やり過ぎなゴア描写は必見!『Dead Island 2』でゾンビ地獄に飛び込もう【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

やり過ぎなゴア描写は必見!『Dead Island 2』でゾンビ地獄に飛び込もう【プレイレポ】

目新しい体験は少ないかもしれませんが堅実な楽しさを味わえる作品です。

連載・特集 プレイレポート
やり過ぎなゴア描写は必見!『Dead Island 2』でゾンビ地獄に飛び込もう【プレイレポ】
  • やり過ぎなゴア描写は必見!『Dead Island 2』でゾンビ地獄に飛び込もう【プレイレポ】
  • やり過ぎなゴア描写は必見!『Dead Island 2』でゾンビ地獄に飛び込もう【プレイレポ】
  • やり過ぎなゴア描写は必見!『Dead Island 2』でゾンビ地獄に飛び込もう【プレイレポ】
  • やり過ぎなゴア描写は必見!『Dead Island 2』でゾンビ地獄に飛び込もう【プレイレポ】
  • やり過ぎなゴア描写は必見!『Dead Island 2』でゾンビ地獄に飛び込もう【プレイレポ】
  • やり過ぎなゴア描写は必見!『Dead Island 2』でゾンビ地獄に飛び込もう【プレイレポ】
  • やり過ぎなゴア描写は必見!『Dead Island 2』でゾンビ地獄に飛び込もう【プレイレポ】
  • やり過ぎなゴア描写は必見!『Dead Island 2』でゾンビ地獄に飛び込もう【プレイレポ】

2014年に開発がアナウンスされたものの、複数回のデベロッパー変更などの紆余曲折を経て、最終的にDeep Silverがパブリッシングを務め、Dambuster Studiosが開発するという体制で発売へと漕ぎ着けたゾンビサバイバルアクション『Dead Island 2』。本稿では『Dead Island』シリーズは未経験で、『ダイイングライト』からゾンビアクションゲームの道に入った筆者によるプレイレポートをお届けします。
※コアゲーマー諸氏ならご存知の通り、初代『Dead Island』の開発はその後『ダイイングライト』を手掛けたTechland。ちなみに、本作『Dead Island 2』の開発には関与していない。

なお、今回の先行試遊にあたってはDeep Silverから提供されたものを利用しており、改めて編集部が関係者に確認したところ、PC版は日本語に対応してEpic Gamesストアにて4月21日発売、国内家庭用版の発売予定はないということでした。

個性豊かなスレイヤーから1人を選んでゾンビ地獄へ!

本作は、ゾンビアポカリプス後のロサンゼルスが舞台の一人称視点サバイバルアクションゲーム。飛行機で封鎖地区からの脱出を図るも乗客の中に感染者が紛れ込んでいて……というお決まりの展開で地獄のど真ん中に降り立った人物の1人として事態を打開すべく奔走します。

キャラクターごとにスキルや能力に違いが。今回は防御が強みのライアンを選択。

主人公は開始時点でも性能に特徴づけがされていますが、ゲームを進める中で手に入るスキルカードを付け替えることで更に自分好みに仕上げていくことができます。スキルカードは、ジャストブロック時に周囲のゾンビの体勢を崩せるようになるものや、スライディングでゾンビを吹き飛ばせるようになるもの、ドロップキックが飛び蹴りに変化するものなどバラエティ豊か。カードはレベルアップやマップで拾うことで手に入り、ゲームを進めると装備できる枚数も増えていきます。

エリア制によるデメリットもあるが探索の満足度は高い空間に

続いては、ゾンビサバイバルアクションでの重要な要素の1つであるマップについてまとめていきましょう。本作はいわゆる完全なオープンワールドではなく、住宅街やホテル、映画スタジオなどのエリアに分割されていて、出入り口となる場所にたどり着くと次のエリアに移動できるというシステムを採用しています。そのため、自動車などで封鎖された道も多く、広大な世界を探索している感覚は得られにくいかもしれません。一方で、様々なギミックが所せましと配置されているので、無心で何もない場所をただ移動しているだけという時間も少ない印象を受けました。

道なりに進んでいくも...
回り込めない形で封鎖されていてこれ以上進めません。
(エリアにもよりますが)建物やギミックはびっしりと配置されています。

ギミックの例として、道の真ん中にゾンビがたむろしていて通れないというこの類のゲームでよくあるシチュエーションを考えてみましょう。武器を振り回して強行突破するのも1つの手なのですが、本作ではそのような場面で周りをよく見まわすと、漏電しているケーブルやガソリンタンクなどこれを使えと言わんばかりの仕掛けを発見できます。

そのためか、プレイ中は手あたり次第に配置されたゾンビをかき分けて進んでいるというよりは、ゾンビとギミックを配置した製作陣の意図を汲み取りながら(そして時にはそれに逆らい自分なりの方法を試しながら)攻略していくという感覚でした。

スプリンクラーと車のバッテリーを駆使して高レベルのゾンビに対処。
崖下に群がるゾンビと意味深なドラム缶。
ドラム缶を蹴り飛ばそうとするも失敗して酷い目に遭いました。

また、マップの密度を高めているのはゾンビとギミックだけではありません。名前付きの強敵ゾンビを撃破すると開けられる宝箱や文明崩壊前後の人々の暮らしを垣間見られる資料、小話を楽しめるサイドクエストなど一つのエリアだけでも集めたくなる要素が数多く存在します。

