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海外レビューひとまとめ『スーサイド・スクワッド キル・ザ・ジャスティス・リーグ』―間違いなく楽しい部分はあるが、ライブサービス部分が足を引っ張っている

『バットマン:アーカム』のRocksteadyが手掛けるアンチヒーローアクションの評価はいかに!?

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海外レビューひとまとめ『スーサイド・スクワッド キル・ザ・ジャスティス・リーグ』―間違いなく楽しい部分はあるが、ライブサービス部分が足を引っ張っている
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Games Heroes85/100(PS5)

本作は、優れたシングルプレイヤーのシネマティック体験を備えた、ある種のプレイヤーにとっては素晴らしい作品だ。素晴らしいストーリーに優れた声優陣、美しい環境や魅力的なキャラが特徴だが、ライブサービスモデルを採用したためにすべてが短くなっているように感じる。

VGC80/100(PS5)

実際にやっていることは繰り返しが多いが、プレイしていて楽しく、ビジュアル的にも見事なアンチヒーロー大作だ。Rocksteadyのアーカム・バースはライブサービスの悪魔に完全に屈することなく、スタイリッシュに幕を閉じる。

Daily Star80/100(PS5)

Hobby Consolas75/100(PS5)

デイリー報酬、パーセンテージが数字で表示される武器、約束だらけのシーズン……そんなものの下には、純粋に面白くてプレイするのが楽しいRocksteadyのゲームがある。期待していたよりもずっと良いゲームだが、もっともっと価値のあるゲームでもあった。

Daily Star75/100(PS5)

Push Square70/100(PS5)

『スーサイド・スクワッド キル・ザ・ジャスティス・リーグ』は複雑なゲームだ。Rocksteadyが伝統的なシングルプレイヤータイトルを選んでいたらどうなっていたかを考えないのは難しい。特にこのゲームの核心にある分裂した個性がスタジオ過去作の高みに到達するのを阻んでいるのだから。

とはいえ、不満はあれどゲームの面白さは否定できない。ストーリーは盛り上がりに欠けるものの終始魅力的であり続け、トラバーサルを取り入れた戦闘は純粋に素晴らしい。フレンドと一緒にプレイするのは最高に楽しいし、PS5で最も見栄えの良いゲームのひとつで、パフォーマンスも夢のようだ。

本作にはほろ苦い思いがあり、その思いは多くのプレイヤーに残るだろうが、Rocksteadyがこの大きな賭けに完全に失敗したとは言い難い。

Comicbook.com70/100(PS5)

(略)Rocksteadyが持っていた常に進化し続けるというビジョンがある時点で見当違いだったのか、ワーナー・ブラザースから商業的に実行可能なものにするよう要求された結果なのかはわからない。重要なのは、Rocksteadyが得意とするものがここにあるということだ。

スタジオが得意とするのは満足度の高いスーパーヒーローの戦闘と、コミックを凌駕するストーリーだ。しかし、今後のゲームでライブサービス的要素を増やすのは間違いだろう。

これは素晴らしいゲームではないが、ひどいゲームでもない。性質の異なる2つのゲームを混ぜ合わせて暴力的なカクテルを作っただけで、結果はまちまちだ。

But Why Tho?65/100(PS5)

NME60/100(PS5)

本作は方向性のないオープンワールドシューターであり、その素晴らしい部分はすべて平凡さとぶつかり合うメカニクスの下に埋もれている。

TheSixthAxis60/100(PS5)

本作は、ライブサービスがいかにゲーム体験からエネルギーを奪ってしまうかを示す完璧な例だ。ストーリーもキャラもゲームプレイも、良いものから素晴らしいものまで様々だ。

しかし、ミッションはいつの間にか陳腐化し、戦利品システムの数少ない長所も、獲得した戦利品以外の面倒なものによって汚され、ストーリーもキャラクターも終盤に到達した途端蒸発してしまう。

Screen Rant60/100(PS5)

Game Informer60/100(PS5)

IGN50/100(PS5)

本作は、プレイしていて徹底的にイライラさせられるゲームだ。高いプロダクションバリューに彩られた芸術的なストーリーや、それを貫くのに十分なキレのある戦闘など、楽しめる点はある。だが、それ以外のすべてが台無しだ。

魅力的なミッションデザインはほとんど存在せず、略奪シューターのメカニクスは退屈だ。グロテスクなほど繰り返されるエンドゲームコンテンツには興味をそそられるものがほとんどない。

(中略)悪くはないが、すでに時代遅れのマルチプレイヤートレンドを追いかけるシングルプレイヤーストーリーアクションのパイオニアであるRocksteadyにはがっかりさせられる。

GamingBolt50/100(PS5)

TrueGaming50/100(PS5)

平凡なストーリーに手抜きのデザイン。良い面もあるが、それでも70ドルという価格を正当化することはできない。

TheGamer50/100(PS5)

Areajugones40/100(PS5)

これが、かつて『バットマン:アーカム』を作ったRocksteady Studiosの作品なのだろうか?正直なところ、もうよくわからない。このゲームは考えうるほぼすべての面で物足りない。唯一おすすめできるのは、ずっと安い価格で購入できる場合だけだ。

2月2日に発売した『スーサイド・スクワッド キル・ザ・ジャスティス・リーグ』のMetacritic海外レビューひとまとめをお届けしました。メタスコアはPS5版が63点(レビュー数41件)、Xbox Series X|S版が64点(レビュー数10件)、PC版が67点(レビュー数67点)をマークしています。

本作は、DCコミックスのヴィランチームであるスーサイド・スクワッドが主役のアクションゲームです。開発は『バットマン:アーカム』シリーズで知られるRocksteady Studiosが担当しています。

プレイヤーはキャプテン・ブーメランやハーレイ・クイン、デッドショットなどのメンバーを操作し、悪に堕ちたジャスティス・リーグメンバーの殺害を目指します。発売時より様々なコンテンツが搭載されているほか、ライブサービスでのキャラ追加なども予定されています。

アメコミゲームの金字塔である『バットマン:アーカム』を手掛けたRocksteady Studiosの新作だけに期待されていましたが、当初の予定であった2022年発売から延期を繰り返しました。海外メディア評価としてはストーリーやアクションなど楽しい部分は確実にあるものの、ライブサービス部分が足を引っ張っているという評価が多い模様。Rocksteadyはこれまでシングルプレイヤーで評価されてきただけに、持ち味が活かせていないのかもしれません。

『スーサイド・スクワッド キル・ザ・ジャスティス・リーグ』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中です(Epic Gamesストア版は3月6日)。


《みお》

超雑食の若年ゲーマー みお

2021年3月よりフリーでゲームライターをしています。現在はGame*SparkとIGN JAPANで活動し、稀にINSIDEにてニュース記事を執筆しています。お仕事募集中。ゲームの趣味は雑食で、気になったものはクラシックゲームから新しいゲームまで何でも手を出します。主食はシューター、ADV、任天堂作品など。ジャンルやフランチャイズの歴史を辿るのも好きです。ゲーム以外では日本語のロックやアメコミ映画・コメディ映画、髪の長いお兄さんが好きです。

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