本記事にはグロテスクな描写およびストーリーのネタバレ要素が含まれています。
Ballistic Moonが手掛け、ソニー・インタラクティブエンタテインメントから発売された『Until Dawn -惨劇の山荘-』のPS5版をプレイ!本作は、山荘に集まった8人の若者たちが謎の殺人鬼に襲われる惨劇に巻き込まれるホラーアドベンチャーです。2014年に発売されたオリジナル版から、グラフィックやサウンドの強化を始め、DualSense ワイヤレスコントローラーを使った機能や三人称視点カメラなどが追加され、次世代機向けにフルリメイクされています。
なお、本記事の制作にあたってはソニー・インタラクティブエンタテインメントから提供されたコードを使ってゲームをプレイしています。

山荘で殺人鬼に襲われるのはホラーあるある展開ですが、僕は男女混合でお泊りなんかしたことがなければ、男友達とも泊りがけの旅行に行った経験すらありません。輪には入れなさでいったら、どちらかと言えば殺人鬼側の気持ちです。
◆悪ふざけの末路は……

薄暗い山荘から物語が始まる。ゴミ捨てのために外に出ていたベスは何かの気配を感じる……。

いきなり殺人鬼の登場で惨劇が始まるのか!?と身構えるも、気配の正体は野生の鹿だった。本作には、プレイヤーが選んだ些細な行動から、若者たちの運命が変化していく分岐システムがある。単純な選択肢やQTEの成否など様々で、鹿と対面したこの場面ではコントローラーを動かさないことを要求された。

動くつもりはなかったんだけど、思ったよりコントローラーの振動が激しくて失敗し、驚いた鹿は逃げていってしまった。

もし成功していれば鹿と仲良くなり、ピンチになったら駆けつけてきてくれるのかもしれない。僕が鹿との熱い友情を妄想しているとき、山荘の中では陰険な悪ふざけが行われていた。

ハンナはマイクからの呼び出しの手紙を貰い、ウキウキしながらオシャレな衣装に着替える。

しかしそれは友人たちの罠で、マイクとハンナの逢瀬を隠れて撮影していたのだ。当の本人のマイクも悪ふざけに加担している。

ハンナが服を脱ぐ前にサムが止めに入って最悪の事態は防がれたものの、ハンナの心は強く踏みにじられ、悲しみのあまり外へ飛び出していった。

外に出ていたベスと、眠っていたジョッシュ、止めに入ったサム以外の人たちって、もしかして全員嫌なヤツ確定なのでは……?もし殺人鬼がいるなら出番は今だぞ!

ベスはハンナを追いかけて無事合流できたんだけど、二人は何者かに襲われて崖まで追い詰められてしまった。

崖から落ちた二人は地面に叩きつけられ、血まみれで横たわる。おそらくもう生きてはいないだろう。二人が山荘に戻って来ることはなかった……。
◆そして一年後、山荘での惨劇が始まる

ベスとハンナが雪山で失踪してから一年が経った。彼女らを除いた八人の若者たちは、二人の兄であるジョッシュの呼びかけにより、再び事件のあったあの山荘へと集まるのだった。
本作には特定の主人公がおらず、場面に応じて八人の男女の中からひとりを操作する。まず最初に操作するキャラクターはサムだ。キャラクターにはそれぞれ性格や立場があり、サムの場合はハンナの大親友で、まじめで、仲間思いで、勇敢な性格のようだ。

メニュー画面から確認できる細かな性格は、プレイヤーが取った行動次第で変化していく。同じように他のメンバーとの関係性も変化する。誠実・寛容・勇敢が高く、他のメンバーとはそんなに仲良くないっぽいな。

遅れてやって来たサムは、山荘へと続くケーブルカーの乗り場にたどり着いた。ベンチには他のメンバーの物と思われる荷物が置いてあり、どうやら電話がかかってきてるようだ。
ここで、カバンを探るかリュックを閉じるかの選択肢が現れた。もちろん漁っちゃおう!

カバンを漁っている現場を持ち主であるクリスに目撃されてしまった。プレイヤーが取った行動の中には“バタフライエフェクト”と呼ばれる項目に記録されるものがある。これは、その行動が後にどのような結果を及ぼしたのかを確認が出来るのだ。クリスからの好感度は下がっちゃっただろうな。
他にも、射撃場の的の近くにリスが出てくるんだけど、リスを撃ったかどうかもバタフライエフェクトに記録される。リスを撃たなかった結果、自然界のバランスは保たれたようだ。もし撃っていればバランスが崩れ、野生動物関係のイベントが起きていたのかもしれないな。
その後、クリスやマットなどに操作キャラクターが切り替わりながら進行していく。

マットはエミリーの恋人で、彼女から荷物持ちをさせられているところを見ると立場は弱そうだ。エミリーはマットの彼女であり、マイクの元カノでもある。僕は男女仲良しグループにいた経験がないのでよくわからないんだけど、グループ内で付き合ったり別れたりするのはよくあるんだろうか。

グループ内でギスギスしそうだよな……と思っていたら、エミリーとマイクがこっそり抱き合っているシーンがあってなんとも言えない気持ちになる。でもマットはハンナの事件のときにクローゼットに隠れて撮影してたんだから同情はしないぞ!

さらにマイクは、ジェスと雪合戦でキャッキャした末にロマンティックなキスをする。ただれている……!

ホラーのムードを出すために仲違いするような選択肢を選んだり、危なそうな行動を取ったりする、いわゆるホラー的なフラグを立てようと頑張ってるんだけど、なかなか殺人鬼は現れないな。

出た!と思ったら鹿か……。野生の鹿はたびたび登場し、登場人物たちとプレイヤーを驚かしていく。

まだしばらくホラー展開はお預けかなと油断していたところで殺人鬼っぽい展開が来た!ドアの前に立っていたジェスを、ドアを破壊しながら外へと引きずり出していった。待ちに待った殺人鬼(仮)の登場にテンションが上ってしまったが、八人の若者たちの運命やいかに……!
一周目は10時間ほどでクリア出来ました。プレイする前は「映像を見ながら選択肢を選ぶだけのゲームかな」と勘違いしていたのですが、しっかりゲーム的な部分もあり嬉しい誤算でした。
最初は全滅エンドを狙っていたのですが、徐々にキャラクターに愛着が湧いてきたせいで中途半端になってしまったせいか、残念ながら全滅エンドには辿り着けませんでした。
生存したキャラクターの組み合わせの数だけエンディングがあるので、全員生存・死亡エンドも含めてまだまだ楽しめそうです。
絵日記でお届けした以降から怒涛の展開を見せるので、気になる方はぜひプレイしてみてください!
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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
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