競技性の高いSteamユーザーは特に注意!大会登録を模したフィッシング詐欺がSteamで横行中 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

競技性の高いSteamユーザーは特に注意!大会登録を模したフィッシング詐欺がSteamで横行中

ポップアップウィンドウで偽のSteamアカウント情報の入力画面を表示し、SSL証明やURLによる判別が難しくなっています。

ニュース ゲーム業界
競技性の高いSteamユーザーは特に注意!大会登録を模したフィッシング詐欺がSteamで横行中
  • 競技性の高いSteamユーザーは特に注意!大会登録を模したフィッシング詐欺がSteamで横行中
  • 競技性の高いSteamユーザーは特に注意!大会登録を模したフィッシング詐欺がSteamで横行中
  • 競技性の高いSteamユーザーは特に注意!大会登録を模したフィッシング詐欺がSteamで横行中
  • 競技性の高いSteamユーザーは特に注意!大会登録を模したフィッシング詐欺がSteamで横行中

サイバー犯罪やハイテク詐欺の防止および調査を行う大手国際会社GROUP-IBは巧妙なフィッシング詐欺がSteam上で横行していると報告しました。

本件で利用されている手口はブラウザの中でポップアップブラウザによるフィッシングサイトを表示するBrowser In The Browser(BITB)攻撃の一種で、ダイレクトメッセージでの偽のトーナメントへの勧誘でフィッシングサイトに誘導し、大会登録と偽ってアカウント情報を盗むという物。ユーザーはSteamアカウント情報と2段階認証コードを要求される完成度の高いトーナメント登録サイトに誘導されるそうです。

この詐欺で主にターゲットとされるのはプロゲーマーや競技プレイヤーで、こういったアカウントはアカウントへの総支出額も高いであろうと目論んでのことと予想しており、同社は一部のアカウントには数十万ドルの価値があるとの見解も示しています。アカウント情報をフィッシングサイトに入力してしまうとログイン資格情報を変更されるなどして復旧が難しくなるほか、スキンなどの仮想グッズがなくなったり、クレジットカード情報が漏洩したり、フレンドリストを使用してさらにターゲットを絞るのに利用される可能性があります。

利用されているフィッシングサイトはトーナメント参加登録やDiscordNitroの無料配布といったおとりページを表示後、そのサイト内のリンクからポップアップウィンドウで偽のSteamアカウント情報の入力画面を表示するもので、SSL証明やURLによる判別が難しくなっています。またページ自体も正規のWebページから完全にコピーされて、サードパーティのリソースに保存されているデータに関するアラートや、言語の変更などにも完全に対応しているそうです。

GROUP-IBは報告内で以下の様な識別方法を述べています。

  • ポップアップウィンドウのヘッダーデザインとアドレスバーを比較します。ブラウザでは、偽のページが実際のページとは異なって見える場合があります。フォントとコントロールボタンのデザインに注意してください。

  • タスクバーに新しいウィンドウが開いたかどうかを確認します。そうでない場合、ブラウザウィンドウは偽物です。

  • ウィンドウのサイズを変更してみてください。ウィンドウがフェイクの場合、サイズを変更することはできません。このような場合、ヘッダーの対応するボタンを使用して最大化することもできません。

  • ウィンドウを移動してみてください。偽のポップアップウィンドウのサイズはブラウザウィンドウに制限されているため、最初のウィンドウのコントロール要素の上に移動することはできません。

  • ウィンドウを最小化します。ウィンドウが偽物である場合、「最小化」ボタンでウィンドウを閉じます。

  • 証明書を示す鍵の記号が単なる絵ではないかどうかを確認してください。ウィンドウが偽物である場合、ロックをクリックしても何も起こりません。信頼できるブラウザはSSL証明書情報を表示します。

  • 偽のアドレス バーは機能しません。場合によってはユーザーが別のURLを入力できず、入力したとしても、ユーザーは同じウィンドウでそのURLを開くことができません。

  • ブラウザの設定でJSスクリプトの実行を無効にすると、フェイクウィンドウは表示されません。

また、不審なダイレクトメッセージからのリンクにはフィルタリングをかけたり、そもそも無視するといった一般的な対策も、もちろん有効です。大切なアカウント情報を奪われないようお気を付けください。



《焦生肉》

ゲームに関わって飯食いたい 焦生肉

ストーリー重視でゲームをプレイするけどシステムも特徴がないとイヤ!なわがままゲーマー。わがままなくせにコンプリート癖もある上つまみ食いも大好きなので積みゲーが溜まる溜まる。ゲームで飯を食うことを夢見てたらほんとにそんな機会に恵まれた。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ニュース アクセスランキング

  1. 大規模に置き換え可能という考えは愚か―『バルダーズ・ゲート3』開発者がスクエニの「QA・デバッグの7割AI化」計画に苦言

    大規模に置き換え可能という考えは愚か―『バルダーズ・ゲート3』開発者がスクエニの「QA・デバッグの7割AI化」計画に苦言

  2. 「先行特許がある」―米国特許庁長官、2025年9月に任天堂が取得した「サブキャラクターを呼び出し戦わせる」『ポケモン』特許の再審査を指示

    「先行特許がある」―米国特許庁長官、2025年9月に任天堂が取得した「サブキャラクターを呼び出し戦わせる」『ポケモン』特許の再審査を指示

  3. 『レッド・デッド・リデンプション2』売上7,900万本超え!『マリオカート8』超え果たす

    『レッド・デッド・リデンプション2』売上7,900万本超え!『マリオカート8』超え果たす

  4. スクエニが事業改革を加速、「QAの7割AI化」と「海外スタジオ閉鎖」など開発体制を抜本的に見直し

  5. 『Mass Effect』新作は現在も開発中―BioWareが「N7 Day」に「このユニバースで更なる物語を語ることに尽力」と報告

  6. 英国政府「古いゲームの救済意義わかるが、法律での対応難しい」―サービス終了後もゲームをプレイ可能な状態に保つ「Stop Killing Games」運動、ついに質疑の壇上へ

  7. 『GTA6』開発の親会社テイクツー・インタラクティブの株価、時間外取引で大幅下落。『GTA6』発売延期を受けてか

  8. 『GTA6』再延期にファン悲鳴、「13年待ち」に広がる波紋。次回こそ発売なるか

  9. いまこそ脱Adobe!?画像編集やデザイン用のクリエイター向け統合ツール最新版「Affinity Studio」が無料で配信、大きな話題に―さまざまな拡張子や日本語にも対応

  10. 72%の開発者「Steamの存在はPCゲーム市場の“独占”にあたる」?―2025年版「PCゲーム配信の現状」の調査結果が公開

アクセスランキングをもっと見る

page top