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誰もが遊べるように、ユーザーと共に成長していく―新作マルチプレイSFシューター『SYNCED(シンクド)』プロデューサーインタビュー

NExT Studiosのディレクターにインタビュー。『SYNCED』が目指しているゲームプレイや特徴的なシステムについて伺いました。

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誰もが遊べるように、ユーザーと共に成長していく―新作マルチプレイSFシューター『SYNCED(シンクド)』プロデューサーインタビュー
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NExT Studiosが手がける新作マルチプレイSFシューター『SYNCEDシンクド)』PC版が、2023年夏にリリースされます。Game*Sparkは鋭意制作中の本作について、開発者にインタビューを実施し、『SYNCED』が目指しているゲームプレイや特徴的なシステムについて話を伺いました。

『SYNCED』はシューター系ゲーム初心者こそ遊んで欲しい

今回インタビューに答えていただいたのは、NExT Studiosで『SYNCED』のクリエイティブ・ディレクター兼プロデューサーを務めているクラーク・ヤン氏。過去には『バットマン:アーカム・ビギンズ(Batman: Arkham Origins)』や『バットマン:アーカム・ナイト』、『ファークライ5』『レインボーシックス シージ』など名だたるゲームの開発に関わってきたベテラン開発者です。


ーーまずは『SYNCED』の開発のきっかけについて教えてください。

クラーク・ヤン(以下クラーク) 全く新しいシューター系のタイトルを作りたいと考えたところから、本作の開発がスタートしました。

ーー『SYNCED』はPvE、PvP、そしてソロモードと色んなユーザーが楽しめるように制作されています。その分コストも膨大になったと思われますが、どのような経緯から「どんなユーザーでも楽しめる形にしたい」という考えに至ったのでしょうか。

クラークそこに至るには様々なプロセスがありました。最初はPvPモードを開発していましたが、その後にPvEモードを追加することになりました。さらに2022年の12月に実施したオープンβテストの際に、日本のプレイヤーの間で「ソロモードも欲しい」という声が上がり、開発チーム内で「ならばソロモードも実装しよう」と、彼らの声に応えたという経緯があります。いずれにしても、色んなユーザーを楽しませたいという想いが根底にあります。

ーーシューター系タイトルに不慣れな初心者でも楽しめる仕組みなどは、『SYNCED』に盛り込まれているでしょうか。

クラークチュートリアルはしっかり用意してあるので、基本操作などはそこで学ぶことが出来ます。『SYNCED』の面白い点として、「ナノ」と呼ばれるものと協力ができるという点が挙げられます。

この「ナノ」の存在によって、本作は他のシューター系ゲームより難易度が控えめになっているのです。全世界のユーザー、それこそシューター系ゲームが苦手な人であっても関係無く遊んで貰えるように制作していますし、今後もナノとの協力プレイは掘り下げて開発していく予定です。

ーー筆者はエイムが苦手であまりシューター系ゲームは上手くないのですが、「ナノ」の協力はオートエイム機能などをプレイヤーに付与して貰えるということなのでしょうか。

クラーク普通のシューター系ゲームであれば「プレイヤーがキャラクターを操作して自分で敵を撃つ」というゲームプレイになりますが、『SYNCED』では、ナノによってエイムのハードルを下げることもできますし、ナノ自身が自動的に攻撃してくれるシステムも存在しています。また、敵が沢山いる場面ではナノによる制圧射撃で敵の動きを封じ、プレイヤーキャラの安全を確保することもできます。プレイヤーは安全なところで敵を攻撃することが出来たり、エイムが合わせやすくなったりするでしょう。

さらに、ナノのタイプによっては敵を挑発して囮になってくれるものもあるので、その間にプレイヤーはしっかりと敵を狙えるでしょう。“ガーディアン”と呼ばれるナノはプレイヤーの射撃時に前に出てエネルギーシールドを展開し、プレイヤーを防護してくれます。このようにナノを積極的に利用することで、『SYNCED』は初心者にもプレイしやすいシューター系ゲームになると考えています。

ーー『SYNCED』のストーリーの魅力や特にユニークな点について、リリースを期待しているユーザーに向けて改めて紹介いただけるでしょうか。

クラーク『SYNCED』はオンラインで展開するゲームですので、オフラインゲームと違い、最初から世界観やシナリオをすべて公開することはありません。その代わりに、物語の断片をそれぞれ体験していく形になると思います。その物語の断片を重ねていく内に、ひとつの大きなストーリーが出来上がっていく形になっていくでしょう。

『SYNCED』は3ヶ月ごとにアップデートしていく予定なので、定期的に『SYNCED』の世界観や物語がどんどんわかる形になるよう開発しています。

ーー『SYNCED』の正式リリース後の展開についてお聞かせください。ローンチ直後に加え、長期的なアップデート方針やイベント展開について教えていただけるでしょうか。

クラーク基本的に『SYNCED』は3ヶ月ごとに1シーズンと区切って運営していく予定です。シーズンの節目には新たな体験ができる大型アップデートを予定しています。詳細は後日発表しますので、お楽しみにお待ちください。それに加え、毎月小規模のアップデートも実施予定でユーザーが新しくチャレンジ出来るものや外見の追加などを実施する方針です。

ーー『SYNCED』の課金要素について、詳しくお聞かせください。武器の強化やカスタマイズ要素には特に注力されていると思いますが、そういった要素をスムーズにしたり、時短が出来るようなアイテムは販売されるのでしょうか。

クラーク各シーズンごとのバトルパスなどを販売する予定です。バトルパスでは専用の衣装スキンや武器スキンなどの他、武器の素材やゲーム内通貨が入手できます。ただ、バトルパス専用の外見スキン以外は無課金プレイヤーでも時間をかければ入手することができます

ーーコンソール向けリリースは後日とアナウンスされていますが、いつ頃になる予定でしょうか。また、コンソール版とPC版の差異はあるでしょうか。

クラークPC版ではキーボードとマウスでも遊べたり、コンソール版では各々のコントローラで遊ぶ点を除けば機能の差はありません。また、コンソール版もPC版と同時にリリース出来るよう開発中です。

ーー開発ディレクターとして“『SYNCED』のここが特にオススメ”と感じているポイントを日本の読者に向けてお聞かせください。

クラーク『SYNCED』で他のタイトルにはない体験をプレイヤーの方に感じて欲しいと思っています。色んな能力や戦い方の組み合わせを楽しんでください。『SYNCED』は、若いチームで常に試行錯誤しながら制作しているタイトルです。なので、プレイヤーの皆さまとコミュニケーションをとる形で、より良いゲームに成長させていきたいと考えています。


今回のインタビューを聞いて筆者が感じたのは、“ユーザーと開発の距離感が非常に近い”ということです。「日本のユーザーに求められたのでソロモードを作った」というお話もあり、届いた声をダイレクトにゲームに反映させるほどフットワークが軽く、ユーザーのために尽力できる土台がある制作陣であると感じられました。

『SYNCED』のPC向けリリースは2023年の夏頃の予定。夏の暑さに負けない、ユーザーフレンドリーな熱いタイトルに期待したいところです。


《げーまー哲》

焼きうどんが大好きなVtuberライター げーまー哲

2020年7月からVtuber活動開始。 普段はTRPGや音楽ゲームの配信を中心に活動。 それと同時にライター・ゲーム開発・同人活動を並行するマルチプレイヤー。 焼きうどんが大好きで、月の昼食の2/3は焼きうどんしか食べない。 世に出たゲームハードを多数所持しており、いずれ全てのゲームハードを所有するのが夢。

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