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私は今何番目?宇宙の深淵を覗きにいざ当たって砕ける(断定)!『DOLMEN』先行プレイレポート

死にゲーには珍しいSFの世界観。ホラーの先には宇宙の神秘が待っているかもしれません。

連載・特集 プレイレポート
私は今何番目?宇宙の深淵を覗きにいざ当たって砕ける(断定)!『DOLMEN』先行プレイレポート
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舞台は遙か未来、自動航行中の宇宙船。コールドスリープ中のある乗組員の頭に、正体不明な謎の声が聞こえてきます。導かれるように目覚めてみると、宇宙船はいつの間にか壊滅状態にあり、カビのような物に汚染されていました。生存者は他に見つからず、何が起きているのか、何者の声なのか、一切何も分からないまま、主人公は異形の巣の中に足を踏み入れる――

Koch Mediaの新ブランド「PRIME MATTER」でお披露目された『DOLMEN』は、ブラジルに本拠地を置き、在籍人数は20人ほどながら、世界中のクリエイターがネットワークを繋いで製作する『Massive Work Studio』のデビュー作品。規模は小さくとも同ブランドの大手作品にも引けを取らない映像表現に注目です。

ゲームのスタイルはおなじみの「ソウルライク」、容赦ない攻撃に何度も返り討ちにされながら、少しずつ対処法を学んでいく死にゲーです。敵の攻撃力は総じて高く、もちろん経験値、アイテムロストもあります。

全体のデザインは未来的な人工物と、生物の肉と骨から出来たH・R・ギーガーのような雰囲気です。粘液ヌラヌラの気持ち悪いエイリアンを退けながら、謎の声と遺されたメッセージの謎を追って進みます。

装備集めはいわゆるハクスラとは違い、素材を集めて武器やアーマーを作るモンハンスタイルになります。倒した敵からパーツや殻を奪い、一定数集めた素材を使って母船の工作装置で作成します。近接武器と盾、銃、4部位の防具、エネルギーリアクターと、一揃えするにも結構な量の素材が必要。初期防具はほぼ丸裸と言える防御力0の状態なので、最初にアーマーだけでも作らないとあっという間にやられてしまうでしょう。

作成では素材を追加することで属性耐性やさらなる防御力アップのなどの効果が得られます。もちろんそういう素材はそれなりに強い敵が持っている場合が多いですが、同じ防具でももっと強力な物が作れます。それほど潤沢には拾えないので、無駄遣いする余裕はほぼないでしょう。できるだけ強い物を作りたいけれど、目の前の強敵に備えてとりあえず作っておこうか。その判断も大事ですね。もちろんアイテムロストもありますから、あまり欲をかかない方が賢明です。

本作の独自性は近接攻撃と遠隔攻撃の使い分けにあります。既存のタイトルだと遠隔攻撃は回数に限りがありますが、『DOLMEN』ではスタミナと同様のエナジーゲージを消費します。連射をするとさすがに尽きますが、近接と同じレベルで積極的に使えるようになっています。

本作の戦闘の鍵となるエナジーは利用する用途が3つあります。一つは先述の銃撃、一つは近接攻撃を強化する「リアクター」、そしてもう一つはアーマー(体力)の回復です。

「リアクター」を起動すると防御力と攻撃力が上がり、複数の敵に囲まれても消耗を最小限に抑えて切り抜けられます。エナジー消費量が激しく、継続時間は短いのでギリギリまで引きつけてから発動した方がいいでしょう。

銃撃は攻撃力が弱いものの、様々な効果がある属性攻撃が強力です。動きを封じる冷気、周囲にダメージが伝播する熱など、距離を詰められる前に十分与えておくと有利になります。

常時装備できる武器は2種類あり、属性の使い分けも出来ます。会敵したときに周囲を観察し、銃撃でどのくらいエナジーを消費し、近接のためにどれくらい温存しておくか、その判断の慎重さがプレイヤーに求められるのです。

そして肝心なのは、体力回復の手段が実質的にこのエナジー消費のみに限られていること。体力回復に使ったエナジーは回復せず、無茶をしていると回復するエナジーの上限がどんどん下がっていき、最終的に銃撃一発分すら残らなくなります。エナジー切れになってしまえば、後はもうチェックポイントに引き返すしかありません。

エナジー上限を回復する手段は盾で敵の攻撃を吸収する「パリィ」か、敵がドロップした素材を消費することのみ。拾った素材は回復アイテムも兼ねており、その場で使用することで体力、エナジー上限を回復できますが、そういう物に限って防具の作成に使うと強力な効果を付与してくれます。回復して強引に突破するか、それとも一旦戻って強化するか、これも悩ましいところですね。

パリィの回復は今回体験したバージョンではかなり難しく、回復量もごく僅か。タイミングが合わなければ上から体力を削られていきます。せめて盾だけでもモーションキャンセルを付けてくれれば合わせやすいと感じました。

先行プレイのイントロダクションではほとんど説明無く放り出されましたが、プレイヤーの目的はタイトル名である「DOLMEN」という名のクリスタルを持ち帰ること。「DOLMEN」は平行次元にも干渉する力を秘めており、舞台となる惑星「レヴィオン・プライム」でその採掘が行われていたようです。

主人公を導く謎の声と平行次元、そして「DOLMEN」とは一体何なのか、ホラーのデザインはありつつも、コズミックな神秘を追い求めるSFには恐怖よりもロマンを感じますね。

『DOLMEN』はPC(Steam)/PS5/PS4/Xbos SeriesX|S/Xbox One向けに2022年のリリース予定で開発中です。


《Skollfang》

好奇心と探究心 Skollfang

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