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なんでもありありオープンワールドクライムローグライク『Streets of Rogue 2』開発者に訊く―新クラスは探偵!?そして目指すは大統領!

2024年の早期アクセス開始が楽しみな本作。オープンワールド化や新職業など気になる点をいろいろ聞いちゃいました。

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なんでもありありオープンワールドクライムローグライク『Streets of Rogue 2』開発者に訊く―新クラスは探偵!?そして目指すは大統領!
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横暴な市長に反旗を翻し、新たな市長の座を目指し突き進むローグライクアクション『Streets of Rogue』の続編『Streets of Rogue 2』。2024年の早期アクセスが待ち遠しい本作ですが、この度Game*Sparkでは本作の開発者Matt Dabrowski氏にメールインタビューを実施、ゲームのサイクルや新職業、今後の展開など様々なお話を伺いました。

ゲームの流れについて

――前作『Streets of Rogue』(以下『1』)はステージクリア型のローグライクアクションでした。そして、今作『Streets of Rogue 2』(以下『2』)は、オープンワールドスタイルになり、1時間ほどでシンプルに楽しんだり、数時間かけてじっくり遊ぶことも可能と聞きました。大まかなゲームの流れというのはどういったものになるのでしょう?

Matt Dabrowski氏(以下Matt)本作の流れとしましては、『Valheim』や『V Rising』のようなクラフト/サバイバル系のタイトルや、『Cataclysm: Dark Days Ahead』のようなオープンワールドのローグライクが最も近い比較対象でしょう。しかし、実際にするアクティビティやゲームの大まかな流れは、これらのどのタイトルともかなり異なっています。

――『1』では主人公の目的は「市長の座(帽子)を手に入れる」ことでした。今作もトレイラーを見ると3人が帽子を取り合っている様子が描かれていますが、同じく市長の座が目的なのでしょうか?

Matt前作の目標は市長を倒す(そして最終的に市長になる)ことでしたが、本作の目標は国の大統領になることです。他の勝利条件もそのうち追加する予定ですが、これは大きなものになるでしょう。

ゲーム内要素について

ギャング、マフィアなどは既にトレーラーで確認ができる。

――『1』でプレイアブルだった職業は『2』でも続投しているのでしょうか?

Matt前作のキャラクター全員が戻ってくるわけではありませんが、できるだけ多くのキャラクターを続投させようと思っています。本作はより長いゲームであり、ローグライトというよりはオープンワールドRPGに近いものであることを考えると、今回のキャラクター開発はこれまでとは大きく異なるのです。

――『1』では、全く戦闘を行わなくても、話術だけで攻略可能な職業など、ユニークな職業が数多くありました。『2』にはどういった新職業が用意されているのでしょうか?

Matt本作には少なくとも数人の新キャラクターが登場する予定で、早期アクセスの期間中に追加される可能性が高いです。その中には、農夫、探偵/私立探偵/記者タイプ、超能力を持つキャラクターなどが含まれる予定です。今回は、戦闘をせずにゲームをクリアするための選択肢をさらに増やしたいと思っています。

――『2』には新たな武器(銃・近接・投げ物)は登場するのでしょうか?

Matt新しい武器の計画もありますが、まだこの部分にはあまり時間をかけていないので、まだ何も明らかにできません。 武器システムは以前より多少複雑になり、武器はより高度にアップグレードできるようになり、近接武器は用途が多少区別されるようになります。

――『1』には他人の家を幽屋敷に変えてしまうBoo-Urnや小さなゴリラをたくさん召喚するMonkeyBarrelなど、突拍子もない効果を持つ楽しいアイテムがたくさんありました。『2』で新登場するアイテムはどのようなものがあるのでしょうか?

Matt色々とありますが、武器と同じようにこれも今注力している部分ではないため、まだ何も明らかにできません。まずやらなくてはいけないことは、できるだけ多くのオリジナルアイテムが本作できちんと機能するようにすることで、それからこの分野の新しいコンテンツを作ることにシフトしていきます。

乗車したまま戦闘も可能なようです。

――『2』では乗り物が新登場するようですが、どういった効果があるのでしょうか?また、何種類ほどの乗り物が用意されているのでしょうか?

Matt約20種類の乗り物が登場します。陸上のもの、水上のもの、強力なもの、小さなもの、操作しやすいもの、NPCがたくさん乗れるもの…キッチンカーも登場しますよ!

――トレイラーでは、昼と夜の概念が存在するように見えます。昼と夜でどういった変化が起こるのでしょうか?

MattNPCたちにはそれぞれのスケジュールがあります。昼間は、一般的に多くの人々が外出し、仕事をしたり、日常生活を送ったりしています。夜間は悪党が現れ、犯罪が増える傾向にあります。基本的に本作は、サバイバルジャンルの「夜になるとゾンビが出てくる」という図式に独自のひねりを加えたものになる予定です。

――『1』ではベッドを調べると頑なに「I'm kinda busy for that.(それどころじゃない)」とキャラクターに拒まれましたが、『2』のトレイラーではベッドで休んでいる姿を確認できました。キャラクターたちにどういった心境の変化があったのでしょうか(休むとどのような効果があるのでしょうか)?

Matt本作では睡眠が可能になり、ワールド内の場所や休んでいるベッドの種類などに応じて、キャラクターに特定のバフが与えられます。

――同様に、他人のPCのメールは「That would be rude.(失礼だろう)」と、頑なに見ようとしませんでしたが、もしかしたら『2』では覗き見ることができるようになっていたりするのでしょうか?

