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ステルスアクションシューター『Intravenous』―『スプリンターセル カオスセオリー』へのオマージュ【開発者インタビュー】

当連載でも珍しいステルスゲームです。

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ステルスアクションシューター『Intravenous』―『スプリンターセル カオスセオリー』へのオマージュ【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Roman Glebenkov氏開発、PC向けに7月27日にリリースされたステルスアクションシューター『Intravenous』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、俯瞰視点のステルスアクションシューター裏社会のジャンキーに弟を殺されたSteve Robbinsが、復讐のため闇に紛れて犯罪者の世界へと潜入します。隠れながらステージをクリアしたり、銃を撃ちながら進んだりと自分のスタイルにあわせてプレイが可能。周囲の明るさにあわせて視界が変化したり、歩くたびに音が鳴るリアルなステルスとなっている他、敵は状況に応じて適応しプレイヤーを翻弄します。記事執筆時点では日本語未対応。

『Intravenous』は、1,290円(8月3日までは10%オフの1,161円)で配信中


――まずは自己紹介をお願いします。

Roman Glebenkov氏(以下Roman)インディーゲーム開発者のRoman Glebenkovです。『スプリンターセル』シリーズの初代3作の大ファンで、難しくて楽しいアクションゲームが大好きです。また、パワーリフティングと格闘技も大好きで、特にキックボクシングですね!

――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?

Roman2018年の秋にスタートしました。9月だったか10月だったか覚えていないのですが、『Game Dev Studio』向けに「Anger Issues」というModを制作した後、本作のアイデアが生まれました。

『Game Dev Studio』も俯瞰視点のゲームですので、俯瞰視点ならどんなゲームでも作れるんじゃないかとふと思いました。そして私は「自分はどんなゲームが遊びたいのだろうか?」と自問したのです。すると、私は心から楽しめるステルスゲームを随分と長いこと遊んでいなかったことに気づきました。

何をしたいかはっきりしたので、私は自分でも楽しめる俯瞰視点のステルスゲームを作ると決め、ステルスのゲームデザインは『スプリンターセル』シリーズの初代3作、特に私が一番好きなステルスゲームである3作目の『スプリンターセル カオスセオリー』へのオマージュにしようと思ったのです。

――本作の特徴をお教えてください。

Roman本作一番の特徴は、そのゲームプレイです。プレイヤーはステルスゲームとしても、高速アクションゲームとしても本作を楽しむことができます。

ステルス部分は緊張感があるものになっており、戦闘はとても速く、瞬時の判断が重要となります。言い換えれば、戦闘スタイルでプレイしたいのであれば「ランボー」のようなスタイルが理にかなっているでしょう…暗闇から現れては敵を瞬殺し、すぐに逃げて姿をくらます…それを繰り返すのです!

本作のアクション面では、敵たちと同様、プレイヤーは銃の扱いに長けているという設定になっています。これはプレイヤーキャラにハンデがあることで意図的に難易度を上げているステルスゲームが個人的に好きじゃないからです。これらのゲームがハンデを加えることで戦闘を難しくし、ステルス要素により緊張感を与えているのはわかるのですが、これら両方のバランスを上手く取ることが出来るのではないかと個人的には思っています。

本作のゲームプレイにおいて一番楽しい部分は、戦闘とステルスが流れるように切り替わる点でしょう。多くの敵に全力で弾丸の雨を降らせたかと思えば、すぐに闇に姿を消す…そして次は暗闇の中から敵に襲いかかる…この感覚こそが最高だと思います。本作はステルスと素早い戦闘の両方がなければ成立しないゲームなのです。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Roman上でも述べましたように、ステルス部分は『スプリンターセル』シリーズの初代3作から影響を受けています。

戦闘部分で何か別の作品から影響を受けたということはなく、自分で遊んで楽しいと思える俯瞰視点のアクションゲームにしようとしただけです。私はゲームにおいては、生きるか死ぬか、という戦闘が大好きです。銃は致命傷となるので、プレイヤーは無敵のヒーローみたいなことは出来ません。いつ自分がやられるかわからないからこそ、緊張感を生み出し、そこで生き残るからこそ充実感が得られるのです。この感覚を本作でも再現しようと思いました。敵は簡単に死にますし、プレイヤーキャラも同様です。アーマーがあっても僅か数発しか弾を防ぐことは出来ないのです。

私は映画をあまり見ないので、残念ながら何かの映画から影響を受けたということもありません。あるとすれば、つい最近「ランボー」の一作目を初めて見ました。おかげで、プレイヤーの方たちがなぜ本作とこの映画を比較するのかよくわかりました。正直、もっとたくさん昔の映画を観た方がいいですね!

――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能でしょうか?

Roman予算の都合で、リリース時点では日本語には対応していません。しかし有志翻訳は大歓迎ですので、もしお手伝いいただける方がいらっしゃいましたら、メールでご連絡ください!

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Romanまったくありませんでした。この2年間、私は健康そのものですし、この記録をまだまだ伸ばしていくつもりです!

――本作の配信や収益化はしても大丈夫でしょうか?

Romanもちろんです!すでにある配信者からは素晴らしいフィードバックをいただいており、別の方から報告があったバグはすでに修正済みです!皆さんの本作に対する感想を知りたいですし、どこが難しく修正すべきなのかも教えて欲しいと思っています。このようなコンテンツは、プレイヤーの皆さんがどのように本作をプレイするのか知る素晴らしい手段だと思います。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Romanもし皆さんが私同様、昔のステルスゲームを懐かしんでいたり、または昔ながらのステルスと高速アクションのブレンドを楽しんでみたいとお思いでしたら、本作はまさにぴったりだと思います。…違っていたら、『スプリンターセル カオスセオリー』をまたプレイしてください!(笑)

ただし、本作はとても難しいので要注意です!様々なプレイスタイルを実践し、様々な銃や装備を試してみてください。そして本作に慣れるため、最低難易度でプレイするのを恥ずかしがらないでください。ニューゲーム+で上の難易度を選べばいいんですから!

本インタビューを実現してくれた担当者の方に感謝いたします。とても楽しかったです!皆さんにも、本作を楽しんでいただけると嬉しいです!

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に400を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。

《Chandler》
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