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シンプル操作のミュージカル風3Dアクション『バランワンダーワールド』で珍妙な心象世界を駆け巡れ【プレイレポ】

今回のプレイレポはミュージカルをモチーフとしたアクションゲーム『バランワンダーワールド』をご紹介します。

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シンプル操作のミュージカル風3Dアクション『バランワンダーワールド』で珍妙な心象世界を駆け巡れ【プレイレポ】
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ゲームディレクターに中裕司氏、キャラクターデザインに大島直人氏といった『ソニック』シリーズや『ナイツ』の中心メンバーを起用し、スクウェア・エニックスがPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/ニンテンドースイッチ向けにリリースした完全新作ワンダーアクション『バランワンダーワールド』。今回はプレイレポということで、本作の序盤の様子をお伝えしていきます。

バランワンダーワールド』とは?

本作は舞台やミュージカルをモチーフとしたアクションゲーム。主人公はステージ上に存在する多くの衣装を駆使しながら、現実世界での思い出や風景、大切なものなどが入り混じった不思議なミュージカル心象世界「ワンダーワールド」を冒険します。

いざ、『バランワンダーワールド』の公演に参りましょう!

公演開始


いざプレイ!と言いたいところですが、ミュージカルを観劇するにはチケットが欠かせません。今回はプレイレポという関係上、いち早く手に入れられるディスク版を購入したのですが、パッケージを開けると席番号やキャストがクレジットされ、裏にはサインまで書かれたチケットが入っていました。(もちろん印刷ではありますが)

世界観にこだわった、こうした遊び心は非常に好印象です。では改めまして、チケット……のかわりにディスクを入れプレイしていきましょう。

ゲームをスタートするとキャラクターカスタム画面となります。もっとも、男女各4種から選ぶので選択肢は多くありません。



ムービーが始まり、ミュージカルの世界へと冒険するまでの経緯が描かれます。非常に美麗なグラフィックで描かれるムービーなのですが、台詞や説明といったものがほとんどありません。とはいえ、どうやら目的は「心のかけら」を探すこと。そのためには心象世界「ワンダーワールド」を冒険する必要があるようです。

ステージを冒険しよう!

ムービーが終わり、操作できるようになりました。プレイレポでは第1章アクト1から冒険していきますが、アクト2から冒険を進めることもできます。このステージは、とあるトウモロコシ農家の物語をモチーフにしているようです。ただ、トウモロコシ農家の物語に関する説明が一切無いのは気になります。

ステージが変形するのは立体絵本のようで面白いですね。ただ、これほどに明るい色調、明るい雰囲気にもかかわらず、不気味な印象です。オブジェクトの大きさもちぐはぐで、なんだか認知が歪められている気分になってきます。


少し進むとステージ上に存在する鍵を使うことでコスチュームが手に入ります。コスチュームを着ると個性的なアクションが使えるようになりました。アクションはジャンプボタンと共用で、PS4/PS5では〇×□△とトリガーの6ボタンのいずれか1つを押すと発動されます。6ボタン全てが1つのアクションに繋がるので操作は非常に簡単です。


なお、コスチュームは3つまでスロットに入れられ、R1L1ボタンで着替えられます。後ほど手に入る画像のコスチューム「ジャンピングジャック」は通常よりジャンプの距離が伸び、遠い足場まで行けるようになりました。


今回手に入れた「トルネードウルフ」はジャンプ時にトルネードを発生させ、特定のオブジェクトを破壊できるようになるコスチューム。PS5の場合はアダプティブトリガーに対応しており、発動時に抵抗がありますが、『ASTRO's PLAYROOM』のような凝った抵抗感ではありません。

オブジェクトを破壊すると青いボタンまで行けるようになり、これを踏むことで扉が開きます。

さらに進めていくと、バランスタチューというアイテムをゲットできます。バランスタチューを一定数集めれば次の章(ステージ)が解放される仕組みです。


ステージには鏡もあります。鏡はワープポイントのようになっており、中には隠し場所へ行ける鏡もあります。

鏡を出ると敵が出てきました。いかにも個性的な「ボス」といった感じですが、ここまで一切の説明が無いため彼の目的や意図は不明です。

今回は直接対決が叶いませんでしたが、呼び出された別の敵と戦います。「手に入れたコスチュームで戦おう!」ということかと思ったら、ジャンプして踏みつければ倒せました。クリボーかな?

