パブリッシャーのAstrolabe Gamesは2026年7月10日、「AGO宣言(The AGO Manifesto)」を発表しました。こちらは同社が手掛ける未発売の新作ゲームのうち、基本条件を満たす全タイトルにおいてPS5の物理ディスク(パッケージ版)を製造・販売することを宣言するものです。
「開発者のパッケージ版にチャンスを与える」
Astrolabe Gamesは、宣言の背景として「2028年1月以降に迎える新たな情勢に対応するため」としており、志を同じくする開発チームと共に「責任を果たす、人事を尽くす、全力で楽しむ」ことを目指しているとしています。実際に手に取り所有できるパッケージという形で、開発者の傑作を残すと同時に、共に歩んだ日々の記憶を刻むことが目的です。
2026年7月1日に「PlayStationコンソール向け新作タイトルのディスク生産を2028年1月に終了する」と発表されており、これを受けてAGO宣言がなされた格好と言えます。PSの物理ディスク廃止の件については主に国外で抗議活動などが起こっており、今回の宣言についても歓迎する声が見られそうです。
なおAGO宣言の「AGO(アゴー)」という名称は、社名の中国語での通称「阿狗(アーゴウ)。ワンちゃん、子犬の意味」の発音に由来すると同時に、英語の「Give something a go(やってみる、チャンスを与える)」の「A Go」にも掛けられているとのこと。「開発者のパッケージ版にチャンスを与える」という願いが込められています。
基本条件を満たす全タイトルのPS5パッケージ版が発売されるそうで、対象タイトルの条件などは以下の通りです。
対象タイトル: Astrolabe Gamesが世界パブリッシングを担当する未発売のタイトル。PS5版に対応しており、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の品質審査を通過したマスターデータ(マスターアップ)が2027年6月1日までに完成し、2027年後半に正式販売が開始できることを条件とします。
実施方法: Astrolabe Gamesは、条件を満たすタイトルについて、必要最小限の数量および地域でのPS5パッケージ版の生産・製造・販売を行います。注意:各地域の流通状況や、タイトルごとの期待度・開発状況が異なるため、世界全地域での販売を保証するものではありませんが、少なくとも1つのリージョン(アジア、アメリカ、欧州のいずれか)において最低数量の流通を保証します。
免責事項: 本宣言は小規模企業による開発者への善意の約束であり、不可抗力によりPS5パッケージ版の製造が不可能となった場合、補償の義務を負いません。免責の対象となる例:プラットフォーマーさまが本宣言の実行を妨げる新たな規定を設けた場合、最後の期限直前に各地域のディストリビューターが過密状態となり小規模メーカーの引き受け需要に応えられない場合、開発者が期限内に条件を満たすPS5のマスターデータを提出できない場合、そもそもPS5版が存在しない、または開発者がPS5版の制作に協力的でない場合など。
現時点で公開済み、かつ条件を満たし予定通りパッケージ版の発売が決定しているタイトル
『GUREI』 パッケージ版発売予定日:2026年第4四半期

『Fall Up』 パッケージ版発売予定日:2027年上半期

『Omega Phenex Commenced Project Six』 パッケージ版発売予定日:2027年後半期

対象タイトルは「マスターアップが2027年6月1日までに完成し、2027年後半に正式販売が開始できることを条件」ということで、2028年1月のSIEによるディスク廃止までにできるだけパッケージを作っていこうとしているのだと解釈できます。
なお、そのほかの現時点で未発表または未確定のプロジェクトについては、今後適切な時期に発表する予定とのことです。
Astrolabe Gamesは設立からわずか数年ながら、「すでに全プラットフォーム・全地域におけるデジタルおよびパッケージ版の配信・流通体制を確立している」としています。これまでにパッケージ版を販売した実績としては『ブレイブルー エントロピーエフェクトX』、『機動戦艦ガンドッグ』、『オール ドスクール ラリー』、『ダンジャングル』などがあるそうです。
※UPDATE(2026年7月10日14時59分):本文を修正しました。
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