“崖の上の世界”という世界観を生かした美麗な風景は雰囲気抜群!探索アクションADV『断崖のカルム』試遊レポート【BitSummit Let’s Go!!】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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“崖の上の世界”という世界観を生かした美麗な風景は雰囲気抜群!探索アクションADV『断崖のカルム』試遊レポート【BitSummit Let’s Go!!】

危険な“雲海”の上に立つ崖の町での冒険。その先に隠された謎とは。

連載・特集 プレイレポート

2023年7月14日より京都・みやこめっせにて開催されていた日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit Let's GO」。会場内には所狭しと数多くの作品が展示され、多くの人々が試遊やイベントを楽しんでいました。

本稿では、今回展示されていたゲームのひとつ、DOUKUTSU PENGUIN CLUB(洞窟ペンギンクラブ)の手がける崖の街探索アドベンチャー『断崖のカルム』の試遊レポートをお届けしていきます。

ブースは多くの人が試遊を楽しんでいました。

危険な雲海に囲まれた世界の冒険

『断崖のカルム』の舞台は周囲を危険な“雲海”に囲まれた世界。人々は“雲海”の上に集落を作りながら生活しています。主人公はその中の小さな集落に住む雲海猟師見習いで、とある事情で大きな安息地である町・カルムにたどり着き、町や雲海の冒険を通して世界に眠る謎を解き明かしていくことになります。

人々の生活感を感じ取れるような、ファンタジーなのにどこか身近に感じるような、細やかで精細なグラフィックで描かれる風景が大きな特徴。また、町の中には個性豊かなさまざまな種族たちが生活していて、色々な悩みを持っています。彼らと交流し、コミュニケーションをとることも重要です。

また、昼夜で変化する町や不思議な生物が待ち受ける“雲海”など、色々な姿を見せる世界の風景も大きな魅力です。

崖の町で探索・料理・クラフトを体験!

今回の試遊版ではゲームの冒頭、主人公が最初の集落で体験するいくつかのミッションや探索、雲海での冒険などを遊ぶことができました。

ゲームを始めると、主人公はこの小さな集落で猟師の師匠と暮らしながら、気ままに生活を送っている様子です。家から少し離れた小屋からゲームは始まり、住んでいる家へと向かうことになります。崖の町はいたるところにツタやジャンプできるポイントがあり、自由に移動できる範囲は広めです。

家に着いたあとは腹を満たすために料理を作ることに。料理はいくつかの素材を組み合わせる形式で、組み合わせによって完成する内容が変化します。素材は台所にいくつかありましたが、マップ内の光っているポイントで拾うこともできました。また、台所にはレシピも貼られていました。

料理作成後はちょっとしたトラブルが発生し、主人公は町の中を探検することになります。町の中には道が崩れて進めない場所もあり、そこを通るために木材などで足場をクラフトする必要もありました。各種操作はわかりやすく、迷うことはないと思います。

最初の集落はほぼチュートリアルなのですが、それでも「崖の町」という世界観を活かした、ツタなどを使う上下への移動や、崖の淵を通るようなルートなど、本作の美麗な風景がとても印象的です。

“雲海”には危険がいっぱい!

主人公はその後、冒険の舞台を“雲海”へと移すことになります。崖の下の世界である“雲海”には有毒な霧が発生しており、人々は防霧マスクを装備しない限りまともに行動するすこともできません。さらに“雲海”には不思議な生物も多く生息しており、気をつけなければ襲われてしまいます。

ほぼ何の準備もなく“雲海”へとたどり着いた主人公は、危険な生物から隠れながらステージ内を進むことに。移動中はしゃがむことで茂みに隠れることが可能なので、敵の行動パターンを読んでステルス行動する事が重要です。

どうしても隠れる場所がない場合は、手持ちのアイテムを地面に投げることで相手を引き付けることもできます。今回の試遊では、最初に作った料理を投げてみました。設置物の視認範囲はかなり広いようで、ひとつ置いて複数の敵を引き付け、かなり余裕を持った行動が可能でした。

ちなみに、この世界には「雲海の中では殺生をしてはならない」という鉄の掟が存在しています。また、ストアページなどの説明では道具や罠を駆使して、敵を気絶させたり捕獲したりもできるようですが、今回の試遊範囲ではできませんでした。

主人公はなんとか“雲海”を抜け、本作のメイン拠点となるカルムに到着します。カルムの町の入口で色々なキャラクターと会話し、しばらくしたところで試遊範囲は終了しました。


今回の試遊は、ゲームの基本的な操作を学びながら、さまざまな風景やどこか不思議なキャラクターとの会話、ゲームシステムなど、作品の雰囲気を十分に堪能できる内容でした。操作性も良好で導線もそれなりにわかりやすく、探索や移動でストレスも感じさせませんでした。

プレイして感じたのは、やはりその緻密で美麗なグラフィックです。町中の建物や階段といった施設はもちろん、置かれている樽や植物、家具などのオブジェクトが、なんとも親しみやすい生活感を感じさせます。猟やさらなる冒険など、今回体験できなかった部分にも期待のかかる一作です。

『断崖のカルム』はPC(Steam)/ニンテンドースイッチ向けにリリース予定です。


《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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