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「MSX 0」がクラファン近日開始!MSX2ゲームが動く公式ゲームボーイ風マシン

ついに西氏のMSX 3プロジェクトの関連製品が世に放たれるか!?

ゲーム文化 クラウドファンディング
David De Lossy/Photodisc/ゲッティイメージズ
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  • Wang Yukun/Moment/ゲッティイメージズ

MSXの生みの親である西和彦氏によるMSX 3プロジェクトは着々と進行し、日々Twitterで進捗状況が伝えられてきました。実際に触れるマシンはまだか!?というユーザーの熱い要望の中、ついにクラウドファンディングの形ですが、プロジェクトの関連製品の販売がアナウンスされました。

しかし今回は「MSX 3」ではなく「MSX 0」。5cm×5cmの超小型マシン「M5Stack」上で動作するMSX2シミュレーターとなります。

◆超小型マシン上で公式MSX2が動く!M5Stackとは?

まず11月17日に、オリジナルの公式エミュがM5Stack上で動いたことが報告されました。

M5Stackは中国シンセン市の企業が開発した超小型マイコンキットです。ESP32というWi-FiやBluetoothにも対応したSoCを搭載しています。CPUコアはARMではなく、XtensaというRISCアーキテクチャの32bit 240MHz デュアルコアのプロセッサを採用しています。

入出力は320×240ドットカラー液晶。3つのボタン、電源兼リセットスイッチ、USB Type-C、そしてセンサー接続などに使うGrove端子を持ちます。このM5StackとMSX2エミュレーターのセットが「MSX 0」のようです。

西氏はMSX 0のGrove端子に300種類以上のセンサーを繋ぎ、BASICでプログラミングできるとツイートしています。

MSX 0のBASICは拡張され、USB3、Grove、クラウド(おそらくWi-Fi経由)に対応するとのこと。 単なるMSX2ではないのですよ。IoTできちゃうMSX2なのです。

◆これは痺れる!掌に載るMSX2マシンでゲームもできる

M5Stackに超小型フルキーボードやゲームパッドなどをセットにした「M5Stack Faces」にMSX2エミュレーターを載せたものが「MSX 0」として今回、クラウドファンディングの対象となるようです。

キーボードとゲームパッドは差し替えることができると思われます。

もちろん、MSXのゲームも動く!

さらにセットには充電ベースやUSBケーブル、ケースも付き、WindowsやAndroidから接続するためのコントロールパネルはWebサイトからダウンロードできるようです。

◆クラウドファンディングは2023年1月15日開始を予定

クラウドファンディングのスケジュールは以下を予定されています。

・1月15日 スタート
・3月31日 締めきり
・4月20日 発送

クラウドファンディングの条件は3,000台売れること。達成しなければ中止。 値段は見積もり中とのことです。

上記のスケジュールなどは、変更の可能性もあります。 興味のある人は、西和彦氏のツイートを定期的にチェックしてみましょう。

◆MSX3の方も大変なことに!

なお「MSX 3」の方は32bit版と64bit版がある他、ガチの現役スパコンに使われている4096コアCPUの搭載の「MSX Turbo S 4096」が計画されています(厳密にはMSX 3とは別の規格のようですが、TAOXというソフト基盤上で互換性が保たれると思われます)。

さらに512コア版のモンスターノートPCの話も。

512コア版は1コア=1000円で50万円台を目指すとのこと。64bitの浮動小数点演算性能は約4.9TFlOPS。NVIDIA GeForce RTX 3080 Laptopが64bitだと0.3TFLOPSぐらいなので、超お買い得になるかもしれません。

ここからは筆者の妄想ですが、流行のAIイラスト作画ソフトウェア、その中でもStable Diffusionはオープンソースなので、この超お買い得なマシンへと移植できる可能性もあります。筆者の妄想ツイートに西和彦氏は「はい」とだけ答えてくれました。

こちらも期待ですね!

《根岸智幸》

編集者、ライター、ソフトウェアエンジニア、メディアビジネス企画開発 根岸智幸

ITと出版とオタクの何でも屋。グルメや女性誌や芸能やBLマンガもやりました。キャンギャルやコンパニオンの写真も撮ったりします。
・インターネットアスキー編集長(1997-1999)
・アスキーPC Explorer編集長(2002-2004)
・東京グルメ/ライブドアグルメ企画開発運営(2000-2008)
・本が好き!企画開発運営(2008-2013)
・BWインディーズ企画運営(2015-2017)
・Webメディア運営&グロース(2017-)
著書
・Twitter使いこなし術(2010)
・facebook使いこなし術(2011)
・ほんの1秒もムダなく片づく情報整理術の教科書(2015)
など

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