『ボーダーランズ4』はスピード感&ハクスラ要素が増してさらに“ハイでヒャッハーなゲーム”な仕上がり!やっぱり楽しい「ボダラン」最新作を一足早く味わってきた【先行プレイ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『ボーダーランズ4』はスピード感&ハクスラ要素が増してさらに“ハイでヒャッハーなゲーム”な仕上がり!やっぱり楽しい「ボダラン」最新作を一足早く味わってきた【先行プレイ】

『ボーダーランズ4』のプレイフィールをお届け!楽しかった!

連載・特集 プレイレポート

2Kは、Gearboxが手掛ける人気シリーズ最新作『ボーダーランズ4(Borderlands 4)』のメディア向けイベントを5月に東京都内で開催しました。本イベントではGearboxのランディ・ピッチフォードCEOらによるプレゼンのほか、一足早く本作をプレイできる機会をいただきました。

本稿では『ボーダーランズ4』の特徴となる“広大なシームレスマップ”や新しい要素の追加されたバトルを体験できる「フェードフィールド」と、「ヴォルトミッション&ボス戦」2種のプレイフィールをお届けします。なお、インタビューについても別途記事化しているので、あわせてご覧ください。


細かい話はいいからどうだったのよ!? という現代っ子のために、先んじて今回の試遊の感想をお伝えしておくと「かなり面白かった!」です。新要素が加わり、プレイフィールがテンポよいFPSに変化しているモノ変化しているものの、そうした変化を含めて「このアドレナリンがドバドバ出る感じが「ボーダーランズ」なんだよ!」と思える内容でした。
※今回の先行プレイはPCで英語版をプレイしました。


◆フェードフィールドに「オードナンス・スロット」…広大なマップに変わりつつも「これがボダランだよ!」と思える新要素

もはやGame*Spark読者には改めて説明する必要もないかもしれませんが、「ボーダーランズ」シリーズは世界中で愛されるビッグタイトルのひとつ。ゲーマーとしての青春に本シリーズが刻み込まれている方も多いのではないでしょうか。かくいう筆者もそのひとりで、クラップトラップを始めとした濃ゆい世界に魅了されたゲーマーです。

「ボーダーランズ」シリーズの魅力をいくつかに分けると「ド派手な銃器による戦闘」「Co-op」「ハクスラ」「ストーリー」があるでしょう。今回の先行試遊では「戦闘」および新たな要素「フェードフィールド」にフォーカスした内容をプレイできたので、余すところなく新要素をお届けします。

なお、「ハクスラ」と「ストーリー」要素に関しては、今回の試遊でレポートできるほど触れられていないのですが、プレゼンの説明によれば、ハクスラ要素にまつわる武器数は「シリーズを踏まえた上でもかなり多い」とのこと。さらに付け加えると、新機能である「認可パーツ」によって様々なメーカーのパーツを組み合わせて自分だけの銃を作ることも可能になっています。

インタビューでは「レジェンダリーを、“レジェンド”らしくする」との発言もあり、レア度についても希少価値に基づいた見直しがされているとのこと。ハクスラの楽しみは『ボーダーランズ3』からさらに増していることでしょう!

また、新要素「オードナンス・スロット」もうまく機能していると感じました。要するに“新たな武器スロット”で、グレネードやガトリングなどの高火力武器を置く場所となります。銃の入れ替えナシにド派手な武装を使えるようになりました。

なお、今回試遊したのは英語版ということもあって、シリーズの魅力の一つでもある“ローカライズでの台詞回しの面白さ”は体感できず……。ラスボス「タイムキーパー」がどのような介入をしてくるのか、シナリオへの期待値も「待たなければわからない要素」でしょうね。


●プレイしたヴォルト・ハンターはパワータイプ「ラファ」とユニット召喚タイプ「ヴェックス」のふたり!

