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チート・海賊版対策を「内製化」し技術という名の「武器」を手に入れた…カプコンがセキュリティへの取り組みを明かす

無限のいたちごっこと戦う準備。

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チート・海賊版対策を「内製化」し技術という名の「武器」を手に入れた…カプコンがセキュリティへの取り組みを明かす
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カプコンは、技術者・業界関係者に向けた技術的な内容が語られる講演会「CAPCOM Open Conference Professional RE:2023」を実施。チート・海賊版対策に関する取り組みが明かされています。

「PCゲームにおけるチート・海賊版対策 内製化のススメ」と題された本講演では、コンソールハード(家庭用ゲーム機)と異なり、さまざまな情報の書き換えが可能である「PCゲーム」におけるチート・海賊版対策が語られています。

それによると、この取り組みが始まる以前には、チート・海賊版対策をタイトル毎に行っていた為に、ノウハウが共有されていなかったとのこと。また、多くの従業員にチートや改ざんに関する知識がなく、外部のプロテクトソフトによって守ることができるといった幻想を抱いていたこともあったと言います。

しかし、外部のプロテクトソフトによって守ることができるのは一部のものだけであり、「本当に守りたいもの」を守れません。とりわけPCゲームはその性質上、例えばセーブデータを暗号化しても、実行ファイルやメモリなどさまざまなルートでデータの改ざんが可能です。この問題を解決すべく行ったのが、RE ENGINEにおける内製のプロテクトソフトの開発だったのです。

このプロテクトソフトの内製化、セキュリティモジュールの開発によって、社内での技術蓄積はもちろん、外部のプロテクトと内製セキュリティモジュールの組み合わせによる多層プロテクトなどが可能となったとのこと。

また、このセキュリティモジュールはRE ENGINEで開発されたタイトルであればどのタイトルでも導入することができ、画一的なチート・海賊版対策が可能となりました。

なお、起点となった『バイオハザード7』だけでなく、その後のシリーズ作や『デビルメイクライ5』『モンスターハンターライズ』『ストリートファイター6』などさまざまなタイトルがRE ENGINEを用いて制作されています。


チートや海賊版対策は日々変化するものであり、セキュリティの内製化によって得られた知識はいわばカプコンにとって「武器」であり、イタチごっこの戦いに正面切って挑む準備が整ったと言えるでしょう。余談ですが、このセキュリティモジュールによってユーザーのクラッシュレポート情報収集も容易になったとのこと。さまざまな環境があるPCゲームでは、ユーザーの協力も必要かもしれません。

CAPCOM Open Conference Professional RE:2023」では、他にもさまざまな興味深い講演が公開されています。興味があれば覗いてみましょう。

《Okano@RUGs》
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