モノクロ和風DRPGがより歯ごたえを増しPCに登場!『残月の鎖宮 Labyrinth of Zangetsu』Steam版―コンソールに先駆けパワーアップ【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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モノクロ和風DRPGがより歯ごたえを増しPCに登場!『残月の鎖宮 Labyrinth of Zangetsu』Steam版―コンソールに先駆けパワーアップ【プレイレポ】

PC(Steam)版がついに登場するDRPG『残月の鎖宮 Labyrinth of Zangetsu』のプレイレポートをお届けします。

連載・特集 プレイレポート
モノクロ和風DRPGがより歯ごたえを増しPCに登場!『残月の鎖宮 Labyrinth of Zangetsu』Steam版―コンソールに先駆けパワーアップ【プレイレポ】
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カエルパンダが開発、アクワイアが販売を手掛けるDRPG『残月の鎖宮 Labyrinth of Zangetsu』。PS4/スイッチ版は2022年9月29日に発売されていたのですが、2023年4月20日に、PQubeよりPC(Steam)版がついに登場しました。

筆者はスイッチ版を80時間ほどプレイ済みですが、今回Steam版を発売前にプレイする機会を得たので、本記事ではコンソール版との違いを中心に、本作の内容に迫ってみたいと思います。

なお、弊誌ではスイッチ版のプレイレポも掲載しております。基本的な部分については合わせてご覧ください。


『残月の鎖宮 Labyrinth of Zangetsu』とは

どこからか現れた「墨」によって汚染され、「墨」に触れた動植物や人々が次々と異形と化していく世界。その墨の災厄から逃れたものが集う城塞都市「異土」を拠点に、墨の呪いと対峙し浄化していく「墨滅者」を選抜してパーティを組み、「異土」周辺の墨に汚染されたダンジョンを探索・浄化していくDRPGが『残月の鎖宮』です。基本的には6人パーティ編成、レベル別に分かれた呪文など旧作『ウィザードリィ』を踏襲しており、この系統のDRPGを遊んだことがあれば特に問題なくゲームを遊ぶことができるでしょう。

なお、PC(Steam)版はコンソール版より新しいバージョンとなっていることが開発のカエルパンダよりアナウンスされています。PS4/スイッチにも今後、同内容が反映予定とのことです。

多彩なキャラクターメイキング。転職を繰り返し最強の墨滅者を目指せ

ボーナス値をひたすらリセマラして高ボーナスを狙い、そうして得たボーナス値を割り振って強力なキャラクターを作る……という点も旧作『ウィザードリィ』を踏襲していますが、本作のキャラクター成長システムは『ウィザードリィ』系列とは若干異なっています。例えば、一般的なRPGでいうところの戦士にあたるクラスは本作では「闘兵」と呼称され、レベルアップしていく毎に近接武器攻撃強化や最大HP強化、宝箱のこじ開けなど多くのスキルを習得していきます。

また、「門句」(モンク)なら素手攻撃強化やHP自動回復、「法術士」なら回復や補助などの様々な魔法の習得、「魔術士」なら攻撃魔法のほか、アイテム鑑定技能など、職業ごとに多彩なスキルを習得することができます。今作では転職しても覚えたスキルは引き継がれるため、転職を繰り返すことで強力なキャラクターを作ることができます。

今回のプレイではそこまでたどり着けませんでしたが、各職業の一通りのスキルを習得できるLv20が転職の目安となるでしょうか。

本作でキャラクターに設定できるポートレートはかなりの数があります。ただしPC(Steam)版だからといって自作画像の読み込みに新たに対応するようなことはありませんでした。このジャンルのPC版として、言うほど簡単な機能ではないにしろ、あればプレイヤーの想像力や感情移入を高めてくれる嬉しい部分だけに少々残念です。

充実したチュートリアルと歯ごたえのあるダンジョン

本作はゲームを開始して6人のパーティを組んだ直後、いきなりダンジョンに放り込まれます。このダンジョンはダンジョンの歩き方・敵との戦闘・宝箱の罠の解除・ダンジョン内開錠ギミックなどのDRPGの基本的なチュートリアルとなっているので、今までDRPGを遊んだことがない人も安心してこのゲームに挑むことができるでしょう。画面右上にはミニマップが常時表示されるほか、メニュー画面を開くことでオートマッピングを拡大して確認することも可能です。

メインとなるダンジョンの構成やギミック自体はコンソール版から変更はないようですが、今回のPC(Steam)版ではコンソールの初期版に比べて全体的に戦闘の難易度が上がった印象を受けます。