横道にそれてみるとサイドクエストを発見。

一方で、アイテムを求めて行う探索は存在感が薄めです。武器の強化や消耗品の作成などに必要な素材を集めることがアイテム収集の主目的なのですが、拾える素材の種類は少なく配置のされ方も丁寧とは言えず、無心で棚や引き出しに向かってボタンを連打するだけの作業になりがちでした。レアな武器やスキルカードなどの貴重品を探す片手間に集めるにしても面倒な作業という印象は拭えません。

これは余談なのですが、筆者は近現代が舞台の作品をプレイするときには、建物の中の小物類もじっくり見て回るタイプです。本作でもそのようなプレイスタイルをとっていましたが、どのような人が暮らしていたのかを考えたくなるような特徴的な内装の家も多く満足できました。中にはクスリと笑える小物もあり、建物内をうろついているだけでも楽しめるので、探索半分、観光半分で目的地ではない場所にも足を踏み入れてみてもいいかもしれません。

ストリーマーの部屋でしょうか。
思わず笑ってしまったインパクト抜群の装飾。
発見できていない小ネタは他にも色々ありそうです。

やり過ぎなダメージ表現に支えられた戦闘は手応え十分

続いては全体的なプレイフィールについてもまとめていきます。崖端を掴んでよじ登るといった動作はありますが、前述の通りオープンワールドではないということもあって『ダイイングライト』のように自由に跳び回ったり駆け回ったりするのは難しく、移動の爽快感はやや少なめ。一方、戦闘部分には色々なシステムが用意されており、ドロップキックでゾンビを弾き飛ばす、ジャストブロックからのカウンター攻撃で大ダメージを与える、武器を投げてけん制するなど、ただ殴る以外の選択肢も豊富です。

また、普通のゾンビと1vs1で向き合う場合は蹴りだけで完封することも容易いですが、複数体になると倒す順番やスタミナの配分、足止めする方法などを考えながら戦う必要が出てきます。ゾンビの攻撃範囲は見た目よりも広く、火力も想像以上に高いので、油断していると体力が残りわずかになっていることも少なくありません。戦闘部分は単調過ぎず複雑過ぎずのバランスを探って手堅く作られた一人称近接アクションといった印象です。

タイミングよくブロックすると強力な攻撃に派生できます。
起き上がれなくなったゾンビには踏みつけ攻撃も強力。
1vs1のときは圧倒できても...。
複数の敵を相手にするときは工夫しないと接近を許してしまいます。

また、本作の目玉の一つである「FLESHシステム」を存分に活かしたゴア表現も戦闘に彩りを添えています。「FLESHシステム」とは、皮膚や肉、骨の中に臓器が詰まっているものとしてゾンビの体を描写するシステム。頭部への打撃を繰り返すと脳みそらしきものが見えたり、刀剣でゾンビの体を切り裂くと内臓が露出したりと「FLESHシステム」の効果を感じられる場面はプレイしていて数多く出くわしました。


とはいえ、プレイしていて目を背けたくなるようなゴア表現かと言われるとそういうわけでもありませんでした。というのも、ただのナックルで殴っただけで拳骨がゾンビの体を貫通する、ナイフの一突きでゾンビの頭部が吹っ飛ぶというような過剰に感じる演出も本作の特徴です。いい意味で馬鹿馬鹿しさすら感じるその演出のおかげでグロテスクな印象が中和されているように感じました。ゾンビゲームを普段からプレイしているようなユーザーであれば、特に強い不快感を抱くことはないと思われます。

武器の耐久値システムが苦手なプレイヤーも安心

また、これは完全に筆者の好みの話になるのですが、武器の修理やレベル引き上げ機能の存在も遊びやすさに繋がっていました。本作では、耐久値が無くなって壊れてしまった武器は作業台で修理でき、ダメージが物足りなくなった低レベルの武器についても同様にレベルの引き上げが可能です。リソースを消費するので全ての武器に行えるというほど手軽ではないのですが、このシステムのおかげで強化し尽くしたレア度の高い武器も破損を気にせず振り回すことができました。


エリア制のマップや作業感の強い素材収集などゾンビアクションゲームとしては前時代的な要素も少なくないため、本作で全く新しい体験を味わうというのは難しいかもしれません。しかしマップを歩き回っていて楽しいのは確かであり、戦闘も適度に緊張感のある仕上がりと、ゲーム自体は丁寧に作られている印象です。どのような体験を期待してプレイするかによって評価は変わってくるかもしれませんが、全編プレイして振り返ってみると満足度の高い時間だったと思える作品となることでしょう。

  • タイトル:Dead Island 2

  • 対応機種:PC(Epic Gamesストア
    ※海外ではPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けにも発売予定だが、日本国内向けの展開はなし

  • 記事におけるプレイ機種:PC(Epic Gamesストア

  • 発売日:2023年4月21日
    (日本からはPC版のみ購入可。家庭用版は発売予定なし)

  • 筆者プレイ時間:8時間

なお、プレイ時間の関係で盛り込めなかったマルチプレイの様子を改めて記事化予定のほか、別ライターによるレポートも掲載予定です。お楽しみに!



目新しい要素は少なめながら堅実な作りが魅力!ゾンビアクションゲームが好きな方は試してほしいスパ!



Dead Island 2 Day 1 Edition (輸入版:北米) - PS5
¥13,153
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
Dead Island 2 Day 1 Edition (輸入版:北米) - Xbox One
¥13,319
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《kamenoko》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top