
KRAFTONは、ライフシム『inZOI』で使用している生成型AI技術の詳細とデータ運用方針を公開しました。
『inZOI』搭載の生成AI技術は商用利用可のデータを使っている
本作は、様々な最新技術を盛り込んで3月28日に早期アクセスを開始したライフシミュレーションゲーム。その中には、生成型AI技術を活用したテクスチャカスタマイズ機能や3Dオブジェクト作成機能なども含まれています。
今回公開された情報によると、本作のText to Image技術は商用利用および改変が許可されたCreative Commonsライセンスに基づく2,000万枚の画像をもとに学習が行われているとのこと。また、学習自体も商用利用が可能なオープンソースのAIアーキテクチャを使用して行われています。

3Dプリント用AI技術については、KRAFTONが保有、あるいは商用利用が許可されたデータセットから取得した、計46,000件ほどの高品質3Dモデルを用いて学習が行われています。また、Video-to-Motion技術については、KRAFTONが独自に収集・保有する170万件以上のモーションデータをベースに、公開オープンライセンスデータセットも一部活用しているとのことです。
これらの情報に加え社内における「生成型AI技術開発の原則」も公開しています。
商用利用が可能なオープンソース技術の使用
商用利用が許可されたデータセットの慎重な選定と使用
権利侵害の可能性に備えた迅速かつ責任ある通報および審査システムの運用

コミュニティで生成型AI技術への関心と議論が高まっているため声明公開へ
なお、これらの情報の公開に踏み切った理由として、コミュニティを中心に本作で使用されている生成型AI技術への関心と議論が高まっているためと説明しています。
『inZOI』はPC(Steam)向けに早期アクセス中です。
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