特にボス戦の難易度上昇が顕著で、パーティの強さが不十分だと相手の範囲攻撃で一気に押し切られるように感じました。流れで意外とどうにかなった旧バージョンと比べ、ボスを倒すためには、ある程度の修行とアイテム集めが必要になっている印象です。幸い本作には固定で宝箱を落とすザコ敵の出現ポイントが多く、経験値稼ぎの機会には苦労しません。ザコ戦はきちんと装備を整えていればある程度余裕で戦えるような調整ですが、稀に危険な全体攻撃などを持った敵が混じるので油断は禁物。

古風なDRPGでは任意の「やり直し」が度々話題に上がりますが、本作ではセーブに関連した2つの難易度モードをゲーム開始時に選ぶことができます。ひとつは迷宮内で随時セーブされ、全滅しても即座に全滅前からやり直せる「通常モード」。

もうひとつは、セーブされるのが拠点固定で全滅してしまうとやり直しも効かず、全滅したメンバーの回収のためには他のパーティを救助隊として編成する必要がある「上級モード」です。「上級モード」ではキャラクター蘇生時にもオートセーブされるので、よりロストの危険性に気を払う必要があります。

筆者はスイッチ版を通常モードでプレイ済みだったので、今回深く考えずに上級モードを選びましたが、PC版で上がった難易度を前に、強化されたボス戦での全滅や全滅パーティ回収用のセカンドパーティの育成、そして死んでしまった仲間の蘇生失敗でのロストを体験しました……(泣)

それが面白いところではあっても「上級モード」はある程度DRPGを遊びこんだ人向けなので、普通に遊ぶなら「通常モード」で良いかと思います。

一部短所はあるが遊びやすさは優れている。歯ごたえのあるDRPGを求めるならおススメ

本作の短所としてコンソール版の頃から挙げられているのが「ボタン長押しの多さ」。キャラクターの選択、罠の解除、アイテム鑑定など、本作では最終的な意思決定に「決定ボタンの長押し」を要求される場面が頻発します。

操作ミスの防止や自らの手で決定をした感覚に意味を持たせるには有効ですが、代わりに意思決定から結果が反映されるまでのテンポが犠牲になるのが難でした。ゲーム中それを行う回数が多いうえ、このジャンルではある程度以上の進捗まで達すれば、プレイヤー側は個々の選択にそこまで緊張感を求めない傾向があるため、なおのことですね。この仕様は今回のPC(Steam)版でも変わりはありません。

アップデート後のコンソール版同様、オプション画面で「ボタン長押し時間の短縮」こそ可能になっていますが、これを設定しても多くの場面で結果の反映がワンテンポ遅れることへの慣れ自体は必要です。

このボタン長押しに難があるものの、ダンジョン内での操作性の良さや制限なく見られるオートマップ、HPが0になってもすぐに死亡状態にはならない(ある程度HPがマイナスになるまではHP回復が可能)など、DRPGとしてのシステム面は現代的かつ、かなり親切です。また先述した通りダンジョン探索には結構な歯ごたえがあります。

操作性についてはゲームパッドを使用すればコンソール版とほぼ同様の操作で遊べるほか、デフォルトのキーボード操作ではWASDキーで前後移動・左右視点変更、Q/Eキーで左右平行移動、Enterキーで決定、Fキーで探索、Cキーでキャンプメニュー、Escキーでキャンセルと、さほど違和感のないキー設定になっています。もちろんコンフィグでそれぞれのキー設定を詳細にカスタマイズすることも可能です。

さらにクリア後コンテンツを拡張する予定のDLC「深黒之刻」も全対応プラットフォーム向けに開発中との事で、歯ごたえを求めるDRPGファンにはおススメできる作品でしょう。

スパくんのひとこと

モノクロの世界観が挑戦的なDRPG!我こそはという冒険者たちには是非とも挑んでほしいスパ!

  • タイトル:残月の鎖宮 Labyrinth of Zangetsu

  • 対応機種:PS4/スイッチ/PC(Steam

  • 記事におけるプレイ機種:PC

  • 発売日:2023年4月20日(PC)

  • 著者プレイ時間:12時間(PC)、80時間(スイッチ)

  • サブスク配信有無:

  • 価格:3,520円(PS4/スイッチ/PC ダウンロード版)
    ※製品情報は記事執筆時点のもの


【Switch】残月の鎖宮-Labyrinth of Zangetsu-
¥2,982
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
【PS4】残月の鎖宮-Labyrinth of Zangetsu-
¥2,782
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
ライター:ずんこ。

ライター/石の中にいたいブロガー ずんこ。

ダンジョンの間に挟まれたい系男子。某掲示板でRPGツクールに目覚めその進捗目的でブログを書き始めるも、いつの間にかDRPGが中心の内容に変わっていた。 DRPGと麻雀・ポーカーゲームと元ネタとの差別化が光るフォロワー系ゲームをこよなく愛する。サービス終了したアーケードゲーム『ポーカースタジアム』の公式大会優勝という凄いんだか凄くないんだかわからない肩書きも持つ。

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