『ドラゴンボール Sparking! ZERO』公式大会予選で「逃げ」に徹した選手が優勝......システムの穴を突いた戦法が物議をかもす | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

『ドラゴンボール Sparking! ZERO』公式大会予選で「逃げ」に徹した選手が優勝......システムの穴を突いた戦法が物議をかもす

公式世界大会フランス予選での出来事です。

ゲーム文化 カルチャー

オンライン予選が進行中の『ドラゴンボール Sparking! ZERO』公式世界大会「THE DRAMATIC SHOWDOWN」ですが、フランス代表を決めるオンライン予選での一幕が物議をかもしています。

『ドラゴンボール Sparking! ZERO』公式世界大会フランス予選で事件が......

「THE DRAMATIC SHOWDOWN」は2025年1月20日にロサンゼルスで開催されるグランドファイナルに向けて、各地域でオンライン予選が開催中の『ドラゴンボール Sparking! ZERO』公式大会。日本でも11月30日にオンライン予選が開催され、kali_remi選手がグランドファイナル出場の切符を手にしました。

続々とグランドファイナル出場者が決定している「THE DRAMATIC SHOWDOWN」ですが、特にフランス予選決勝でのワンシーンが物議をかもす事態にもなっています。日本時間11月25日ごろに行われたフランス予選では、決勝はShiryu_chh選手対HILLIASTEUR選手で、2試合先取した側が勝利という形に。

ところが、第1試合が開幕すると両選手が急上昇・急下降を繰り返しているだけで試合が動かないまま時間が経過。その後、HILLIASTEUR選手が攻撃を試みる場面も見られましたが、高速で飛び回るShiryu_chh選手を捉えられず膠着状態が続き、ゲーム画面の放送が中断されてしまいました(第1試合は5時間46分30秒頃から)。


そもそも、急上昇や急下降は相手の攻撃を回避する手段として非常に有用ですが、その分かなりの速度で気力を消費するという行動。一方で、この時両選手が使用していた「ドクター・ゲロ」や「人造人間19号」を始めとした一部キャラクターは気力を消費せずに急上昇、急下降などを繰り出せるという特性を持ちます。その結果、これらのキャラクターを選択して逃げ続けるという戦法を破ることが困難になってしまいました。

HILLIASTEUR選手が自身のXアカウントで明かしたところによると、放送中断後も両選手は10分間真剣に戦い続けたとのこと。1試合目はShiryu_chh選手の勝利で終了しましたが、大会スタッフから続く試合で同じことが起これば失格になる可能性があるとの警告を受けたと主張しています。

そして、HILLIASTEUR選手は負けることになるだろうと思いつつも、両選手が失格になることを避けるためにチームを変更することに。一方のShiryu_chh選手は「ドクター・ゲロ」や「人造人間19号」をチームに入れたまま2試合目に臨み、状況に応じて同様の戦法を使いながらタイムアップでの判定勝ちを果たしました。

両選手とも失格に?

なお、Shiryu_chh選手は自身のXにてその後の顛末を報告しています。それによると、グランドファイナル行きの切符を手にしたかに思えたShiryu_chh選手でしたが、イベントの正常な進行を妨げたとしてHILLIASTEUR選手と共に失格が言い渡されたとのこと。

また同じく真偽は不明ですが、準決勝で敗北した2人の選手による3位決定戦が行われ、勝者がグランドファイナルに招待されるとしています。

ロサンゼルスでの世界大会決勝の行方は

発売前のインタビューでは、eスポーツタイトルと比較して、「全員が公平な条件を持った闘いをすることより、ドラゴンボールらしいアクションを楽しめる」作品として開発されていることが明かされている本作。その結果、自由度の高い戦いが楽しめる一方で、ルールの穴を突いたような戦いが可能なキャラクターが多数発見される状況にもなってしまっています。


姑息な手段を使ってでも貪欲に勝ちを狙うべき、あるいは大会だからこそ正々堂々と戦うべき、どちらの意見にも頷ける部分がある今回の事件。12月にはバトルシステムの調整を控えており、更にグランドファイナルは使用キャラクターの指定などが予選と異なるルールで実施されるため、今回のような禍根の残らない白熱した決勝戦が繰り広げられることを祈るばかりです。



