『VALORANT』スマーフ行為に関連したZETA DIVISION選手2名の処分が発表、3ヶ月の活動自粛処分等 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

『VALORANT』スマーフ行為に関連したZETA DIVISION選手2名の処分が発表、3ヶ月の活動自粛処分等

e-Sportsチーム・ZETA DIVISIONは、所属している選手およびストリーマー2名の処分を発表しました。

ゲーム文化 カルチャー
『VALORANT』スマーフ行為に関連したZETA DIVISION選手2名の処分が発表、3ヶ月の活動自粛処分等
  • 『VALORANT』スマーフ行為に関連したZETA DIVISION選手2名の処分が発表、3ヶ月の活動自粛処分等

e-Sportsチーム・ZETA DIVISIONは、所属している選手およびストリーマー2名の処分を発表しました。

これは、ライアットゲームズの対戦シューター『VALORANT』において、自分の実力よりも低いアカウントを利用してコンペティティブマッチをプレイする「スマーフ」「ブースティング」などと呼ばれる行為を行ったことが判明したことによるもの。それにより、所属している夏代孝明氏及びtakej氏の2名の処分が発表されました。

  1. 1. 事案の概要

 当チーム所属の選手・ストリーマーのうち、以下の者が、Riot Games社のタイトル「VALORANT」において、それぞれ以下の行為を行ったことが判明しました。

  1. (1) 夏代孝明(ストリーマー)

21年7月9日、知人プレイヤーのゲームアカウントのゲーム内ランクを上げるため、本来は上位ランクであるにもかかわらず本来の実力よりも低いランクのアカウントを使用し、コンペティティブマッチをプレイした。また、その際に、低いランクのアカウントを保有しないtakej選手に対して、同じくコンペティティブマッチをプレイするように促すとともに、自らが普段使用していないアカウントを一時的に使用させ、コンペティティブマッチを数試合プレイした。

  1. (2) takej 選手(VALORANT部門)

21年7月9日、夏代孝明、当チーム所属ではない他の知人プレイヤーと、自らが低いランクのアカウントを保有していないにもかかわらず、提案を受けて、夏代孝明の別のサブアカウント※1を一時的に使用し、コンペティティブマッチを数試合、一緒にプレイした。

  1. 4. 処分について

  1. (1) 当チームの規律

 我々ZETA DIVISIONは、eスポーツシーンをリードしようとする1つのチームであると同時に、ゲーミングカルチャーをリードするGAMING ORGANIZATIONでもあります。そのため、競技における不正行為やゲームの利用規約に抵触する行為はもちろんのこと、ゲームのプレイにおいて、公正性を損なわせるようなプレイやモラルに欠ける行為の全般についても、選手契約やストリーマー契約において一律に禁止し、これらの行為に厳しい姿勢をもって対処しております。

 しかしながら、今回の事案は、そのような姿勢にもとるものであり、本件選手らの置かれた状況や今回の事案に至った背景を勘案しても、当チームとして看過することはできないものとの結論に至りました。

  1. (2) 夏代孝明への処分

 夏代孝明は、自らが高ランクであるにもかかわらず、知人のゲーム内ランクを上げようとする行為に関与し、また、そのために普段使用していないアカウントであったにせよ自らのアカウントを他人に一時的に使用させていたことが認められました。

 もっとも、当チームが調査した範囲においては、今回の事案が不公正なプレイにあたるということについての認識が十分にはなかった点や、本人が真摯に反省を述べていることを考慮し、「今後3か月の間、同人の契約報酬をカットするとともに、ゲームストリーマーとしての活動(配信活動、イベントや大会等への出演を含みます)を停止し、並びにSNSにおけるゲームストリーマーとしての発信行為を自粛するよう命じる」ことといたしました。

 なお、上記処分に伴い、夏代孝明より、VALORANTにおいて保有しているゲーム内アカウントをすべて削除し、新しいアカウントを作って開示したいとの申し出があり、これを了承しています。

