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『ペルソナ3 リロード』には懐かしくて新しい月光館学園が待っていた!プレイ済みでも“もう一度楽しめる”リメイク作【先行プレイレポ】

一足先に『ペルソナ3 リロード』をプレイ!

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『ペルソナ3 リロード』には懐かしくて新しい月光館学園が待っていた!プレイ済みでも“もう一度楽しめる”リメイク作【先行プレイレポ】
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2024年2月2日にアトラスより発売予定の『ペルソナ3 リロード(以下、P3R)』、2006年にPS2で発売された『ペルソナ3』のリメイク作とあって大きな注目を集めています。本記事では、そんな『P3R』を先んじてプレイ、先行プレイの模様をお届けしていきます。

『ペルソナ3』待望のリメイクとあってファンの方々は本作に大きな期待を寄せているでしょう。筆者もかつて『ペルソナ3』に大きな衝撃を受けた一人であり、『P3R』をプレイしていて郷愁と感動に心を震わせましたが、今回は先行プレイレポ。ネタバレや攻略にまつわる点などを避けつつ、新しくプレイする方へ『P3R』でさらに進化した『ペルソナ3』の魅力をお伝えしていきます。

◆『ペルソナ3』ってそもそもどんな作品?

『ペルソナ』シリーズは1996年に『女神異聞録ペルソナ』から『女神転生』の派生作として生まれたシリーズです。ナンバリングタイトルとしては上記に加え『ペルソナ2 罪』『ペルソナ2 罰』も存在していますが、ここで語るにはかなり長文となるので割愛します。

近年では『ペルソナ4』『ペルソナ5』などが印象に残っている方も多いでしょうが、『ペルソナ3』は“学園ジュブナイル”である『4』『5』の流れを作った作品であると言えます。本シリーズで有名なのはペルソナ召喚時のカットイン、これはシリーズに触れたことが無い方でもどこかで観たことがあるのではないでしょうか?

『ペルソナ4』はメガネをかけたうえでタロットカードを使用し、『ペルソナ5』では怪盗のシンボルである仮面が使われましたが、『ペルソナ3』では銃型の召喚機を自らに向けて撃つ行為でペルソナを召喚します。ここからもわかる通り、本作のテーマは「死を想え」ということでしょう。『ペルソナ3 リロード』というタイトルはここからきているのでしょうか。そんな『ペルソナ3』は、ポップなUIながらもどこか退廃的な雰囲気。ゲーム中も“無気力”そうな人間が溢れています。

『ペルソナ3』では、主人公たちは街にあふれはじめた“無気力症候群”の謎に迫っていきます。影時間と呼ばれる24時と0時の間にある「適性ある人間だけが認識できる世界」、影時間。影時間にのみ現れる巨大な迷宮「タルタロス」を仲間たちと踏破し、真実をつまびらかにしていくというのが大まかなストーリーとなります。

スマホを使用していなかったりとディティールで“昔らしさ”を残しつつも、『P3R』で向上した演出はもちろん、「学園ジュブナイル」という普遍的なテーマから古臭さが感じられないタイトルと言えるでしょう。

◆2024年にあわせた進化を遂げた『P3R』―プレイ経験の有無に関係なく楽しめる“新しさ”がある!

実際にゲームを起動してみると、早速OPが『ペルソナ3』ファンの筆者に刺さります。「Burn my dread」「Want To Be Close」とファンにはおなじみの名曲をスイッチして新OPが始まるあたりが、冒頭から“新しいP3”と感じさせてくれますね。

ゲームシステムは『ペルソナ4』『ペルソナ5』と同じく、学園生活を送りながらストーリーを進めていくことになります。授業のカリキュラムをこなしたり、人との交流を通じて「コミュニティ」を築き上げることで、さまざまな要素に影響を与えていくシステムですね。ちなみに、授業で出題される問題も刷新されていそう。シリーズ恒例の“難しい問題”が立ちはだかってきます。

『P3R』はこの主人公が通う学園である「私立月光館学園」をメインに話が進んでいきます。前述した 24時と0時の間にある適性ある人間だけが認識できる世界、「影時間」ではこの月光館学園が「タルタロス」と言われる塔に変化し、バトルを含めた物語の中心的建造物になります。

ゲームシステムを大雑把に言うならば魅力、勇気、学力の三項目を効率的に伸ばし「コミュニティ」にまつわるストーリーを体験しつつ、その恩恵によってバトルやペルソナ合体を有利に進めていくという形で、『ペルソナ4』『ペルソナ5』に触れたことがある方なら戸惑うことはないでしょう。

