日本の封建時代に村作り!オープンワールドサバイバルRPG『Sengoku Dynasty』早期アクセスながらに建設や村管理など、光る基礎の楽しさ | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

日本の封建時代に村作り!オープンワールドサバイバルRPG『Sengoku Dynasty』早期アクセスながらに建設や村管理など、光る基礎の楽しさ

「平民の持ちたる国」で理想の村作り!マルチプレイも楽しい!

連載・特集 プレイレポート
日本の封建時代に村作り!オープンワールドサバイバルRPG『Sengoku Dynasty』早期アクセスながらに建設や村管理など、光る基礎の楽しさ
  • 日本の封建時代に村作り!オープンワールドサバイバルRPG『Sengoku Dynasty』早期アクセスながらに建設や村管理など、光る基礎の楽しさ
  • 日本の封建時代に村作り!オープンワールドサバイバルRPG『Sengoku Dynasty』早期アクセスながらに建設や村管理など、光る基礎の楽しさ
  • 日本の封建時代に村作り!オープンワールドサバイバルRPG『Sengoku Dynasty』早期アクセスながらに建設や村管理など、光る基礎の楽しさ
  • 日本の封建時代に村作り!オープンワールドサバイバルRPG『Sengoku Dynasty』早期アクセスながらに建設や村管理など、光る基礎の楽しさ
  • 日本の封建時代に村作り!オープンワールドサバイバルRPG『Sengoku Dynasty』早期アクセスながらに建設や村管理など、光る基礎の楽しさ
  • 日本の封建時代に村作り!オープンワールドサバイバルRPG『Sengoku Dynasty』早期アクセスながらに建設や村管理など、光る基礎の楽しさ
  • 日本の封建時代に村作り!オープンワールドサバイバルRPG『Sengoku Dynasty』早期アクセスながらに建設や村管理など、光る基礎の楽しさ
  • 日本の封建時代に村作り!オープンワールドサバイバルRPG『Sengoku Dynasty』早期アクセスながらに建設や村管理など、光る基礎の楽しさ

Toplitz Productionsは、Superkamiの手がけるオープンワールドRPG『Sengoku Dynasty』をSteam早期アクセスにて配信開始しました。

本作は、封建時代の日本を舞台にした作品。主人公は戦乱に巻き込まれすべてを失った人間として、流れ着いた地で1から村を作るために奮闘することになります。庶民の生活に重点をおいた本作は、網野善彦氏の「歴史を考えるヒント」などの書籍などで当時の歴史や民俗を徹底的にリサーチしたようです。

Steam早期アクセスでのリリースバージョンでは、ゲームの序盤部分のクエストや世界の探検や道具・建物・武器などのクラフト、村の管理などの基本的なゲームプレイを楽しむことができます。


本稿では、期待の『Sengoku Dynasty』について、プレイレポートをお届けしていきます!

流れ着いたのは「平民の持ちたる国」?

物語は、戦乱に巻き込まれた主人公が旅の果てに乗った船が難破するシーンから始まります。最初はサバイバルの基本として資源の収集やクラフトなどの基礎を学びながら海岸沿いを歩き、同じく生き残った阿子と再会します。

この地はかつて一揆による大きな混乱があり、大きな犠牲があったものの守護も追い出されたという過去のある土地。今では焼けただれた廃村と数少ない人々が住んでいる状態です。しかし、伝説の「平民の持ちたる国」を願う主人公は、豊富な自然と監視の目のないこの地で村を作り生活することを決意します。

親切な村人・藤七によると村を再建するためには「鐘楼」が必要とのこと。藤七から焼け残った鐘をもらうため、まずは自分が信頼に足る人間かどうかを証明しなければなりません。本作はメインクエストが用意され、必要な資材を集めたり、建物を建築することで進行していきます。

木を切り、焼けた家屋を破壊し、なんとか必要な素材を集めて「鐘楼」を建てた主人公。次に必要なのは村人ですが、地域住民の信頼を得なければ難しいようです。ゲーム内ではクエストクリアなどで、プレイヤーの名誉や信頼を示す「ダイナスティレジェンド」というレベルが上がっていきます。

信頼を得るために藤七から提示されるクエストでは「物語の選択」「神様の加護」「狩り」といった、本作の基本的なシステムを学ぶことができます。もちろん最初から建設や冒険を楽しむこともできますが、最低限の村人を得るためには序盤のクエストは必須です。

こうして全てを失った主人公は、新たな地で村作りを始めることになります。

たった1人から始まる村作り!

本作の村作りは小さな一軒の家づくりから始まります。建物を作るには、まず専用の「木槌」をクラフトして、土地に建物のブループリントを設置するところから始まります。建物は基礎・床・壁・屋根などいくつかの段階に分かれていて、プレイヤーが丸太や板などの素材を入れることで完成していきます。

作れる建物は住居だけでなく倉庫や生産施設、家具や神社など非常に多彩。生産施設にはいくつかの作業場を作ることが可能で、例えば丸太を板などに加工する「木こり小屋」に「木工作業台」を設置することで、板から桶などの新たな道具を作り出していくことができます。

村を運営することで重要なのは、村人たちの幸福を管理すること。村人たちは飢えや渇き、寒さなどの欲求があるので、プレイヤーは村に専用の貯蔵庫を用意してそこに適切なアイテムを入れておかなければなりません。村人にはそれぞれ寝る場所も必要です。

もちろん村人もただ住んでいるだけでなく、働かせることもできます。プレイヤーはメニューの「ダイナスティ」タブから、村にある施設を指定して村人に仕事を与えることができます。ただし木材を集めるのであれば斧、魚を集めるなら網など、必要な道具を倉庫に入れていくことも必要です。

なお、村作りをしていくと圧倒的な木材不足に陥ります。そこで、本作で重要なのは「専門施設は生産物の量が増える/一度に多く加工できる」ということ。人力で丸太を板に加工すると4枚ですが、木こり小屋ならば6枚取ることができるのです。村を発展させるために、専門的な施設は欠かせません。

基礎素材/中間素材はいくらあっても足りません。成果が出るのは次の季節になってしまいますが、村人を上手く活用して長い目で運営するのも村の指導者としての仕事です。

行動によって生産や指導者としてのスキルアップも。

世界を巡り新たな知識を得よう!