Mattどうでしょうね。これについては、当面黙っているつもりです!

――『1』で行えたオリジナルマップやキャラクターのクリエイトは『2』でも用意されているのでしょうか?

Mattキャラクター作成は早期アクセス開始直後から可能です。マップ作成も早期アクセス開始時に存在する可能性が高いですが、ゲームの構造が前作とは大きく異なるため、ユーザー作成のマップを実装するのは以前よりも難しいことになるかもしれませんので、100%確実ではありません。

オープンワールド要素について

右下のクマはペットでしょうか。

――トレイラーでは家造りをしたり、農家のような職業がいたりと、オープンワールドスタイルのゲームではおなじみの遊びが確認できますが、他にはどういった新たな遊びが用意されているのでしょうか?(例:釣り、料理など?)

Matt可能な限り多くのことを詰め込み、プレイヤーがゲームにどうアプローチするかによって、超多彩なゲームプレイを体験できるようにしたいと思っています。料理は登場しますし、釣りも登場するでしょう。その他にも、「実際の仕事」に特化したミッションをこなしたり、作りたい組織のためにNPCをリクルートしたり、動物たち(これも新しい!)との楽しい交流など、いろいろなことが含まれる予定です。

――『1』ではステージをクリアしてしまえばそれきりだったため、殲滅されることも少なくなかった町の住民ですが、オープンワールドに変わったことによって、付き合い方を変えたほうがよいのでしょうか?また、殲滅してしまった場合は町の住民が補充されたりはするのでしょうか?

Mattプレイヤーの行動には以前よりも重みと永続性が感じられるようになるので、見かけた人全員を殺害しようとする前に結果を考えたほうがいいかもしれません。「補充/入れ替わり」システムに関する詳細はまだ完全に練られていませんが、かなり重要だと思っており、何らかの形で存在することになるでしょう。多くの場合、殺されたNPCの住処に他の誰かが移り住むか、彼らのビジネスを引き継ぐことになると思います。

――マップの大きさはゲーム開始時に設定が可能なのでしょうか?また、最大でどのくらいのものになるのでしょうか?

Matt設定することは可能です。世界の大きさには制限があるでしょう。はっきりとはまだ言えませんが、おそらくかなり巨大なものになると思います。

――『1』では節目のステージでゾンビのアウトブレイクや、自身が賞金首になるといった突発イベントが起こりました。これらの要素は『2』にも同様に発生するのでしょうか?また、もし発生する場合、オープンワールドになったことにより、どういったタイミングで発生するようになるのでしょうか?

Mattすべてではありませんが、いくつかは本作でも登場します。復活するものの大半は、プレイヤーが遭遇するランダムなイベントや出会いを作り出すイベントシステムに組み込まれます。また、賞金首のような要素は、警察での悪評が高くなりすぎると懸賞金がかけられるなど、まったく別の形になるものもあります。

ちょっと深めの話

――『1』では、NPCの視界がいわゆる扇形になっており、バレないよううまく真横をすり抜けられました。また、マルチプレイで友達に物音を立ててもらい、NPCが振り向いたスキに通り抜けるといったテクニックが使えました。これらは『2』でも健在でしょうか?

Mattはい、AIは前作とほぼ同じように機能します。AIの改善は常に行なっていますよ。

――『1』で最終目標であるところの市長の帽子をどういった手段で入手したかによって、最後に表示されるメッセージが変化するのが個人的にとても気に入っています。『2』でもこの要素は健在でしょうか?

Mattそうするつもりです。プレイしている間のプレイヤーの行動の詳細をエンディングに反映させたいと思っています。でも実を言うと、まだ手をつけられていません!

――マルチプレイで遊ぶ際、複数人で遊んでいたセーブデータを一度中断し、また別のプレイヤーと再開するといったことは可能なのでしょうか?(例:『Terraria』がキャラデータとワールドを個別管理しているような)

Mattワールドデータとキャラクターデータは別々に保存されます。 つまり、異なるワールド間でキャラクターを行き来させることができるということです!

販売的な話

ついに公式に日本語に対応。

――『1』では日本語には対応していませんでしたが、『2』はSteamのストアページで、日本語インターフェースと字幕に対応していることが確認できます。これは日本の『Streets of Rogue』のプレイヤーが多いということでしょうか?

Mattそうです!前作のSteam早期アクセスがスタートしてから6年以上が経過し、日本のプレイヤーからの関心も大きく高まっています

――『1』では新たな職業で遊べるDLCが追加されました。『2』でもDLCは予定されているのでしょうか?

Matt現在のところ追加DLCの予定はありませんが、実現するとすればかなり先のことになるでしょう。前作のDLCが出たのも、早期アクセス終了からほぼ1年後でした。

――最後に、日本の読者へメッセージをお願いします。

Matt応援していただき、本当にありがとうございます! 本作も、きっと気に入ってもらえると思っています。考え得る限りのあらゆる点で、本作は前作よりも巨大で、より楽しいものになる予定です!皆さんに遊んでいただける日が待ち遠しいです!

――ありがとうございました!


Streets of Rogue 2』はPC(Steam)向けに2024年早期アクセス開始予定となっています。

《KADEN》

三度の飯とゲームが好き KADEN

1986年、横浜に生まれ落ちる。祖父が持っていたPC9800シリーズとFM-TOWNSによって目覚め、Dreamcast版タイピングオブザデッドに教育され、正月に購入したHalf-Life 2とBattlefield 2によって後戻りできなくなる。 最近はゲームにかこつけて料理の記事も上げたりする。

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