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「ゴラム」ついに主役になる―『The Lord of the Rings: Gollum』君も“いとしいしと”を求め「指輪物語」の世界で新たな冒険を

恐ろしくも哀しき存在「ゴラム」の物語を体験可能に。

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「ゴラム」ついに主役になる―『The Lord of the Rings: Gollum』君も“いとしいしと”を求め「指輪物語」の世界で新たな冒険を
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Daedalic EntertainmentとNACONは「指輪物語」3部作の世界をベースとしたアドベンチャーゲーム、『The Lord of the Rings: Gollum』(以下、Gollum)の発売日を2022年9月1日と発表しました。対象機種はPC/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチで、ニンテンドースイッチのみ発売日未定となっています。

発表に先駆けメディア向けに行われたデモンストレーションの内容も交えつつ、『Gollum』とはどんなゲームなのか本記事で紹介していきます。なお、画面は開発中のものであり変更される可能性があります。

これまで語られてこなかった「ゴラム」にスポットを当てた“舞台裏”の物語

『Gollum』はJ.R.R.トールキンによるハイ・ファンタジー小説「指輪物語」3部作をベースに、重要な存在かつ、魅力的なキャラクターの1人でありながら多くを語られてこなかったゴラムを主人公に据えた、ステルスアドベンチャーです。

小説や映画「ロード・オブ・ザ・リング」「ホビット」に登場するゴラムは主人公たちを翻弄する邪悪な存在であり、その容貌や喋り方は指輪の“魔力”がもたらす恐ろしい影響の象徴ではありますが、脇役にすぎませんでした。しかし『Gollum』でプレイヤーはゴラム自身となり、ビルボ・バギンズに奪われた“いとしいしと”を探求する旅に出ます。

指輪の作り手、サウロンの意思によりモルドール郊外の山地、キリス・ウンゴルに引き寄せられてしまったゴラムは山中の隠れ家を目指します。魔力の影響で寿命を大幅に引き延ばされ、500年もの間過酷な暗黒の地で生き抜いてきた彼は(原作の設定に忠実に)肉食獣のようにこっそりと動くことができ、軽快な登山家であり、おそらく中つ国の世界に住む「ホビット」の中で最も高い運動能力の持ち主です。

機敏なゴラムは岩肌や植物をつたい3次元での移動が可能で、足場のない崖や壁もスタミナゲージが尽きない限り両腕のみでルートを開拓。ただし戦闘力は高くないため敵との直接戦闘では生き残れず、道中遭遇するオークたちをできる限り回避するステルスアクションが中心となっています。万が一オークと鉢合わせしそうな場合は「ゴラムビジョン」を発動させることで、草むらなど隠れ場所の候補を表示、感知範囲の敵がハイライトされます。

戦闘が避けられないシーンでも真正面から敵とやりあうことはありません。小石のような環境武器で注意をそらす、光源を消す、あるいは逆にゴラム自身に注意をひきつけ誘導したり、匍匐前進で背後からのスニークアタックが主な戦闘手段となります。
チュートリアルで最低1匹は敵を殺さねばなりませんし、ボス的なものも登場するので何も殺さないというのは無理ですが、それ以外ではプレイヤーの選択次第で殺しを行わないプレイも可能です。

ゲーム内にはガンダルフ、巨大蜘蛛シェロブ、ナズグルといったファンにはおなじみのキャラクターがカットシーンに登場します。時にプレイヤーはゴラムの視点から世界を見ることで、彼が過去どのように生活していたのか、困難な決断やその背景に共感できるかもしれません。

デモンストレーションではアラゴルンとガンダルフにより捕獲され連れられた、エルフの住む土地「ミルクウッド」の宮殿内も公開されました。「スランドゥイル宮殿」から脱出したいゴラムは魔法の呪文を解く鐘を探さねばなりません。
ここでは、一見宮殿のインテリアにしか見えない壁の彫刻やシャンデリアをつたい、登り、ジャンプする“クライミングパズル”をいかに攻略するかがポイントです。ゴールまでの正解ルートは1つではなくプレイヤー次第で複数の攻略法が用意されているほか、部屋の中にある楽器や歯車などさまざまなアイテムの利用が必須で、パズル要素が強めになっています。

1つの心、2つの自我。善と悪のどちらにプレイヤーは共感するのか

ゴラムは指輪の魔力に心を蝕まれた結果、指輪に執着し絶対的に冷酷に指輪を追い求める“悪のゴラム”と、指輪から離れて友情と美しいものを見つける機会を得たいと切望する“善のスメアゴル”に分裂した、2つの自我を抱えています。開発によれば分身であるスメアゴルによく話しかけることを利用して、プレイヤーに操作や物語を補足的なガイダンスを楽しく提供できるのだとか。

もちろん、それだけではありません。プレイヤーはゲーム中にゴラム/スメアゴルどちらの考えが優勢か、選択するたびゴラム側とスメアゴル側のどちらかが強くなったり弱くなったりします。その結果、ゲーム内の状況が変わり、他のキャラクターの運命やゴラムに対する反応にも影響があります。善なるスメアゴルを選んでいればよい結果が得られるとは限らず、かえって困った状況に陥ることもあるようです。

「中つ国」の歴史をベースにあくまでオリジナルの作品に

『Gollum』の時間軸は原作でいうと第1部「旅の仲間」にあたり、シャイア(ホビット庄)のホビットたちはこの世界にいったい何が起きようとしているのか、まだ知らない頃です。開発陣は「1つ言っておきたい注意点」として、我々は「中つ国」の歴史を変えることは“できません”とコメント。しかし、「『Gollum』はあくまでオリジナル作品であり「映画や過去に制作されたいかなる「LotR」関連ゲームとも関係はありません。本作と小説・映画をあまり結び付けて考えないほうが良いでしょう」とも強調しています。

デモンストレーションを通じて感じたのは、ステルスアクションやクライミングパズル部分の楽しさはもちろんのこと、「指輪物語」という舞台が持つ強烈な魅力。そして物語に欠かせない非常に重要なキャラクターでありながら、これまでほとんど描かれることのなかったゴラム視点で見る新しい世界を体験できる点でしょう。

『The Lord of the Rings: Gollum』はPC/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに、2022年9月1日発売です。(ニンテンドースイッチのみ発売日未定)


《稲川ゆき》
稲川ゆき

プレイのお供は柿の種派 稲川ゆき

ゲームの楽しさに目覚めたのは25歳過ぎてからの超遅咲き。人やら都市やら、何でも育て上げるシミュレーション系をこよなく愛する、のんびりゲーマーです。

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