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あえての“低リフレッシュレート”で実用性を追求。ゲーミングスマホ「REDMAGIC 9 Pro」で遊んでみた【試用レポート】

快適かつ長時間のゲームプレイに耐えるためには……

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あえての“低リフレッシュレート”で実用性を追求。ゲーミングスマホ「REDMAGIC 9 Pro」で遊んでみた【試用レポート】
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ゲーミングスマホ「REDMAGIC」シリーズは、本体に空冷ファンが内蔵されている製品として知られています。

なぜ、スマホなのに空冷ファンが必要か。詳しいことは後述しますが、一言で言えば「プロセッサーは多少なりとも発熱するから」です。それを少しでも緩和するために、空冷ファンが装備されています。1月に登場した「REDMAGIC 9 Pro」は、それまでの空冷性能を強化して「より長く遊べるゲーミングスマホ」と評価するに相応しいパフォーマンスを確立しているようです。

涼しい風でゲームを長時間プレイ!

『原神』でも『PUBG Mobile』でも『モバイルレジェンド』でもいいのですが、そうしたスマホゲーを長時間やっていると“スマホの背面が熱くなること”はよくあるはずです。

これはプロセッサーが熱を発しているからで、しかもプロセッサーというものは高性能になればなるほど発熱しやすくなるという傾向があります。で、あんまり発熱し過ぎると故障回避のために自動的にパフォーマンスを低下させるわけですが、そうなると当然ゲームの動作もカクカクに。

というわけで、プロセッサーの真ん前に空冷ファンをくっつけてみましょう。すると常時涼しい風がプロセッサーに送り込まれ、その分だけ長くゲームをプレイできます。

「REDMAGIC」シリーズは、今や空冷ゲーミングスマホの代名詞。プロセッサーをSnapdragon 8 Gen 3にパワーアップした「REDMAGIC 9 Pro」の実力は、シリーズ特有の超絶スペックを維持しつつも快適かつ長時間のゲームプレイに力点を置いています。

かつてのリフレッシュレートはまだ取り戻せないが……

「REDMAGIC 9 Pro」の画面サイズ6.8インチ(解像度は2,480 x 1,116)ベゼルレス、画面占有率93.7%、最大輝度1,600Nits、そして最大リフレッシュレートは120Hz……って、ちょっと待ってくれ。120Hz? 筆者が所有している「REDMAGIC 7」のリフレッシュレートは、最大165Hzです。

実は、筆者が去年取り上げた「REDMAGIC 8 Pro」も、「7」よりはリフレッシュレートを抑えようという方向性でした。「9 Pro」で165Hz復活か!? とも思ったのですが、残念無念の120Hz。


しかし、これは見方を変えれば「現実的なリフレッシュレート」に注力しているとも言えます。そもそも「7」はその超絶性能と引き換えに、発熱性の部分で少なくない問題がありました。このあたりはスマホの設計ではなくSnapdragon 8 Gen 1というプロセッサーの弱点ですが、まさにバブル期のサラリーマンのように優秀だけれどカッとなりやすい! そのせいで24時間働けない状態になっちまいました(Z世代よ、元ネタ分かるか?)。

指が吸いつくような感覚

しかし、そんなスタミナに難アリのモーレツサラリーマンもGen 2、Gen 3とナンバーを重ねるにつれて落ち着いた性格になりました。

そこへ、「REDMAGIC」伝統の冷却システムが加わります。最大960Hzのマルチポイントタッチサンプリングレートは、競技性のあるスマホFPSでは非常に心強いスペック。ただ、プロセッサーの発熱が早いとそれも無用の長物になってしまいます。つまり「REDMAGIC」の冷却システムは、その他のスペックを下支えする土台と言えるわけです。

ところで、この「最大960Hzのマルチポイントタッチサンプリングレート」を筆者の実感としてどう文章にするか……というのは非常に難しいのですが、一言で言えば「画面に指が吸いつく感じ」です。

今どきのスマホゲームって、それこそPCで遊ぶFPS並みの素早い操作を要求されるものがかなり多いと思います。そういうときこそ、使っているスマホが「並のもの」か「ゲーミングスペック」かを骨の髄まで感じることができます。「並のもの」は、ここぞというところで画面が反応してくれなかったりしますからね。もちろん、「REDMAGIC」にはそうした心配はありません!

お値段13万円でも大人気!

「REDMAGIC」のラインナップは全3種。12GB+256GB/Sleet、16GB+512GB/Cyclone、16GB+512GB Snowfallです。そのうち16GB+512GBの2種は、執筆現在は「3月中旬より順次出荷」となっています。やっぱり大人気なんだなぁ。

価格は12GB+256GB/Sleetが10万9,800円、16GB+512GBの2機種は13万4,800円です。

可処分所得が十分であればぜひ買っておきたい製品ですが、ひとつ注意点が。いかんせん空冷式のため、筐体が密閉されていない構造になっています。そのため、水分は厳禁。防塵防水性能は皆無ということです。従ってこれは、室内でどっしり構えて遊ぶためのゲーミングスマホと言えます。

  • 製品名:REDMAGIC 9 Pro

  • 高さ:163.98mm

  • 幅:76.35mm

  • 厚さ:8.9mm

  • 重量:229g

  • 素材:金属(ミドルフレーム)、ガラス(バックカバー)

  • カラー:Sleet 12GB RAM+ 256GB / Snowfall 16GB RAM + 512GB / Cyclone 16GB RAM + 512GB

  • ディスプレイサイズ:6.8 inches FHD+

  • プロセッサー:Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3

  • 製品ページ: https://jp.redmagic.gg/products/redmagic-9-pro



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《澤田 真一》

ゲーム×社会情勢研究家です。 澤田 真一

「ゲームから見る現代」をテーマに記事を執筆します。

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