さらに進むと黄金に輝く帽子があります。


帽子に触れるとメッセージが。どうやらミニゲームが始まるようです。


ミニゲームは半透明で移動するバランと透明ではないバランが重なった時にボタンを押すというもの。全てパーフェクトで終えるとバランスタチューを獲得できます。いわゆるQTEですが、×ボタン(〇×□△+トリガーの6ボタンのいずれか1つでも可)1種類しか使いません。

さらに進むと光輝く木が見えてきました。



木に触るとハートを獲得すると共にリザルト画面となり、様々な章にアクセスできる拠点に戻ってきます。


ちなみに、リザルト画面で獲得数が表示される宝石は拠点でティムと呼ばれる謎の生き物に食べさせることができ、それによってティムの遊具が解放されていきます。5時間ほどプレイした現在でも、ティムの遊具がどのような意味を持つのかは不明です。


さて、次のステージ第1章アクト2に参りましょう。アクト2では歪んだステージを攻略していくことになります。なぜ歪んでいるかは謎です。

道中で唐突にパネル抜きのミニゲームをプレイしつつ進みます。なぜサッカーなのかは謎です。

基本的に先ほど紹介したアクト1ステージと流れは変わりません。ただ、このステージは地面が妙に歪んでいるので酔うかもしれません。自分は『Apex Legends』や『War Thunder』といったタイトルをある程度プレイしているのでゲームには慣れている方だと思っていたのですが、それでも酔いました。

ムービーとボス戦



アクト2ステージが終わると質の高いムービーと共にボス戦が始まります。ボス戦はステージで使用したコスチュームやギミックを使い、戦っていくことになります。

倒すとミュージカル風にダンス。そしてムービーが挿入され、再びスタート地点に戻ってきます。さらに解放された第2章と第3章に挑戦していきましょう。

周回要素

第2章、第3章と進めていくと様々なコスチュームが解放されていきます。コスチュームは特定の地点で変更できるので、例えば第3章で使用したコスチュームを第1章で使用すれば、蜘蛛の巣を登り、初回は行けなかった場所にも行けるようになります。1つ1つのステージは短いので、気軽に周回しながらバランスタチューを探せるというのは面白い要素です。

終わりに

さて、ここまではプレイレポということで序盤の流れをありのままにお伝えしてきましたが、ここからは総合した印象について簡単に触れたいと思います……。

本作には多くのコスチュームや魅力的な音楽、素晴らしいアートワークが存在しており、第一印象としては悪くありませんでした。しかし肝心のゲームプレイは、気持ちの良くない操作感や統一感のないグラフィック、システムからストーリーまで全てが説明不足、唐突で質の悪いミニゲーム等々と、かなりつらい出来であるように感じました。

詳細な評価は後日公開するレビューに記述を譲りますが、少なくともプレイレポで軽率に「プレイしてみてね」とお伝えできないレベルであると言わざるを得ません。

ちなみに、第2章では女性スイマーがストーリーの主軸となりますが、第1章と同様にストーリーの説明はありません。ボス戦前のムービーの一部をステージの開始時に入れるだけで説明不足感が大分解消されると思うのですが……。

タイトル:『バランワンダーワールド』
対応機種:PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/ニンテンドースイッチ
記事におけるプレイ機種:PS5
発売日:2021年3月26日
記事執筆時の著者プレイ時間:5時間
価格:7,678円(税込)
《大塩》
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