最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」です。
今回はMad Mimicが開発し、NEOWIZによってSteamにてリリースされた、ローグライクアクションゲーム『Dandy Ace』について生の内容をお届けしたいと思います。
『Dandy Ace』とは?
むかしむかし、ある世界に「碧眼の奇術師レレ」という偉大なマジシャンが名を馳せていました(本人談)。
しかしある日、そんな彼からすべてを奪っていく者が現れました。舞台映えする甘いルックス。美人アシスタント。そして、まるで魔法のような技の数々。瞬く間に民衆の心を掴んだ彼の名は「ダンディー・エース」。
絶望に打ちひしがれたレレは「呪いの鏡」の力を借り、その鏡の中にエースと彼のアシスタントを幽閉したのでした。
こうして鏡の世界に閉じ込められたマジシャン「エース」を操り、全ての元凶である碧眼の奇術師「レレ」を打ち倒すため奮闘していきます。マップルートは毎回変化し、プレイするたびに違った困難に遭遇するローグライクシステムを採用。エースの武器となる魔法のカードの組み合わせは多岐にわたり、自分だけの魔法と仲間たちの力を借り踏破を目指します。可愛くポップな世界感も魅力的な本作ですが、さっそく気になる内容をプレイしていきましょう。
組み合わせは1000以上!?集めたカードで強くなる
ゲーム難易度は4種類。今回はノーマルモードでプレイしていきます。気が付くとそこは薄暗い光に照らされた怪しげな世界。目の前には「ミステリアスな男」が佇んでおり、ご丁寧に状況を説明していただきました。
道を進むと目の前には青、ピンク、黄色のカードが落ちています。それぞれのカードを拾うと画面下部の枠にセットされました。
本作では集めたカードが攻撃の手段となります。カードは敵を倒した時に稀にドロップ。何が出てくるかはランダムとなっているので周回ごとに組み合わせを試行錯誤することになります。
メインカードは4つまでセット可能。ただ、それだけだと組み合わせはそれほどできないのでは?はじめはそう思っていました。画面下部に表示されるメインのカードスロットを見ると、それぞれにさらに小さな枠がついているのがわかります。こちらが本作のカスタマイズ性を大きく向上させるアップグレード効果です。
それぞれのカードにはメインカード効果とアップグレード効果を持っており、どちらの枠に装着するかによって効果が変化します。
例えば、高速で短距離を移動することができる「突進ダッシュ」にブラックホールを生み出す「宇宙の渦」をアップグレード効果として組み合わせてみます。
するとシンプルな突進攻撃だったものが渦をまとい、高範囲を攻撃できるようになりました。
カードの種類も豊富に用意されており、大きく3つのカテゴリに分かれます。ピンクカードが基本の攻撃スキル。リキャストの回転率がはやく、主な攻撃手段として用います。回避や移動手段として使用することが多いブルーカードが移動スキル。そして、特殊な効果や状態異常を発生させるイエローカードが操作スキルです。
組み合わせる色のカードによってアップグレード効果が変化するものもあり、自分だけのビルドを作り出すことができます。序盤をプレイした体感では、敵の動きを封じる「束縛」や「魅了」、「気絶」などのCC(状態異常)ビルドが強力。状態異常のアップグレード効果を付与したピンクカードで敵の動きを止め、素早く倒す。大量の雑魚敵にも対処しやすくなるので道中の攻略難易度が変わると思います。
テントで束の間の休息、そして立ちはだかるボス
エリアを攻略すると鮮やかなテントが並ぶセーフエリアへとたどり着きました。この不気味な世界に一緒に囚われてしまった二人のアシスタントもおり、次のエリアへ向けた準備ができます。
青髪でクールな「ジョリージョリー」からは鏡の欠片「シャード」と引き換えに新しいカードや永久アップグレードを取得できます。
シャードは敵を倒した際に入手することができ、ローグライクの本作におけるプレイヤー強化に使用するので非常に重要なアイテムです。特に回復手段が限られている本作において、回復アイテムの所持数が上がる「ティーポーションの小袋」は最優先で取得したいところでしょう。また、所持しているシャードは死亡時に消失してしまうのでテントで使いきってしまうのがオススメです。知らずに100個ほどなくなった時は泣いた……。
ハツラツとした妹の「ジェニージェニー」は小物テントで待っています。小物はエリアを進むごとに1つずつ装備することができ、最大3つまで装備可能です。装備した小物はプレイヤーにパッシブスキルを付与し、ビルドやプレイスタイルを向上させます。
中央に見える報酬テントではエリア毎に1つだけ好きなアイテムを取得可能。最大4つの中から回復を取るか、カードを取るかプレイヤーを悩ませます。
さて、いくつかのエリアを攻略し装備も整ってきました。次のエリアは「アックスランジェロのアトリエ」。奥からは不気味な鳴き声が聞こえており、ボス戦の雰囲気が漂っています。
ウーパールーパーをモチーフとした芸術家のアックスランジェロは、彼の仕事道具と絵の具を用いた広範囲攻撃を得意とします。そして、ここまで魅了ビルドで戦ってきた筆者にとって想定外だったのはボスに魅了が入らないことでした。
さらに状態異常に頼りきっていたビルドでは火力が足りず、まったくHPを削れません。
最初にして強大すぎるボスに対し為すすべもなく、5人目くらいのエースここに散る……。
こうして死ぬことを繰り返し、永久アップグレードを解除したりビルドを試行錯誤する作業がとてもクセになり中毒性があります。最適解はなくビルドの幅はもはやアイデア次第です。
今回は序盤のプレイのみとなりましたが、カードランクを永続的にパワーアップさせたり鍵を使ったルート分岐させたりとやり込める要素は多そうです。
アクションとしての難易度は高い部類でしょう。今回プレイした難易度は一番低いノーマルでしたがアップグレードが整うまではかなり苦戦を強いられました。永久アップグレードを得るために使用するシャードはエリアで拾っても、テントまで持っていかなければならず途中で死亡すると集めたシャードも水泡と帰すので注意が必要です。
日本語インターフェイスにも対応しており、プレイ中も「ミステリアスな男」が場を盛り上げます。4月2日までは10%OFFのセールも行われているので、かわいくポップな世界観に惹かれただけでもプレイしてみる価値はあるでしょう。