開発当初に考えていた方々に届いた証のようで本当に嬉しかったです。
私の想定を遥かに上回るダメージを出力しているプレイヤーや、全く想定していなかった遊び方でプレイしてくれている方々が観測できるのも楽しいです。中には『ELbab』のModを作って遊んでくださっている方なんかもいましたし。
――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。
makzまず『ELbab』はゲームとして基本的なQoLの向上が必要です。次に、スキルやビルドに多様性が少ないため、ゲーム内アイテムとスキルの拡充がもっとも優先度が高いアップデート方針だと考えています。
そこがある程度整ってきたら、エンドコンテンツやランキングやタイムアタック等のやりこみ要素を作って、正式リリースを迎えられたらなと思っています。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
makzもちろん大丈夫です。BGMも自作なので流して頂いて大丈夫です。Steamのページ等から辿っていただければ、使っていい画像素材などを格納したフォルダもありますので、どんどん配信していただければ幸いです。
――最後に読者にメッセージをお願いします。
makz名もなき個人開発者の記事をここまで読んで頂きありがとうございました。お陰様で『ELbab』はリリースから一ヶ月と少しで売上本数が8,000本を超えました。初めてのゲーム開発だったので至らぬ部分も多いゲームかとは思いますが、恐らく一部の人には刺さる内容になってるのではないかと思います。
アップデートもほとんど毎日行っています。これからもどんどん良いゲームにしていくので、一度プレイしてみて頂けると嬉しいです。
また、今現在遊んでくださっているプレイヤーの方々には毎日感謝しています。本当にありがとうございます。
――ありがとうございました。


◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に900を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。








