Gaudiy・ソニーグループ・バンダイナムコホールディングスは、エンターテインメント&テクノロジー領域における戦略的パートナーシップの締結を発表しました。
次世代のエンタメ&テクノロジーのため、日本のIPを世界に発信していく

Gaudiyは「ファン国家」をビジョンに掲げ、ブロックチェーンやLLMなど最新テクノロジーを駆使しながら新しい体験を提供してきた会社です。ファンとIPを繋ぐ共創型コミュニティプラットフォーム「Gaudiy Fanlink」をはじめ、2025年には世界最大級のアニメ・マンガコミュニティサイト「MyAnimeList」をグループ傘下に迎え入れたことでも知られています。
一方ソニーではゲームや音楽、アニメや映画などあらゆる分野でエンターテインメントを提供してきたほか、2021年にはアニメ専門のストリーミングサービス「Crunchyroll」をグループに迎え、世界のファンへ向けて日本のアニメを届けています。

そしてバンダイナムコホールディングスでは中長期ビジョン「Connect with Fans」のもと持続的な成長を目指しています。今後も自社の豊富なIPを最適なタイミングで、最適な地域に展開するなどIPの価値を最大限に活かす「IP軸戦略」を、グローバル市場においてさらに推進していくようです。

今回締結されたパートナーシップでは3社が有する強みやテクノロジーを組み合わせることで、世界中のIPファンにより面白く新しい次世代エンターテイメント体験を届けることや、エンターテイメント業界の新たなエコシステムを創ることが目標です。
また出資を行うソニー・バンダイナムコの2社に加え、MyAnimeListの株式交換を通じてコアミックス・講談社・集英社・小学館、アカツキ・アニメタイムズ社・ブシロードといった関連企業が新たに株主として参画しています。
パートナーシップでは“5つのテーマ”を重点的に推進

3社のパートナーシップ締結にあたり、ソニー・バンダイナムコホールディングスの両社は、Gaudiyに対して合計で100億円を出資。
GaudiyのCEO・石川裕也氏は「まだまだ未熟な点も多く、事業としても組織としても力不足を痛感する場面は少なくありません。だからこそ学びを重ねながら、一歩ずつ、仲間とともに成長していきたいと思います。」とコメントしています。

さらに今回のパートナーシップでは「5つのテーマ」も発表されており、これら方針のもとIPやテクノロジー、エンターテインメントを世界に発信していくようです。
「グローバル」
日本発のIPを、グローバル市場でさらに拡張し、価値を最大化する取り組みを推進します。ソニー傘下のCrunchyroll、Gaudiy傘下のMyAnimeList、そしてバンダイナムコによるIPを活用した商品・サービスのワールドワイド展開の取り組みを連携させ、日本が誇るIPの海外展開を加速させていきます。「IP創出・次世代クリエイターの育成」
これまで日本は、世界中の人々から愛される数々のIPを創出してきました。こうしたIP創出の土壌をさらに豊かにし、継続的な創出を促進するため、次世代クリエイターの発掘・育成に積極的に取り組んでいきます。「データ利活用」
各社が保有するデータアセットを連携させることで、エンターテインメント領域におけるデータ活用を深化させます。分断されがちなファンデータを相互に連携・接続し、分析・活用を強化することで、より感動的でパーソナライズされたエンターテインメント体験を提供していきます。「ブロックチェーン」
ブロックチェーン技術を活用し、ファンやクリエイターが安心して参加・活動できるエコシステムの構築を目指します。ソニーが開発するパブリックブロックチェーン「Soneium」 や、Gaudiyが実証研究するトークノミクス設計・オークション設計の知見などを活用し、ファンを疲弊させず、クリエイターが正当に報われる還元の仕組みを実現します。「生成AI」
バンダイナムコとGaudiyは、生成AI技術の研究開発・活用を推進し、新たなエンターテインメント体験の創出を目指します。公式ガンプラコミュニティ「ビルダーズノート」において、画像生成AI技術を活用した新たなファン体験を提供するなど、具体的な取り組みを始めています。
また、石川氏は自身のnoteにて「それでも僕は、Web3に浪漫を感じる。」というタイトルのもと、今後の展望を語りました。
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