最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”をモットーに、ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回はGeeky Mouseが、2021年07月13日にSteamにてPC(Windows)向けに早期アクセスとしてリリースした、ハイスピードコンバットFPS『Everlasting Guilt』について生の内容をお届けしたいと思います。
『Everlasting Guilt』とは?
本作は、とある架空世界を舞台にしたSFと魔法のFPSゲーム。世界の調和を保つために必要だった100個の封印、それらが何者かに盗まれ、世界は再び混沌と化してしまいました。プレイヤー操る主人公は、そんな世界で、封印を取り戻すべく凄腕の傭兵として活躍します。
操作系はキーボード&マウスまたはコントローラーが対応。言語はなんと現時点で日本語にも対応しています。やや翻訳の固さはあるものの、そこは早期アクセスなのでご勘弁。また今回の執筆に当たり、筆者はXbox Oneコントローラーを使用しています。早速やってまいりましょう。
チュートリアルの時点でボスキャラ現る
本編開始。壮大なムービーが終わるや否や、画面中央、厳かに立ち上がった人物が突然剣を振って襲い掛かってきました。どうやらこの人物を倒すことがチュートリアルのようです。ファンタジー的な相手に対して、こちらが構えるのは近代的な銃火器。
ゲーム開始直後だとライフルとショットガンの2種類だけですが、以降別のエリアでボスを倒すとマシンガンも手に入ります。背景やオブジェクトのデザインもSFと魔法が融合したようで、どこか『アサシンクリード』シリーズの“かつて来たりし者”まわりの演出に対するワクワク感のようなものを覚えます。
敵が持つ攻撃手段は、敵の種類によって異なりますが、だいたいが「近接」「遠距離」「スキル」といったものに分類できます。チュートリアルの敵は、全ての手段を使ってこちらに向かってくるので、戦い方を学ぶ相手として申し分ありません。
攻撃しよう
一方でこちらの攻撃手段は、上記3つに加えて、敵の攻撃を弾き返す「パリィ」があります。いま、画像のように、敵が放った衝撃波を剣で受けて弾き返しました。上手くいくとそのまま敵にダメージを与えることができ、さらに接近時に決まると敵自体を突き飛ばすことができます。また5回連続成功させると究極攻撃が可能になります。
本作における基本的な攻撃手段は射撃による「遠距離」で、相手から攻撃が来たら「パリィ」で、接近されたら「近接」攻撃を叩きこむと良いでしょう。ただし敵もこちらもダッシュやジャンプを挟みつつ文字通り、飛んだり跳ねたりで駆け回るため、時には背後の取り合いになったりとスピーディーな展開を見せます。
ここらへん、3D酔いしやすい人は何か対策を講じた方が良いかもしれません。筆者はエイム感度を最低レベルにまで下げました。ただし各設定項目はまだ大まかに用意されているにすぎず、細かい感度などの調整が現時点ではできないため、そこがストレスを感じる部分ともいえます。
防御しよう
敵の攻撃のうちいくつかは、射撃によって無効化することができます。
また、ダッシュすることで回避も可能。そのため敵の攻撃に対しては、とりあえず撃ってパリィボタン連打しながら回避するということを心がければ、そうそう大ダメージは負わないハズです。
本作には体力ゲージが設定されており、これがゼロになると死亡、ゲームオーバーになってしまいます。そのためダメージが蓄積した場合は回復薬(画面左下、緑の+マーク)を使用しましょう。
特殊スキルで攻めに出よう
画面右下ドクロのマークが赤く溜まったら“レイジモード”なる特殊スキルが発動できます。これは画像のように戦闘力に制限時間付きでブーストがかかる技。ここぞという攻め時に発動して一気に相手を押し切りましょう。
クリアするとスコアが表示されます。
さらにボスを倒すと、スキルポイントが与えられ、操作キャラの性能をアップグレードできます。
ガーディアンを倒していこう
チュートリアルを終えて建物から外に出ると、自然と超技術が融合したようなフィールドマップが広がっていました。
どうやら先ほど倒したボスこそガーディアンだったようです。次のエリアへ移動するにはこのテレポーターの起動が必須。そのためここからは、エネルギーチャージするべく、このフィールドを拠点に、封印を守る他のガーディアンを倒して回ることが主な目標になります。雑魚敵との戦闘もありますが、現時点において、本作はボス戦よりに比重を置いたゲームと言えましょう。
一時的なパワーアップをしてくれる謎の球体。説明文は用意されているものの、特に“なぜどうしてここにあるのか”という理由については不明。
そんなわけでやってきました異界のゲート。中央の丸い宝珠(?)がロックになっているので、撃って破壊すると中に入れます。
そこには、ガーディアンの記憶が封じ込められており、このゲートを通ると彼らの記憶をもとにした世界へ飛ぶようです。これを突破してようやく、彼らが待ち構えるエリアへ足を踏み入れられます。
スキルやギミックを利用して戦おう
先ほどのチュートリアルで紹介した以外にもいくつか有効なスキルがあります。画像は 「電気ショック」、敵1体に当てると複数に連鎖するのである意味範囲攻撃として足止め等に使用します。
またダメージで爆発する敵やオブジェクトも存在するので、そういったギミックを活用することで、複数の敵に囲まれても有利に戦闘を進められます。
さらにエリアには、時たまこのようなパワーアップオーブ(?)が出現します。これを取得すると特殊な演出を挟む全体攻撃が自動発動し、狙いをつけずともエリアにいる敵全てにダメージを与えることができます。
難易度イージーでも歯ごたえのある敵
ご覧ください、この獅子奮迅の活躍。
……と思ったらすぐ死ぬ。
縦横無尽に走り回って無双しているような気分になっても、画面が忙しく見えるだけで実際はダメージを受けて死亡することが良くあります。やはり慣れるまでは、一体ずつ誘い出してちまちまと倒す方が安全のようです。
画像は爆発しそうな敵から慌てて距離を取ってギリギリ範囲外へ抜け出した図。敵単体の自爆にしてはずいぶんと派手です。
なるほど、この爆弾オブジェクトも誘爆したのですね(好奇心から射撃)
ガーディアンとのガチンコバトル
守護者である皆様は、それぞれ特殊なスキルを駆使してくるため、とにかく攻撃が激しい。それでいて、我々プレイヤーの視界から消えるような瞬間移動も挟んでくるので、息をもつかせぬハイスピードバトルが楽しめます。
それまでの雑魚戦が距離を取って小さく処理していくのに対して、ボス戦はあえて接近戦に持ち込んで暴れた方が有効な気がします。というのも、パリィを連打していればたいていのダメージは無効化できますからね……。いやこれ絶対製品版だと修正される箇所だと思います。無敵判定の幅が大きすぎる。
おわりに
全体的にリッチなビジュアルで、ゲーム性も早期アクセスとしては申し分ないほど高水準な本作。ただし細かな調整までには至らず、まだまだ素材を並べてまとめたという感が強いのもまた事実。アップデートでゲーム全体がさらに味付けされ、ひとつのトーンにまとまめられたら、より満足度の高いプレイ体験が得られるかもしれないと感じます。今後の開発に期待をしていきたいところですね。
対応機種:PC(Windows)
記事におけるプレイ機種:PC(Windows)
発売日:2021年07月13日
記事執筆時の著者プレイ時間:2.5時間
価格:通常価格 1,520円、セール価格 1,064円(21年07月20日まで)