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NetEaseはブリザードへ訴訟を起こしていない?実態は怒れる「一人のゲーマー」によるものか…海外メディアが新たな資料を発見

本件は、NetEaseとは関係のない人物が主体の請求であった可能性が高そうです。

ニュース ゲーム業界

NetEaseとブリザード・エンターテインメント間のライセンス契約終了により、損失を被ったとしてNetEaseがブリザードを提訴したとされる件ですが、実際には同社による訴訟は起こされていないとみられることが明らかとなりました。この一連の件は海外メディアにて報じられています。

NetEaseはブリザードを訴えていない?新たな裁判資料より

2008年より両社の間で結ばれていたライセンス契約によって、中国でもブリザード社の『オーバーウォッチ』や『ディアブロ』といったタイトルがパブリッシングされていました。しかし近年の中国内の規制強化などにより、国内法人以外でのゲームのパブリッシングは難しい状況に。そんな中で両社は契約延長の道を探ってはいたものの、交渉は決裂しライセンス契約は終了というかたちに。

この件をめぐって、NetEaseはブリザードに対して約4,350万米ドルの損害賠償を求めたというニュースが昨日の時点で報じられていました。


しかし海外メディアのWoWheadは本裁判に関わる様々な公開されている資料を発見し、そのなかで実際にはNetEaseではなく、"Yang Jun"という一人の人物による訴訟であるのではないかとしています。

WoWheadがデータベースから発見した資料によれば、最初に裁判所に申請された資料にはYang Jun氏の名前と、NetEaseの名前が上訴人(appellant)として記載されており、被上訴人(appellee)側にはブリザードと、同社がNetEaseよりも前にライセンス契約をしていた「The9」の名前が挙げられています。

しかし実際にYang Jun氏とNetEaseには何の関係もなく、更新された資料ではNetEaseの名前が上訴人から削除されていることもWoWheadは報じています。

お騒がせ「Yang Jun」氏の行動を深掘りすると…

WoWheadがさらに資料を深掘りすると、これまでにYang Jun氏はこれまでにも2009年、2010年、2019年に『World of Warcraft』に関連した、プレイ時間に対する返金などの訴訟を起こしている"お騒がせ"な人物であることが判明しています。もちろんこれらの訴えはすぐに棄却されており、今回の件も以前と同様のものと考えられます。

しかし、普段であれば相手にされないような内容の訴訟であっても、中国における緊張状態、両社の対立によるライセンス契約終了などの要因が積み重なり、大々的に報じられることになってしまった本件。後に修正されたものの、Yang Jun氏の連盟上訴人としてNetEaseの名前が挙げられていたのは、なにかのミスによるものか、Yang Jun氏の意図によるものなのかは不明です。


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《kurokami》

チャーシュー麺しか勝たん kurokami

1999年生まれ。小さい頃からゲームに触れ、初めてガチ泣きした作品はN64の『ピカチュウげんきでちゅう』です。紅蓮の頃から『FF14』にどハマりしており、Game*Spark上ではのFF14関連の記事を主に執筆しています。

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