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プロセッサーの賜物!ゲーミングスマホでないのに『原神』の長時間プレイができる「Xperia 5 V」に注目だ!【TGS2023】

ゲーミングスマホの進化が目覚ましい昨今。具体的にどう進化したかというと、「発熱が軽減された」という部分です。

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プロセッサーの賜物!ゲーミングスマホでないのに『原神』の長時間プレイができる「Xperia 5 V」に注目だ!【TGS2023】
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ゲーミングスマホの進化が目覚ましい昨今。具体的にどう進化したかというと、「発熱が軽減された」という部分です。

PCにしろスマホにしろ、プロセッサーは高パフォーマンスを発揮すればするほど熱を持ちます。これを自然冷却するため、加熱し過ぎたプロセッサーは自動的にスペックを落として最悪の事態を回避しようとします。すると、当然ながらスマホ自体のパフォーマンスが低下してしまいます。

こうならないためにも、高スペックスマホに発熱対策は必須。今回は東京ゲームショウ2023に登場したソニーのスマートフォン「Xperia 5 V」について、いろいろと解説していきたいと思います。

「ちょうどよく酷使されてますから!」

7月23日午後3時。この日は一般来場デーで、9万6,000人にも及ぶ来場者が押し寄せていました。これはパンデミック前、2019年とほぼ同等の水準です。数年ぶりの大盛況を目の当たりにし、筆者は驚愕を通り越して困惑してしまったほど。いやー、これこそTGSですよ!

しかし、Xperiaブースに展示されている「Xperia 5 V」の試用機にとっては、これ以上ない過酷な条件です。しかも、筆者の触った端末に映し出されていたのは『原神』。いわゆる「処理の重いゲーム」の代表格で、それ故にゲーミングスマホの性能を測る物差しのようにもなっています。

これを午前10時の開場から稼働させているわけですが……「あ、どうもどうもこんにちは! 取材ですよね? 今の時刻だと、ちょうどよく“酷使”されてる段階なんで!」と、Xperiaブースのスタッフはホクホク顔。「ちょうどよく“酷使”されてる」っていうフレーズがまた強烈なのですが、とりあえず筆者は実機を握ってみることに。

ホカホカだけど、サクサク

さすがに開場から何時間も稼働していると、ボディーに熱を帯びてしまうことは回避できません。うん、案の定ホッカホカ! ところが、筐体はそんな状態でもゲーム自体はちゃんとできるじゃないですか!

このあたり、前モデルの『Xperia 5 IV]はかなり酷評されていました。というのも、「Xperia 5 IV」の採用プロセッサーはSnapdragon 8 Gen 1。スペックは優れているがすぐに発熱してしまう「じゃじゃ馬」として知られています。

筆者もSnapdragon 8 Gen 1採用のゲーミングスマホを所有していますが、これは確かに長時間プレイできる代物ではないんですよ……。過度な熱を帯びるとパフォーマンスが低下し、そのせいでゲームの動作がカクカクになってしまうわけです。ところが、「Xperia 5 V」にはそんな感じのカクカクが見受けられない!

プロセッサーの性格

「Xperia 5 V」の公式サイトには、このような説明があります。

熱を本体内に拡散する事で、⾼温化を防ぐ熱拡散シートを本体前⾯と背⾯に使⽤。熱を効率よく拡散します。
また独自の放熱対策として、熱拡散シートの体積は前機種比で約40%増やし、CPUの電力も効率化しています。

(Xperia 5 V公式サイトより引用)

熱拡散シートの大型化が発熱を抑えている……というよりも、「Xperia 5 V」に採用されているSnapdragon 8 Gen 2のおかげで熱拡散シートの大型化のみで事足りると解釈したほうがいいかもしれません。

このSnapdragon 8 Gen 2は、Gen 1の荒い気性が大幅に改善されている比較的扱いやすいプロセッサーという評判があります。途中で文句を言わずに長時間働き続けることができるプロセッサーは、それを使う人を問いません。ガチのモバイルゲーマーからごく普通のお兄さんお姉さんおじさんおばさんまで、あらゆる人の要望に応えてくれます。

そして、実は「Xperia 5 V」自体も別に「ゲーミングスマホ」というわけではないんです。公式サイトを見ていただければ分かると思いますが、そのデザイン自体も特にゲーマーを意識しているわけではありません。「どんな聴き方でもXperiaなら“いい音で”」「大切な思い出をありのままに残すからシェアしたくなる」というようなキャッチコピーが並びますが、要はこの製品は「ゲーミングスマホ並のパフォーマンスを発揮できる汎用型スマホ」と言うべきでしょうか……。てか、それってすごいことですよ!?

ゲーミングスマホでなくとも『原神』を快適プレイ!

これからのスマホは「気軽に『原神』をプレイできる」ことがひとつの基準になるのではないでしょうか。現状、一般的によく知られているゲームタイトルでも機種を選んでしまうものが多々あります。ミドルレンジ以上のスペックを有する機種でも、そのゲームを30分ほどプレイしているうちに筐体もプロセッサーもとんでもない熱を出してしまう……ということは珍しくありません。

「ゲームもできるスマホ」には、文字で書く以上に複雑かつ高度な技術が詰め込まれています。ゲーミングスマホでなくとも大きな処理負荷の発生するゲームを快適にプレイできる時代は、すぐそこまで迫っているようです。


《澤田 真一》

ゲーム×社会情勢研究家です。 澤田 真一

「ゲームから見る現代」をテーマに記事を執筆します。

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