『Sengoku Dynasty』の世界には多くの集落や村が用意されています。プレイヤーはメインストーリーを進めていくことで各集落を訪れることになり、彼らと交流していくことで新しい施設や道具を作れるようになっていくのです。

特に重要なのが鉄のツール関係。プレイヤーが最初にクラフトできる石のツールでも最低限の建築や道具集めが可能なのですが、鉄がないと大きな岩を壊せなかったり、木の根の撤去に時間がかかったりと、整地にも大きな影響が出てきます。もちろん盗賊や野生生物といった危険な存在もいるので、より良い装備を集めるのは必須と言えます。単純に壊れにくいだけでもインベントリの節約になりますね。

鉄を手に入れるまで頑張りたい。
マップの探索はとても楽しい。衣装も結構手に入ります。

各村では指導者や村人の依頼だけでなく、商人との売買も可能です。お金さえあれば便利な道具や薬なども買えるので、商人を見つけたら積極的に交流していきましょう。自分の村に期間限定の商人を呼び込む施設などもあるので、ある程度お金を稼げるようになったら活用もできます。

マップ上にはそのほか、チュートリアルで訪れる神社(供え物で加護を得られる)などの施設も。また、壊れた橋などのスポットもあり、修理することでダイナスティレジェンドのレベルをあげたり、交通の便をよくすることもできます。レジェンドレベルを上げることで村人数の上限が増えるので、資材に余裕があればどんどん修理していきましょう。

なお、マップ上で放浪している人々を自分の村に誘うことができます。村人が増えることは作業量が増えることに直結するので、見つけたら積極的に勧誘していきましょう。もちろん、住む家や食料などの確保を忘れないように……。

早期アクセスなので問題点は多いが改善に期待できる

リリース直後のバージョンでも建設や村の運営を十分に楽しめる本作ですが、現時点では早期アクセスのため、いくつか気になる部分もあります。まず、ゲームの読み込みに時間がかかってしまうことで、PCスペックによってはゲームが重くなることが報告されています。筆者のPCだと動作は重くないのですが、それでもゲーム起動時の読み込み速度はかなり遅く感じます。

坂道やちょっとした段差に引っかかりやすいのも気になる点のひとつです。本作はよじ登りが非常に便利で、ちょっとした崖や壁であれば登ることができるのですが、むしろ走っていると坂などに引っかかったり、謎の慣性で後ろに飛ばされることもあります。

壁を登ったほうが早いことも。

移動に関しては他の村との距離が長いのに、クエストで自分の拠点と往復させられることが多いのも気になる部分です。ファストトラベルは作中で説明されているものの、今のバージョンではまだ実装されていないようです。マップに任意の印をつけることができないのも不便な点です。

日本語翻訳もまだあまり良いとは言えません。。単語などについてはほぼ問題はないのですが、会話が分かりづらく、一部の文字化けも目立ちます。こちらもぜひとも改善を望みたいところです。

なお、本作では日本へと江戸時代に伝わったとされる「パセリ」が何故かアイテムとしてありますが、こちらは翻訳側の問題で、実際には「セリ」の英名「Japanese parsley」なのかな、とは思います。

なお、公式では発売後のロードマップを公開しています。まずはフィードバックを集めて不具合修正や改善、それから農業や新たなクエスト、さらなる成長要素などを実装していくということです。現時点でもゲームの探検やクラフトなど、基礎部分は十分に楽しめるので、今後のアップデートに大きく期待を持ちたいところです。


『Sengoku Dynasty』は、気軽なクラフトや建築によって村作りや運営を楽しめる作品です。メインクエストを中心としたゲームの進行部分も親切で、プレイしていくことで自然とプレイヤーに発見や発展をもたらせるようになっています。

マルチプレイの環境も安定していて、気軽にほかのプレイヤーと村作りや冒険を楽しめます。ほかのプレイヤーがNPCとどのような会話をしているのかを見る機能や、会話している場所にワープする機能など、進行を妨げないための機能も充実しています。なにより、本作の地道な建設作業も仲間とやれば非常に楽しいですね。

エネミー以外のNPCを倒せるわけではないですがマルチだとこういう絵もとれますね。

現状はスキルや装備品などのコンテンツもそこまで多くないですが、早期アクセス直後のバージョン0.1.0としてはかなり完成度も高いと思います。ただし、先述の通り不具合や翻訳に関して気になる部分もあるので、こちらは今後に期待していきたい部分です。

『Sengoku Dynasty』の早期アクセスはおよそ1年間を予定。製品版に向けてUI改善やさまざまなPC向けの最適化などを行っていくほか、新たなコンテンツも随時追加されていくようです。



早期アクセス時点としては十分に遊べる村作り・運営ゲーム!気になる点も多いけど今後のアップデートに十分期待が持てるスパ!


  • タイトル:Sengoku Dynasty

  • 対応機種:PC(Steam)

  • 記事におけるプレイ機種:PC(Steam)

  • 発売日:2023年8月10日(Steam早期アクセス)

  • 記事執筆時の著者プレイ時間:20時間

  • 価格:3,599円

《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top