ライター:kamenoko,編集:H.Laameche
【注目の記事】[PR]
コメント欄を非表示
※一度コメントを投稿した後は約120秒間投稿することができません
※コメントを投稿する際は「利用規約」を必ずご確認ください
  • スパくんのお友達 2024-12-09 6:29:46
    運営の明らかな判断ミス。
    次回以降は運営の判断でキャラ変更しての再戦や場合によっては失格にしますよってことにして、今回だけは認めれば良かっただけの話。
    自分たちの想定を超えただけで失格は、単なる責任転嫁でしかない。
    格ゲーが強キャラ祭りになるのは当たり前の話だし、不正をした訳でも無理矢理ゲームのバグを利用した訳でも無いのにプレイスタイルに文句つけるとか。
    9 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2024-12-08 19:56:42
    流石にこれで失格は終わっとるやろ
    ポケモンでお互い受けループ使ってTOD狙いの遅延してたので失格にしましたみたいなもんやぞ
    不正を行った訳でも無く一つの戦法としてこれが最適解だと考えたから行っただけなんだから
    それを進行を妨げるを理由に失格は終わっとる
    そういう戦法ができないように調整しなかった開発の問題だろ
    10 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2024-12-08 5:58:36
    人造人間が気を消費してないなんて、誰も気にしてなーい。
    0 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2024-12-07 7:20:35
    こんなもんルールの穴でも何でもなくね?
    運営の想定が甘すぎただけでむしろデザインされたプレイでしかないでしょ
    "エンタメ的"にNGというのもわかるが大会運営中に唐突にルール変更は大会そのものが破綻してるわ
    25 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2024-12-06 22:20:39
    正々堂々と戦ってほしいなら大会側がそれをあらかじめルールに組み込んでおかなきゃダメでしょ。そもそもこのゲームって本格的なeスポーツタイトルじゃないから、バランス調整も大会運営も不慣れで想定が甘いんだろうな。
    12 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2024-12-05 9:37:37
    大会はルール内でいかに勝つかを競うもんだからなぁ
    ルール守ってるのに大会開催中にいきなりルール変更はダメでしょ…
    いまはオンラインだからホントにダメならすぐ修正できるのに
    21 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2024-12-05 4:54:27
    ゲロと19号が上昇下降するだけの試合地獄すぎて草
    11 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2024-12-05 1:48:37
    ルールにないからセーフって言ってる人って自分がルール破ってるか穴くぐり抜けてごにょごにょしてる人ばっかりだよな
    12 Good
    返信
    他の返信を表示 返信を非表示
  • あつ 2024-12-04 14:16:04
    試合後に運営によるルール変更が行われて、その結果で勝敗が覆ることがありますよってことやね

    最悪じゃね?
    せめてルール変更した後の試合から適用しようよ
    28 Good
    返信
  • こじ 2024-12-04 12:09:48
    結局、スタッフ側が
    想定的なかったことに対して
    急にルール変更しただけやん…

    今回は、勝ち次回からは違反が
    運営の正しい姿勢じゃないかな?
    38 Good
    返信

編集部おすすめの記事

ゲーム文化 アクセスランキング

  1. 『マリオカート64』海外ユーザーがPC向け私的移植を実現―4K解像度や120fps、ワイドスクリーンに対応

    『マリオカート64』海外ユーザーがPC向け私的移植を実現―4K解像度や120fps、ワイドスクリーンに対応

  2. 『MtG』『FF』コラボカード、シリアル番号入りは数百万円近くでの取引に

    『MtG』『FF』コラボカード、シリアル番号入りは数百万円近くでの取引に

  3. ポケットペアが今年の「BitSummit」にもゴールドスポンサーとして出展!『パルワールド』新バージョンや世界初試遊作などを展開

    ポケットペアが今年の「BitSummit」にもゴールドスポンサーとして出展!『パルワールド』新バージョンや世界初試遊作などを展開

  4. ゲーム内アイテムを売却して「Steam Deck」を手に入れる!?Steamマーケットでの取引が侮れない

  5. 『スターデューバレー』世界に来たみたい…!米テネシー州にゲーム内メニュー再現した喫茶店現る

  6. 「全てが報われた気がした」―初めてSteamでゲームをリリースし、レビューを貰って泣きそうに…とある個人開発者の経験談

  7. 大人も子供も、おねーさんも。『MOTHER2』30周年記念ライブが音源化!ブックレットには貴重な思い出を語るトークコーナーを収録

  8. スラヴ民間伝承がモチーフのモノクロホラーアドベンチャー『ひとつ目のリーホ』7月配信決定!

  9. 間違いなく最高級の太もも…「ライザ」新作スタチューがプライム1スタジオから発表!

  10. 『悪魔城ドラキュラ』風アクションプラットフォーマー『Chronicles of the Wolf』配信! 伝説の獣に立ち向かえ

アクセスランキングをもっと見る

page top
Game*Spark
ユーザー登録
ログイン
こんにちは、ゲストさん
Avatar
メディアメンバーシステム