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大阪・関西万博「チェコパビリオン」で『キングダムカム・デリバランス II』世界へ!観光プロジェクト「KCD LIVE」に直撃インタビュー

チェコが舞台のゲーム『KCD2』を通じて、チェコの魅力や聖地巡礼の面白さを直撃インタビュー!

連載・特集 イベントレポート
「KCD LIVE」のランツキー氏。ヘンリーと同じポーズ! 表情にも注目。

大型連休ゴールデンウィーク!会期真っ只中の大阪・関西万博に足を運んだゲーマーも多いのではないでしょうか。Game*Spark編集部員もGWに関西万博へ訪れ、ゲーム『キングダムカム・デリバランス II(以下、KCD2)』の舞台である「チェコ」のパビリオンに行ってきました。

本稿では、会場に登壇した現実とゲームを繋ぐプロジェクト「Kingdom Come: Deliverance LIVE(以下、KCD LIVE)」への直撃取材や、『KCD』とチェコをこよなく愛するYouTuber・無職旅さんによるファン目線のインタビューなどを交えながら、『KCD』まみれな「チェコパビリオン」の様子をお届けします!

チェコってどんなところ?再現度は?日本も大好きな「KCD LIVE」プロジェクトコーディネーターにズバリ聞く!

チェコパビリオンには2025年5月3日から5月6日の4日間限定で、チェコの観光局や地方自治体、ゲーム開発スタジオのWarhorse Studiosが連携して実施しているプロジェクト「KCD LIVE」が訪れていました。

Game*Sparkでも先日掲載した『KCD2』舞台を巡るツアーを開催し、チェコの良さをゲームを通じて広めているプロジェクトです。


今回、そのプロジェクトコーディネーターであるマトウシュ・ランツキー氏に、直撃取材を実施!なんと主人公「ヘンリー」のコスプレまでしてくれるという、サービス精神盛りだくさんなランツキー氏が答えた、観光視点から見る『KCD2』や、ゲーム好きとして感じるチェコの魅力などについてお届けします。

――日本人に向けて、チェコの良いところを教えてください。ゲームプレイヤーにこそ行ってほしいおすすめスポットもお聞きしたいです。

マトウシュ・ランツキー氏(以下、ランツキー):チェコの街は世界大戦の被害を受けていないので、中世の香りがそのまま残っています。なので、やっぱりチェコの風景こそが、一番チェコが誇るべきものですね。

僕は『KCD』の舞台でもある、クトナーホラで育ちました。銀鉱山があった街なので、採掘に使っていた道がダンジョンのようでとてもカッコいいんです。ゲーム内の景色もそのまま出てくるから、おすすめです!

――チェコに行ったからには食べてほしい、おすすめ料理はありますか?

ランツキー: チェコ人は肉が大好きで、付け合わせにモチモチした「クネドリーキ」というパンを食べることが多いですね。

ちなみに、『KCD2』にも登場するマレショフには大きな食堂があります。中世の食事をシェフたちが今風にアレンジしている料理を食べられるのですが、焚き火で肉を炙っているので、本当にゲーム中で見たようなご飯が食べられますよ。

――料理といえば、ゲーム内レシピを掲載したいわゆる“公式料理本”のようなものを刊行する予定はありますか?

ランツキー:まだありませんが、中世の料理は調べればすぐにレシピが出てくるので、ぜひ作ってみてください!

――ちなみに『KCD』シリーズだけでなく、ほかにも好きなゲームはありますか?

ランツキー:『KCD』ってCERO:Zだから、18歳以下はできないじゃないですか。だから大きくなるまでは、『オブリビオン』と『スカイリム』がお気に入りでした。

でも、チェコでは“ヒストリカルソードフェンシング”(チャンバラのようなもの)をゲームみたいな格好をして遊ぶんです。それをゲームでも体験できる『KCD』は、やっぱり一番好きなタイトルになりました。

――今後、「KCD LIVE」で日本人向けの観光メニューなどを展開する予定はありますか?

ランツキー:今、ちょうど動いているところです!まず最初に、公式サイトの日本語化を進めています。2月に始まったばかりのプロジェクトなので日本人の参加はまだ少ないけれど、プレイヤーの方ならきっと「ここはゲームと同じ場面だ!」とどこを見ても楽しくなると思います。

日本人の皆さんが訪れやすくなるように、現地で日本語翻訳ができるガイドを立てようということも考えていて。僕は2週間前から日本語を勉強し始めました。日本を去るのは夏予定ですが、その頃には僕が日本語ペラペラになって、通訳もしてるかもね(笑)

――すごい!そんな日本のことはどのように感じていますか?

ランツキー:14~15歳ぐらいの頃に初めて日本という国を知って、一目惚れ的に大好きになりました。特に好きなのは葉っぱを使うお茶の世界です。僕は茶道もやってますよ。ずっと来たかった国に、この仕事を通じて来られてすごく嬉しいです。

――ありがとうございました!

