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『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』仕様のニンテンドースイッチ開封の儀!「ゼルダ意匠ガチ勢」がデザインを徹底解説

『ゼルダの伝説 TotK』スイッチを開封し、刻まれたデザインを解説します。

家庭用ゲーム Nintendo Switch
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』仕様のニンテンドースイッチ開封の儀!「ゼルダ意匠ガチ勢」がデザインを徹底解説
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2023年5月12日発売の『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』に先駆けて、『ティアーズ オブ ザ キングダム』エディションのニンテンドースイッチ有機ELモデルが4月29日に発売されました。

『ゼルダの伝説』シリーズの限定モデルはいつもカラーに「金色」を使うのがお約束。今回は、金色と白色を基調としつつ、左のJoy-Conに緑色のアクセントの入ったデザインになっており、かなり上品な印象です。

本稿では、この特別デザインのニンテンドースイッチの開封の儀を行っていくのですが、それと同時に、本モデルのデザインがゲーム内のどのような場所で使われているのか、どんな意味を持っているのかなど、現状公開されているトレーラーなどと照らし合わせ、「ゼルダ意匠ガチ勢」の筆者が考察していきます。有機ELモデルそのもののスペックや、通常モデルとの比較などについては触れませんので予めご了承ください。

さっそく開封の儀

まずは外箱です。ソフトのパッケージにも使われているアートワークが美しい!右下にも書いてある通り、ソフトは別売りとなっています。

外箱のウラ面です。

そして開封。袋に入った有機ELモデルの本体と、左右のJoy-Conがお目見えしました。まずはJoy-Conから出してみましょう。

本モデルの最大の特徴である金色のJoy-Conです。左右でデザインがかなり異なっており、右は白を基調とした渦巻き模様、左は緑色のなにかウネウネした模様が描かれています。模様の詳細についてはのちほどたっぷり解説します。

Joy-Conストラップも限定カラーとなっており、金色の紐が特徴的です。

そしてガチャッと本体に接続。これが「携帯モード」の時の姿です。

ウラ面はこちら。Joy-Conのウラ面は白色になっており、オモテ面よりも落ち着いた印象です。本体のウラ面には右のJoy-Conと同様の渦巻き模様が見られます。

そしてドックへと接続した「TVモード」の姿がこちら。左右のJoy-Conに合わせ、アシンメトリーなデザインになっているのが素敵です。

正面から見たドック。

ドックのウラ面です。左のJoy-Conと同じウネウネ模様がひっそりと描かれています。

早速携帯モードで『ブレス オブ ザ ワイルド』を起動してみました。筆者は有機ELモデルのスイッチは初めてなのですが、確かにかなり鮮やかで非常によく発色しています(画像では伝わらないかもしれませんが)。何よりベゼルが狭くなったのが嬉しいですね。

これが届いた当日、ちょうど出かける用事がありました。そこで外で実際に「携帯モード」で使用してみて気付いたのですが、本体背面の渦巻き模様が滑り止めのように機能していて、今までのスイッチよりも持ちやすくなっているような印象でした。元々有機ELモデルのスイッチは背面がザラザラして滑りにくくなっているようなので、渦巻き模様の滑り止め効果は意図したものではないと思いますが、これも本モデルならではの特徴かもしれません。

初出ではない紋章について解説

開封の儀はこのあたりにして、そろそろ本モデルの「意匠」について詳しく見ていきましょう。

まずは、本モデルのデザインの中で唯一『ティアーズ オブ ザ キングダム』が初出でないデザインである、ドックの真中にある「鳥のような紋章」から触れていきます。

左:『ゼルダの伝説 時のオカリナ』(1998)画像はNintendo Switch Online版。右:『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』(2017)

この模様は『ゼルダの伝説』シリーズでメインの国として登場する「ハイラル王国」の紋章が元になっています。基本的にゲーム内で使用されているのはこれよりシンプルなバージョンで、初めてハイラル王国の紋章が登場したのは『ゼルダの伝説 時のオカリナ』です。

『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』(2021)

シリーズの時系列的に最も古い時代、ハイラル王国が建国されるよりも遥か昔を描いた『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』では、この紋章の下の部分は元々、万物の理である「トライフォース」の守護を任された、「女神ハイリア」の紋章でした。「女神ハイリア」はハイリア人のルーツでもあり、ハイリア人に最も信仰されている神でもあります。そのため、のちにハイラル王国が建国される時、女神ハイリアゆかりの紋章にトライフォースを追加する形で王国の紋章としたのだと思われます。

このドックに使われているディテールの細かいバージョンのハイラル王国の紋章は、『ゼルダの伝説』シリーズ30周年に出版された画集『ハイラルグラフィックス』の表紙で使われていたものです。トライフォースの部分には、「ハイラル」を創造した三大神、「ディン」、「ネール」、「フロル」の紋章が描かれており、それぞれ「力のトライフォース(上)」、「知恵のトライフォース(左)」、「勇気のトライフォース(右)」を表しています。

新たに登場した意匠に秘められた意味を紐解く!