リメイクで特筆すべき点といえば、マップだけでなく、キャラクターやUIを含めたほぼ全ての箇所が新たに作り直されているということが挙げられるはず。これによって既プレイでも新鮮に遊ぶことが可能ですし、随所ではアニメ演出が差し込まれており没入感がかなり増しています。

これはタルタロスでのバトルでももちろん同様です。これがハイクオリティで、既プレイ勢にとっては「タルタロスの内部ってリアルになるとこんな構造だったんだ!」という感動をもたらしてくれるだけではなく、大幅に変化している階層も見受けられ「ヒエッ……こんなエグい構造だったんだ……」と驚愕させてくれました。

追加要素、変更点としてはタルタロス探索の際にコンディションという項目がなくなり、疲労がなくなりました。以前は長く探索しすぎると風邪をひいてしまうこともあったのですが、本作では1日で長い時間探索できるように変更されています。同時に追加要素として「薄明の欠片」というアイテムが登場、これを使って回復や特別な宝箱を開けることができます。

「お得なアイテムが追加された!」と思いきや、これが「疲労システム」の代わりに葛藤を迫る存在に。入手経路が(おそらく)限定的であるため数を増やしづらいことに加えて、回復で使ってしまうと「薄明の欠片」が足りず宝箱が開けられない危険性もあり、「初日で行けるところまで行く!」というプレイスタイルを牽制してくれます。

「薄明の欠片」はベルベットルームなどでも時々貰えるのですが、おそらく効率的なのは影時間以外でのマップ探索。タルタロス以外をうろつくことにメリットが与えられる形になっています。

バトルでは“ボス戦で既プレイ勢の不意を突く変化”や強力な必殺技「テウルギア」、さらには『ペルソナ5』で導入された「バトンタッチ」が「シフト」として逆輸入されたこともあり『ペルソナ3』では出来なかった戦い方を実現することも可能です。ペルソナが「受胎」することもあるようです。プレイしていて単なるリメイクではない楽しさを実感でき、そのクオリティの高さから「新しい『ペルソナ3』が2024年にリリースされる」と実感させてくれましたね!

ちなみに、『P3R』はバトル時を含めた音楽面でも随所でリファインされています。文章でその魅力は伝えられないのですが、プレイフィールとして言うなら、筆者が新楽曲に直面した際には“新しい『ペルソナ3』としてのゲーム体験”と共に、新鮮な気分で聴くことができました。


今回プレイして実感したのは、初プレイから歳月を経て遊ぶと“キャラを改めて好きになれる”ということ。『ペルソナ』シリーズは登場キャラの明るい面だけではなく、人間が持つ青春期のリアリティをしっかりと描写しています。

そういう内面のリアルを描写した作品は、“フィクションではあるもののフィクションと思えない”タイプの強度を持ちユーザーに迫ってきます。ゲームに限らず、古典作品が今もなお読まれ語られる理由のひとつは、その人間として普遍的な側面を重視しているからでしょう。そして『ペルソナ3』は成長の物語、再プレイで登場人物への視点が変わることを実感しました。

そして同時に、2024年のゲームとして遜色がないレベルで『ペルソナ3』がリメイクされたことにも感動します。『ペルソナ4』『ペルソナ5』で洗練されていった「ゲームとしての遊びやすさ」が惜しみなくフィードバックされ、『ペルソナ3』ファンの筆者から見ても、リメイクでありながら「シリーズ最新作」といっていいほどにクオリティが挙げられた一作と言えるでしょう。

『ペルソナ3 リロード』はPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Windows/Steam向けに2月2日発売予定です。価格は通常版が9,680円(税込)、特別版である『ペルソナ3 リロード デジタルプレミアムエディション』が15,730円、『ペルソナ3 リロード デジタルデラックスエディション』が12,408円です。


《高村 響》

ゲームライター(難易度カジュアル) 高村 響

最近、ゲームをしながら「なんか近頃ゲームしてないな」と思うようになってきた。文学研究で博士課程まで進んだものの諸事情(ゲームのしすぎなど)でドロップアウト。中島らもとか安部公房を調べていた。近頃は「かしこそうな記事書かせてください!」と知性ない発言をよくしている。しかしアホであることは賢いことの次に良い状態かもしれない……。

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