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戦争再現の戦車シムが超リアルだったから、ほんわかまったり「ガルパン」戦車RCカー“製造元CEO”に話を聞きながら癒やされてみた【コラム】

戦車同士の戦闘。実はこれほどゲーム化に向いている題材はないかもしれません。

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戦争再現の戦車シムが超リアルだったから、ほんわかまったり「ガルパン」戦車RCカー“製造元CEO”に話を聞きながら癒やされてみた【コラム】
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戦車同士の戦闘。実は、これほどゲーム化に向いている題材はないかもしれません。

戦車というものは、その構造上「装甲が分厚い部分、そうでない部分」がはっきりしています。また、「その場で方向転換する」「砲塔だけを回す」という独自の動きができるため、見た目に反して非常にトリッキーな行動も可能。

そんな戦車戦を再現したゲーム『Tank Squad』がSteamで配信中です。ただしこの作品、いささか上級者向けで戦争ゲームライトユーザーにはとっつきにくい内容かも……。

地獄の戦車戦を再現

第二次世界大戦は、「戦車戦が確立した戦争」でもあります。

第一次世界大戦の戦車は、塹壕を突破するための兵器という性格が強いものでした。しかしエンジンが強化されると車体が大きくなり、回転砲塔が搭載され、装甲が分厚くなり……という進化を経て、「戦車を撃破するための戦車」という性格も与えられるようになります。

戦車は、現代においても驚異的な兵器です。あらゆる条件下で稼働し、強大な火力で敵を蹴散らします。この化け物をいかに排除して進軍するか。それが第二次世界大戦のヨーロッパ戦線の姿でした。

『Tank Squad』は、それを忠実に再現しています。

III号戦車、III号突撃砲、IV号戦車、そしてパンター戦車やティーガー戦車が登場し、地獄のような戦場で戦い抜きます。

そう、ここは文字通り「地獄」です。ロシア軍のT34戦車、そして対戦車砲が容赦なく牙を剥きます。

特に対戦車砲は、小さい分だけ「どこにいるか分からない」ということがよく起きます。目を凝らしても、稜線と同化していて肉眼ではなかなか見えません。そうこうしているうちに対戦車砲で装甲の薄い部分をブチ抜かれて乗組員全員が死亡……という展開も。

そこはリアルな戦場

戦車というのは、上面装甲(乗組員から見た天井)が最大の弱点と言われています。

この部分はどうしても装甲を厚くすることができず、また向かい合っている状態であれば狙われることはまずない部分のため、正面装甲に比べて極端に薄くなるのです。

ですが、たとえばその戦車が下り坂を進んでいる最中であればどうでしょうか? 脆弱な上面装甲を一時的にでも晒してしまう形になります。

この『Tank Squad』、とにかく「角度」が重要なゲームです。

たとえ近距離から砲撃を食らっても、砲弾の侵入角度が装甲に対して浅ければ貫通しません。逆に、侵入角度が深ければズバッと装甲を撃ち抜くことが可能です。

そして、車内で炸裂した砲弾が乗組員にどのようなダメージを与えたか(大抵は全員死亡)をちゃんとモニタリングする機能も。

とにかく、このゲームの戦争描写は徹底的です。榴弾の爆発で飛び散る歩兵の四肢、爆発音の向こうの悲鳴、塹壕の中からの絶望的な抵抗。そういう意味でも『Tank Squad』は「上級者向けのゲーム」と言えます。

誰1人傷付かない戦車戦もやってみよう!

戦車戦ゲームというのは、徹底的にリアルにするとどうしても敷居が高くなってしまうことは『Tank Squad』が証明してみせました。

そうじゃなくって、僕はもっとライトで誰も死なない戦車戦をやりたい。そう、「ガールズ&パンツァー(ガルパン)」みたいな感じのやつ!

そんな声もあるかと思いますので、誰1人として不幸にならない平和な戦車戦を体験できるゲームを探してみました。ただしこれはコンピューターゲームではなく、RC戦車を操作するゲームです。

さて、ここは静岡県静岡市にあるツインメッセ静岡。5月14日から18日にかけて、日本最大級のホビー産業展示イベント「静岡ホビーショー」が開催されました。筆者は静岡市在住のため、ここへはバイクで気軽に行くことができます。もちろん、ちゃんとメディアパスを申請した上での入場です。

訪れたのは、市内に本社を置く有限会社プラッツのブース。

ここでは有限会社プラッツが企画と販売を担当した「ガールズ&パンツァー 1/64 RCバトル戦車道シリーズ」の試遊が行われていました。「ガルパンみたいな」ではなく、本物のガルパン商品です!(製造はウォルターソンズジャパン)

「それぞれの戦車には赤外線通信が搭載されています。砲弾の代わりに、赤外線を飛ばす仕組みです。現在はあんこうチームのIV号戦車H型(D型改) と、黒森峰女学園のティーガーIの2種類が販売中です。この秋にはティーガーIIとシャーマンの新発売も控えています」

――そう語るのは、製造元ウォルターソンズジャパンCEOの榊原直人氏。以下、榊原氏のコメントを交えながらお届けします。

1/64は、戦車模型としては非常に小さいサイズ。手のひらに載せることもできます。しかし、その動きは本格的。車体だけでなく、砲塔も稼働します。

「赤外線の有効射程は5m。砲撃を数回食らうと動かなくなります」

おおっ、これはまさに戦車戦! ジオラマの中でやれば、「建物を遮蔽物にして射撃する」ということもできます。

小さいけれど力強い装甲!

「この戦車に内蔵のギアボックスは、10年前の同スケールに採用されていたものより3分の1ほどのサイズになっていますが、耐久性は各段に向上しています」

小さな模型なのにやたらと機敏な動きの理由は、まさにここ。段差を難なく越えてしまうパワーも秘めています。

実際にプレイしてみると、なかなかどうして中毒性が……! 小さい戦車の「クルッ」という回転と、自在な前進後進を組み合わせた動きで相手を翻弄し、ドカンと一発(この商品は効果音が出る仕様です)! 実際、試遊ブースに長時間釘付けになっている小学生もいたほど。

というわけで、今回は上級者向けの『Tank Squad』と、ほんのりまったり楽しみたい人向けの「ガールズ&パンツァー 1/64 RCバトル戦車道シリーズ」を体験してみました。

どちらも「戦車の動作」を忠実に再現していますので、可処分所得に余裕があれば両方やってみる……という選択もアリかもしれません。

【UPDATE】2025年5月26日10時56分:誤字を修正しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございました。

ライター:澤田 真一,編集:八羽汰わちは

ライター/ゲーム×社会情勢研究家です。 澤田 真一

「ゲームから見る現代」をテーマに記事を執筆します。

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編集/多趣味オタク 八羽汰わちは

はちわたわちは(回文)Game*Spark編集部員、デスク担当。特技はヒトカラ12時間。

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