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癒やし効果抜群惑星テーマのサンドボックス『Terra Toy』―気ままにデコレートできるけれど…【プレイレポ】

本日ご紹介するのはfrozeinの惑星をテーマとしたサンドボックスゲーム『Terra Toy』。癒やし効果抜群のBGMが魅力です。

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草原を吹き抜ける風に鳥のさえずり。毎日忙しい日々を送っていると無性に大自然の中でのんびりしたくなることもありますよね…。特に仕事に追われる毎日に、ゲームの勝敗に精神を磨り減らす日々。たまにはスコアとか戦績とかそういう類のものをかなぐり捨てて、癒やしの塊みたいなゲームを楽しむなんてのはいかがでしょうか?

本日ご紹介するのはfrozeinの惑星をテーマとしたサンドボックスゲーム『Terra Toy』です。惑星一つを丸々キャンバス代わりにして、地形を操作したり木々や草花などの自然物から橋といった人工物まで自由気ままに配置する、そんなサンドボックスゲームです。

ストアページにも書かれているように、とてもシンプルで平和的。NPCの文明を興して争わせたり、落雷などの天災などで阿鼻叫喚の地獄絵図を巻き起こすなんて要素もありませんから、小さなお子さんでも安心ですね。

鳥の声や水のせせらぎといった落ち着くBGMを背景に、荒んだゲーマーの心をリフレッシュなんてのにはうってつけではないでしょうか?

とてもシンプルで平和的なサンドボックス

まずはオプション画面から。音声設定や描画設定、加えて操作設定です。どれも1画面に収まるシンプルなものとなっています。

続いて惑星に関する基本設定です。惑星名にサイズと水の量、あと草原や砂漠といったベースを選択できます。今回はオーソドックスな草原を選択してみます。設定次第で水の惑星にもできます。

これがゲーム開始直後の場面。雲と燦々たる日差し、そして風にそよぐ草の絨毯。鳥の声や水のせせらぎといった自然音がBGMで、いやし効果抜群です。ここ最近、新作の都市シムにどっぷりハマっているせいで、すっかり寝不足気味の筆者にはなかなかいい子守唄代わりにZzz…。

右側のアイコンですが上から地形操作、ペイント、小物配置、雲量や時間などの操作などとなっています。

地形操作では、地形の上げ下げや平滑化などが行なえます。ちなみにアイコン横のスライダーは操作範囲の設定。細かいところから広範囲まで必要に応じて使い分けてください。

次はペイント。それぞれ地表面を設定に応じたものへと染めることができます。

3つ目に小物配置。樹木や草といった自然物や橋や家、灯台といった人工物などを配置することが可能です。ちなみに本作にはNPCは存在しませんから、文明を興して争わせたり家々を天災で破壊し尽くしたりってのはできません。あくまで本作はシンプルで平和的なサンドボックスなのです。

家を設置してからの
地盤沈下!あ、浮いてる!!
次は火山を設置して
火口に家!でも変化なし!!

家を配置して地形下げからの水没や、火山の火口に家配置なんて試してみても、燃えもしなければ水没倒壊なんてこともしません。う~ん、退屈ですねぇ…。

最後にその他諸々の設定。雲量や層の厚さ、時間や天候の操作などを行えます。雲の惑星から万年雪に覆われた極寒惑星まで色々設定できます。水の色も設定できますから、血のように赤い不気味なものから青々とした海洋惑星なんてのも簡単です。でも前述のとおり、そうした操作に翻弄されるNPCやら動物は存在しません。

サンドボックスゲームは破壊の美学が輝く場、地震雷火事風雨、銃砲火器に反陽子…そうかぁ無いのかぁ

とまぁ、このような感じに非常にシンプルなサンドボックスゲーム『Terra Toy』ですが、正直筆者としてはかなり退屈です。いやまぁ筆者自身が硝煙臭くて泥臭い系のゲームが好きというのも差し引いても、本作は非常にできることが少ないです。地形を操作して小物を配置して終わり。正直配置した小物間での相互作用とかもっと欲しいなと思います。

例えば家や樹木のそばに火気があれば引火・延焼するとか、火山が定期的に噴火するとか、降雨によって大火事が鎮火するとかせめてそういうのが欲しいなぁと。あとAI操作による派閥毎に別れたNPCが、勝手に増えて争って領土を拡張する中、プレイヤーが気まぐれに起こした天災を前に右往左往するとか、そういうインタラクティブ性が本作に欠けているのが気になります。

正直に言うと現状ではこういったゲーム性はほぼ皆無、どちらかと言えば想像力の赴くままに作り上げるペイント系とかそちらに分類すべきもののように思います。

しかしながら、本当にシンプルで平和的というストアページの言葉に嘘偽りはありませんから、小さなお子さんにも安心して楽しませることができます。あとは日々の生活に荒んだ心を癒やすのにはピッタリのBGMやら雰囲気などもありますから、いろいろ疲れた大人にもオススメかもしれません。

類似のサンドボックスゲームは数多くありますから、本作には何かしらオリジナリティが欲しいところです。もっとこう重力やら流体力学とかそういった要素があれば、いろいろ遊びの幅は広がるのになぁと思うのですが…。

スパくんのひとこと

惑星をテーマとしたボクセルベースのサンドボックスゲームだスパ!あまりに平和的でゲーム性にも欠く辺り、正直ゲームとしての評価は難しい作品スパ…。想像力に加えて邪心やら何やらを発揮できる要素があれば…。いやいや、スパくんは健全なる善人スパよ?

  • タイトル:Terra Toy

  • 対応機種:PC(Steam

  • 記事におけるプレイ機種:PC

  • 発売日:2023年10月28日

  • 記事執筆時の著者プレイ時間:2時間

  • 価格:580円





《K.K.》

SFとオープンワールドとミリタリー系が主食です K.K.

1990年3月の京都府生まれ。ゲーム好きのパソコン好き。ついでに言えば動物も好き。心理学部卒ゆえに人の心がわかると豪語するも、他人の心にはわりと鈍感で、乙女心となるとからっきし。むしろ動物の気持ちのほうがよくわかるが、本人は「尻尾と耳がないからだ」と弁解中。 2022年から「ゲームスパーク」で執筆中。パソコン代の足しにと始めるも、賃金はほとんど課金ガチャに消えている模様。

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