人気の基本プレイ無料ヒーローシューター『マーベル・ライバルズ』において、サポートロール「ストラテジスト」を担当する一部のプレイヤーから、ゲームのストライキを呼び掛ける試みが行われています。
「ストラテジスト・ロールは報酬も薄いし感謝されないし非難だけはされる」……ロール間の格差が浮き彫りに

『マーベル・ライバルズ』では、相手のチームのキャラクターを攻撃する「アタッカー」、敵の攻撃から味方チームのキャラクターを守る「ヴァンガード」、そして味方の回復や、バフ・デバフを付与してサポート面から戦闘を有利に進める「ストラテジスト」の3つのロールが各キャラクターに割り当てられています。

このたび、海外メディアKotakuの記事によると、以下の3つの点が重なり「ストラテジスト」プレイヤーがストライキを呼び掛けるに至ったといいます。
『マーベル・ライバルズ』のランキングシステムでは、キル数が他の要素に比べて優先されるため、敵をキルすることが少ない「ストラテジスト」はそれだけでランキングが不利となる。
ゲームの過去3シーズンで「ストラテジスト」は度重なる弱体化を受けてきた。
ゲーム内のコミュニケーションにおいても「ストラテジスト」のサポートに感謝されることが少ないどころが、むしろ嫌がらせや非難を受けることの方が圧倒的に多い。
そして「ストラテジスト」ストライキを呼び掛けているプレイヤーの1人は、以下のように話しています。
私たちは、称賛されたり、「最も難しい」ロールだと思われたりすることを求めているわけではありません。実際、そうは思っていないからです。
ただ、基本的な敬意を払ってほしいだけ。自分の能力を把握していて、本来のロールをきちんと果たしているのに、(「ストラテジスト」は)脳死だとか価値がないとか言われるのは、本当に疲れます。
このムーブメントはXやTikTokといったSNSに広がっているとはいえ、「大げさだ」と批判する配信者も少なくなくありません。
また、Kotakuの記事は本当にこのメッセージを伝えるべき層にまで届いているかは不明としつつも、「もしかしたら誰も回復できず、自らストラテジストに切り替えざるを得なくなった時に、彼らも理解してくれるかもしれない」と締めくくっています。

この「ストラテジスト」の肩身の狭さは『マーベル・ライバルズ』開発側も認識しているようで、海外メディアPolygonの記事によると、公式のBlogで開発者は「ストラテジストは大きなプレッシャーに直面している」ことを認めたそうです。今後は一部のストラテジストヒーローの攻撃能力を強化するなど、バランスが見直されることが発表されています。
また5月上旬に配信のパッチで追加されるキャラクター「ウルトロン」もストラテジストであることから、この辺りでストラテジスト不遇の時代に大きな見直しが入るのかもしれません。
『マーベル・ライバルズ』は、PC(Steam, Epic Games ストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに基本プレイ無料で配信中です。
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