気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Joy Brick開発、PC向けに5月19日に正式リリースされた美少女＆戦車アクション『Panzer Knights』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作はドイツ陣営の一員となり、美少女たちが戦車を操縦して東西ヨーロッパを駆けめぐる戦車アクション。フランス戦から独ソ戦、豊かな西ヨーロッパ平原から広大な東ヨーロッパ平原まで、戦車戦の臨場感と迫力が味わえます。40種類以上の有名な戦車や大砲の登場や、設定考証とディテールにこだわった戦車のモデルなども特徴です。日本語にも対応済み。
『Panzer Knights』は、2,699円で配信中。
（回答をすべて日本語でいただきましたので、最小限の編集で掲載させていただきます）
――まずは自己紹介をお願いします。
Sango皆さん、こんにちは！Joy Brickの本作のプロデューサー、Sangoです。Joy Brickは、2018年に台湾・台北で設立されたゲーム開発会社です。代表作は、サバイバル育成スマホゲーム『サバかく（iOS/Android）』 です。モバイルに続いてPC、そしてこれからはニンテンドースイッチ向けのゲーム開発に挑戦していきますので、引き続きどうぞよろしくお願いします！
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか？
Sango個人的な趣味と、兵役中は装甲部隊所属だったことがきっかけですね。2019年前半にプロジェクトを立ち上げてから、そろそろ2年が経ちます。最初は戦車の物理動作やステージエディタなどをすべてゼロから作り上げましたし、途中も大幅なゲームプレイ変更がありまして、ようやく正式リリースができました。チームのみんなのおかげだと思いますが、もちろんJoy Brickの創業者であるJBにも感謝します。自分の戦車への情熱とわがままを聞いてくれてありがとう。（笑）
――本作の特徴を教えてください。
Sango美少女がいるものの、根っこは高難度のアクションゲームです。ストーリーや戦場の雰囲気もできるだけ歴史に沿って再現できるように力を入れましたので、かなりシリアスなゲームだと思います。
皆さんにとっての第一印象は、男らしい戦車と美少女のコンビネーションだろうと思いますが、実は男性キャラもいますよ！そうは言っても、実は開発チームのみんながプレイしている時も、ほぼ女の子しか使いません…。
――本作が影響を受けた作品はありますか？
Sango間違いなく「ガールズ&パンツァー」ですね。美少女と武器を組み合わせた作品は数多くありますが、戦車を愛する多くのゲーマーにとって、「ガールズ&パンツァー」は確実に大きな影響力があると思います。
また、映画『フューリー』で主人公たちが直面した多勢に無勢の絶望的な状況は、歴史上、ドイツ軍がしばしば直面した数的不利に酷似しており、開発チームがレベルデザインする際、プレイヤーに味わわせようとしたものでもあります。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか？
Sango正式リリースの準備中、台湾で新型コロナの感染が拡大し、リモートワークになりました。去年既にリモートワークの準備はしていましたが、やはりオフィスでの作業環境とは違いますし、家に小さい子供がいる場合さらに難しくなりましたね。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫でしょうか？
Sangoはい、大丈夫です。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Sango一見、本作は「ガールズ&パンツァー」と似てるなと思われるかもしれませんが、「ガールズ&パンツァー」が爽快感のあるバトルと青春的な雰囲気を強調しているのと違い、本作ではよりシリアスな戦場の雰囲気を伝えたく、実際プレイしてみればかなり異なる体験になると思います。戦車が好きなプレイヤーの方々に楽しんでいただければと思っていますので、応援よろしくお願いします！
――ありがとうございました。
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に400を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
