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約7年の沈黙を破り『Pixel Piracy』突然のアップデート―あわせて関係者による8年前の不正も告発

Vitali Kirpu氏は証拠となる画像とともに「自分はすべて真実を述べている」と語っています。

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約7年の沈黙を破り『Pixel Piracy』突然のアップデート―あわせて関係者による8年前の不正も告発
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2015年にSteam配信を開始した2D海賊シミュレーター『Pixel Piracy』は、Vitali Kirpuが開発を手掛けるインディー作品です。

早期アクセスが始まった2013年からこまめなアップデート、バグ修正を行ってきた同作品ですが2016年2月を最後に更新ニュースが途絶え、公式Twitterもやはり2016年以降はこれといった発言がありませんでした。ところが2023年1月31日突然のミニアップデートを実施。2月にはDiscordチャンネルを設けるなどにわかに精力的な動きを見せています。

開発者のVitali Kirpu氏は2つの「Developer Message」をSteamに投稿し、ファンへの感謝とともに「『Pixel Piracy』はゲームとして未完成であり自分自身も若くて未熟でした」「復帰当初は致命的なバグ修正だけを考えていたが、ユーザーがゲームに熱中しているのを見て計画を変えました。今は作品を修正・改善したいと考えています」と、復帰を宣言。今後6カ月間は新しいコンテンツやバグフィックスなど、できる限りゲームを拡張するために最善を尽くすこと、ロードマップの公開を約束しました。

これだけであればファンにはうれしいニュースで終わりましたが、もう1つの投稿で開発者は2017年に行われた関係者による不正行為を告発しています。「Developer Message #2」によれば、面白い小規模なゲームを作りたいという思いはあるがビジネス経験や知識がなかった当時、試作品やリンクをYouTubeやredditに投稿した結果、Alexander Poysky氏とプロデューサー兼PRエージェント契約を結びました。しかし、その数年後にはAlexander Poysky氏がSteamのゲームキーを“65万個以上”勝手に生成しゲームキー販売サイトへ転売、250,000USドル以上を失った可能性があると判明。Vitali Kirpu氏自身は破産手続きをおこない、ゲーム開発会社の従業員を解雇しなければならなかったそうです。

Vitali Kirpu氏が投稿した「不正行為の証拠画像」の一部

この件に関してフィンランドとスペインの警察に連絡をしましたが何も起こらず、スペインの弁護士にコンタクトを試みれば50ユーロの相談料を要求され、支払った後は音信不通になるといった経験を経て、「『Pixel Piracy』を見るとAlexander Poysky氏を思い出し、非常につらい気持ちになる」と5年前のredditには投稿されており、そのため冒頭でお伝えしたように最新アップデートまで長いブランクが空いてしまったようです。

現在は『Pixel Piracy』を望んでくれるファンの気持ちに応えるため、未開発部分や残っているバグ修正などに妥協することなく取り組むつもりと、前向きな姿勢を見せています。


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《稲川ゆき》

プレイのお供は柿の種派 稲川ゆき

ゲームの楽しさに目覚めたのは25歳過ぎてからの超遅咲き。人やら都市やら、何でも育て上げるシミュレーション系をこよなく愛する、のんびりゲーマーです。

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