  1. (3) takej選手への処分 

 takej選手は、他人のアカウントを一時的に使用し、ゲーム内ランクを上げるためのコンペティティブマッチに協力したことが認められました。

 これらの行為は、takej選手が自ら進んで行ったわけではないことが認められるものの、takej選手が、VALORANTというタイトルにおいて、競技シーンをリードし、公正性を確保する重要な責務にあることから、その責任はより重いものであるべきと考えました。そのため、同人が真摯に反省の弁を述べていることを踏まえても、このような行為に及んだことについては、厳重に対処すべきと判断しました。そこで、「今後3か月の間、同人の契約報酬をカットするとともに、選手としての活動(配信活動、イベントや大会等への出演を含みます)を停止し、並びにSNSにおける発信行為を自粛するよう命じる」ことといたしました。 

 なお、takej選手がTwitterのサブアカウントより投稿した、「自身が過去にブースト行為をしていた」旨のツイートについても、事実関係を確認しましたが、当該ツイートは、別のゲームタイトル(CS:GO)のマッチメイキング(ランクマッチ)においてランクが離れているプレイヤーとプレイしたことを指していたものと判明しました。CS:GOのマッチメイキングはランクが離れたプレイヤーとのプレイが可能な仕様であり、かつ規約上も問題のない行為であるため、当チームとしては、本行為自体は処分の対象にはあたらないと判断しました。

 しかしながら、公正性を損なうプレイとされているブースト行為に言及し、不要な誤解を招いたことに対しては、プロ選手のSNS運用としてふさわしい行為とはいえないため、厳重注意および当該Twitterサブアカウントは削除することといたしました。

この行為については以前、ライアットゲームズ公式から声明が発表。ほかチームの選手やストリーマーにもこれらの行為によって厳正処分が下されています。なお、Game*Sparkではこれらの行為を受けた『VALORANT』コミュニティのモラルに関するコラムも掲載しています。

《みお》


取材も執筆もたくさんやる、半ライター半編集 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ゲーム文化 アクセスランキング

  1. 幻の発売中止ファミコンゲーム、書籍化計画が立ち上がる。プレイ動画も発掘―『少年魔術師インディ』令和にまさかの復活か

    幻の発売中止ファミコンゲーム、書籍化計画が立ち上がる。プレイ動画も発掘―『少年魔術師インディ』令和にまさかの復活か

  2. 『モンスターハンター』最もエッチなサイトに投稿された“モンスター”ランキングを有志が作成―マスコット猫と首位を争う迅竜

    『モンスターハンター』最もエッチなサイトに投稿された“モンスター”ランキングを有志が作成―マスコット猫と首位を争う迅竜

  3. ゲーム内チート、画面分割対戦、ステルス要素…「最近のゲームではあまり見かけなくなった要素といえば?」

    ゲーム内チート、画面分割対戦、ステルス要素…「最近のゲームではあまり見かけなくなった要素といえば?」

  4. 古代祐三氏が『イース』開発フロッピーディスクを発掘。今でも美しく奏でられるサウンドに『サガ』河津秋敏氏も反応

  5. 海外「ゲーマーグランマ」78歳でこの世去る…ユーモア溢れる映像で240万人以上のTikTokユーザーの心つかむ

  6. 新エンドコンテンツ実装の『モンハンワイルズ』無料アプデ第4弾、否寄りレビュー続くもプレイヤー同接数は安定

  7. クリスマスに“スカイリムグランマ”が『The Elder Scrolls』シリーズ公式Xに登場。ホリデーシーズンのご挨拶

  8. 『ポケモン赤緑』風ドット絵&システムなGBカメラ撮影実写映像が特徴のホラゲー『Encryptid』―ゲームボーイ実機でも動作予定

  9. PCゲーでも“開封する楽しみ”を…8歳の息子にお手製パッケージをプレゼントしたママ

  10. 100万本突破スロットローグライト『CloverPit』の偽物が海外スイッチ向けに販売されていると注意喚起―発売直後から続く偽物との戦い

アクセスランキングをもっと見る

page top