『ゼルダ』シリーズにおける「ハイラル王国の紋章」は重要度が高いため、歴史の授業のようになってしまいましたが、ここからは『ティアーズ オブ ザ キングダム』で新たに登場する意匠について触れていきます。

まずは、本モデルのデザインの中でも特徴的な「渦巻き模様」について見ていきます。

この渦巻き模様は、おそらく本作で最もフォーカスされている模様であると考えていいでしょう。トレーラーをみると空島の文化圏と同様のものと思われる建物などにこの渦巻き模様が使われています。

どういった意味合いを持っているのかというのはまだ分かりませんが、ドックやタイトルロゴに使われている「二匹のウロボロス」も同様に「輪」を描いているため、空島の人々は「輪」の形状になにか意味を見出しているのかもしれません。現実でも、「輪」の形状に意味を見出している宗教や文化は多いです。

前作『ブレスオブザワイルド』で「古代シーカー族」が使っていた意匠がゲームのプロモーションやグッズ、UIなど様々な場所で使われていたのと同じように、この渦巻き模様は本作を代表するものの一つになりそうです。

次は、主に左のJoy-Conに使われている「ウネウネ模様」について見ていきましょう。

渦巻き模様と対比するようにデザインされているこのウネウネ模様ですが、これも渦巻き模様と同様に空島各地に点在する建物などに使われています。

この模様と同様のものは『ティアーズ オブ ザ キングダム』のリンクの肩の付近にも見られます。ストーリーの序盤に「ガノンドロフ」の怨念によって右腕を焼かれたリンクは、おそらくその後空の文化圏の治療施設に運ばれ、この右腕を手に入れます。この模様はその治療の過程でついたアザのようなものでしょうか?

ドックの正面には、「ウロボロス」のように見える円状の絵が描かれています。ウロボロスは現実の様々な宗教においてもモチーフとして登場する「尾を飲み込む蛇」ですが、「一匹で自分の尾を飲み込んでいる場合」と「二匹で自分の尾を飲み込んでいる場合」があります。二匹の場合は対比を表していることが多いようで、このスイッチが左右で対比するデザインになっていることと関連があるかもしれません。

胴体の部分にはなにか文字のようなものが書かれていますが、これは1stトレーラーに登場した文字と同じ文字になっています。

ちなみに、ドックに描かれているのは「蛇」ではなく、おそらく「水龍」だと思われます。ファンの間では、前作『ブレスオブザワイルド』で各地に遺跡を残している「ゾナウ」という民族と、本作の空の文化圏との関連が濃厚視されているのですが、そのゾナウが信仰しているといわれているのが「水龍」であり、ゾナウの遺跡には水龍のモチーフが多く意匠として使われています。

『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』(2017)

「水龍」は、『ブレスオブザワイルド』で姿を見せる「フロドラ」という龍の姿をした精霊だと思われ、ゾナウが本拠地にしていたフィローネ地方に多く出現します。フロドラは電気を操るため、水龍というより雷龍と呼べるように思うかもしれませんが、フロドラの名は「フィローネ」から来ており、『スカイウォードソード』に登場する精霊「水龍フィローネ」と同一の枠と考えられます。

空の文化圏にも「水龍」を表していると思われる意匠は各地に見られます。前作では基本的にただ飛んでいるだけで出番の少なかった「オルドラ」「ネルドラ」「フロドラ」の三龍に本作では何らかの役割が与えられるのかもしれません。

Joy-Conの裏側には、「漢字」のように見える文字が描かれています。筆者は左が「時」、右が「光」を表していると考えており、特に「時」については『ティアーズ オブ ザ キングダム』でリンクが新しく手に入れた能力のうちの一つである「モドレコ」のアイコンにもなっています。

「モドレコ」以外のアイコンには漢字は含まれていないため、「モドレコ」だけが特別な意味合いを持っているのだと考えられます。

同じアイコンは3rdトレーラーでゼルダが手にもっていた勾玉にも描かれているため、「光」の字が書かれた勾玉も別で存在するのかもしれません。

最後に、Joy-Conオモテ面の下の方に描かれているこの紋章について考えます。

この紋章の真ん中に描かれている「蓮の花のつぼみ」のようなものも、空島各地に点在しています。「水龍」を信仰していることから考えると「龍の卵」である可能性もあるかもしれません。

つぼみの両側に描かれている羽のようなものは、「ハイラル王国の紋章」との関連を示唆しているように思います。『ブレスオブザワイルド』のハイラル王国においても、トライフォースなしで羽単体で意匠として石像などに使われているのが確認できます。

そして下に書かれた「目」のような模様ですが、これも空の文化圏で見られる「目」の意匠と関連していると思われます。シリーズには同じく「目」をモチーフとして使う民族として「シーカー族」が『時のオカリナ』から登場しており、『ブレス オブ ザ ワイルド』の古代シーカー族の「ガーディアン」と同じように高い技術力を感じさせる「ゴーレム」というロボットのようなものが空島にあることから、空の文化圏とシーカー族が技術的に協力していたという可能性も考えられます。

ハイラル王国の紋章、シーカー族の紋章、そして空の文化圏の蓮の花のモチーフが全て合わさったような紋章になっているため、多民族を表す象徴である可能性もあるかもしれません。

以上で『ティアーズ オブ ザ キングダム』デザインの有機ELスイッチのデザインについては概ね触れられたかと思います。筆者としては『ティアーズ オブ ザ キングダム』発売前の現時点でも、本作が「大好きなゲーム」になりそうな予感がしています。そんな本作の最大級のファングッズと言えるこのスイッチ本体は、作中の様々なデザインを印象的に盛り込んでおり、高級感と上品さを両立した満足度の高いガジェットに仕上がっているように思います。

本モデルは数量限定販売ではないことが公式に告知されているので、まだまだ入手チャンスはあるはず!『ティアーズ オブ ザ キングダム』を実際に遊んでみて、このスイッチに刻まれた様々な意匠の意味を読み解いてから手にとってみるのもアリかもしれません。


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