『KCD』とチェコが大好き!ファン目線で良さを語る無職旅さんにもインタビュー

5月3日から5月6日のチェコパビリオンでは、『KCD2』の試遊などゲームの要素だけでなくチェコの文化を見て・食べて・触れて楽しめる催しがたくさん行われていました。

『KCD2』のフォトスポットや、可愛いチェコのマスコットキャラクター「レネ」「レフ丸」の着ぐるみとのグリーティングなども楽しめるという内容です。

“ミャクミャクの友達”として話題沸騰中のレネくん(可愛い)。なんでも、こちらのガラス細工がオリジナルのレネくんだそうです。

また同期間には、『KCD』とチェコへの愛が深いチェコ親善アンバサダーのYouTuber・無職旅さんによるトークショーも毎日開催。

ランツキー氏と同じくヘンリーの衣装を着用して約1時間ほどのトークショーを披露していましたが、なんと総重量は約20kgもあるとか!そんな重さを感じさせない、熱量あるファンとしてトークを繰り広げた後の無職旅さんにも『KCD』についてお聞きしました。

――無職旅さんは熱い『KCD』とチェコ愛者ですが、そんな無職旅さんから見て行っておくべきロケーションはどこですか?

無職旅さん(以下、敬称略):やっぱりクトナーホラですね。他のエリアももちろん良いんですけど、それなりに日本人が少ない土地は旅のスキルが必要なので……。そういう意味では、クトナーホラはゲーム関係なく観光で行く人も多いので、おすすめです。

あと『KCD2』の軸になる街でもあるし、ゲームと完全に一致しているところを探したり、そうでなくても純粋に良いと思う景色を見つけたり、楽しめます。

――ではチェコファンとして、日本人向けにおすすめスポットをお願いします。

無職旅:プラハですね!僕は7回行ってまして、普通は何回も行くと飽きてくるじゃないですか。でも、最初は一生懸命していた観光をせずにプラハに行くようになったら、むしろ逆に楽しくなったんです。

歴史的なところを意味もなくブラブラ歩いて、昼間からビールを飲んで……。ちょっと元気があったらプラハ城まで歩くとか、そういう過ごし方がとても楽しいと思っています。だから、チェコの素敵な街に溶け込むことが僕としてはおすすめですね。

――食べ物についてはいかがでしょうか?

無職旅:ワインの時期である10月近辺にしか飲めない、幻のワインとも言われている「ブルチャーク」ですね。発酵途中のワインを無理やり飲んじゃうというもので、それがとんでもなく美味しくて!世界一飲みやすいアルコール飲料だと思っています。

あまりに飲める機会が少ないので、チェコアンバサダーの集まりでも「ブルチャーク」って単語出てくると、「まさか飲めるの!?」ってみんながザワつくくらい好きなんです(笑)。多分、みんな大好きですよ。

――『KCD』聖地巡礼をしたからこそ、チェコで感動したことってありましたか?

無職旅:初めて「ゲームと一致している!」と感動したのは、ラッタイですね。坂道もちゃんとゲームと同じで、街のシルエットが見えた時にゲームと同じ景色が現実でも見えたって感じました。

本来の観光では感動しないポイントだと思うんですけど、ラッタイの製粉所のところ、なんてことない道で「あ、この地形、強烈に記憶にある」って思って。単にゲームのファンとしての嬉しさでもあるし、自分だけが特別な旅の楽しみ方をしているという、希少価値的な喜びもありました。

あの瞬間が一番ピークですね……ずっと楽しいけれど、その“楽しい瞬間”の始まりはあの時だったなと思います。ゲームでもそこでチュートリアルが終わるじゃないですか。(転換期が)同じということも、もしかしたら心の底にあったのかもしれないです。

――ありがとうございました!


『KCD2』に関するイベントは終わったものの、「チェコパビリオン」は引き続きまだまだ大阪・関西万博で開館中です。

『KCD2』をプレイしてチェコに興味を持った方や、逆に本稿でチェコの魅力に気付き気になるといった方も、ぜひ万博に訪れた際は足を運んでみてはいかがでしょうか。

ライター/編集:八羽汰わちは

ライター/多趣味オタク 八羽汰わちは

はちわたわちは(回文)Game*Spark編集部員、デスク担当。特技はヒトカラ12時間。

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  • スパくんのお友達 2025-05-08 14:53:09
    これ行きたかったなあ、万博それまで全然興味なかったのに手のひらクルックルになってしまった
    マジで面白いすこのゲーム、最初に感じた不便さとかそういうので投げなくて良かった
    1 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2025-05-07 13:34:43
    Last Train Homeでチェコスロバキアとしていろんな思想が入り乱れてて興味深い国だったわ
    2 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2025-05-07 9:09:36
    これカポン卿の鎧じゃね?
    2 Good
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