「ラファ(エクソソルジャー)」
「ヴェックス(セイレーン)」

今回プレイできたのは「ラファ(エクソソルジャー)」と「ヴェックス(セイレーン)」の二名のヴォルト・ハンターで、「ラファ」は重火器で薙ぎ払うパワータイプ、「ヴェックス」は召喚や自己強化で戦っていくスタイルです。面白いのはそれぞれ3パターンのスキルツリーが設定されていて、どれを拡張していくかで戦闘スタイルがガラッと変えられるところ。本作ではこれまでで最大規模のスキルツリーになるようです。

たとえばヴェックスには「相棒を召喚する」「自身の分身を召喚する」「自らに翼を生やす」などのプレイスタイルが用意されており、それぞれが「別のヴォルト・ハンター?」と思うほどにプレイフィールが違います。スキルリソースの配分という葛藤もありますが、同じヴォルト・ハンターでも「自分がプレイしたい能力」を模索できるのは楽しみのひとつですね。

●広大なシームレスマップ「フェードフィールド」を駆けるビークルで、敵に“特攻(ブッコミ)”だ!

大きな変化の一つでもある広大なシームレスマップ「フェードフィールド」では、ほぼオープンワールドに近いような感触を受けます。どこまでも行けそうで、前作までだったら「遠景のオブジェクト」と思ってしまいそうな宇宙船にも侵入できた際には思わずテンションが上がりました!

移動の際にはデジランナービークルをその場で生成・搭乗することが可能で、広大になった世界を駆けぬける爽快感がたまりません。当然「ボダラン」なので、ビークルで走っていると前方にヒャッハー!な敵集団がいると出会うこともあります。その時にはビークルのスピードを落とさず突っ込んで行くのも楽しいですね!

「ボーダーランズ」の世界と“爆走”の相性は、やっぱりかなり良し。愛車をカスタマイズしてならず者たちに特攻(ブッコミ)をかけていきましょう!

ちなみに話題となっていたミニマップ廃止については、コンパス及びECHO-4でガイドもあり、試遊中に迷うことはなく弊害は感じませんでした。廃止の理由については「高低差を活かすコンパスに変更した」とのこと。試遊段階では、(マップ構造もあるでしょうが)少なくともこの変化に関してはネガティブな影響を感じられませんでした。

●スピードが増したバトルシステム!ヴォルト・ハンターがガンガン前に出て戦う時代に

さて、気になる銃撃戦は“動き回って戦う”ことに拍車がかけられていました。ダブルジャンプや滑空(ダブルジャンプグライド)、さらには短距離ダッシュなどのシステムにより、「避けながら戦う」ことが実現されたわけです。従来のシリーズ作品とは違い、ハイスピードな動きで敵と戦うことがメインになるでしょう(もちろん物陰に逃げることもあれども!)。実際にボス戦は障害物ひとつもなく、全体を通じて「攻撃を見切りつつダメージを蓄積させていく」というバトルが味わえました。

バトルの方向性の変化については、多少忙しくも感じるけど、テンポ感があって面白い改良! スピード感が増したことで「ボーダーランズ」らしい騒がしさを感じられます。もちろん「あ、やべ。死ぬ」というシーンでは物陰に隠れたりするのも必要になりますし、グラップリングによって登った高所から狙い撃つということも可能ですが、このスピード感の変化は個人的にかなり楽しめたところです。

また先述の通り「オードナンス・スロット」に入れられる武器は基本的に高火力な武装です。「ボーダーランズ」の“ダウンしたら敵をひとり倒すことによりリスポーンできる”というシステムも当然残っているので、ピンチしかり、チャンスしかり、ここぞというときに「オードナンス・スロット」の武装で形勢逆転を狙うわけです。「ボーダーランズ」特有の一発逆転要素ですね。

◆ボス戦、超楽しい!「スピード感が増した戦闘」でプレイヤースキルも重要になってくる『ボダラン4』

(筆者が体験したかぎりでは)「ヴォルトミッション」はシームレスマップではなく、エリア制のクエスト。ジャンプ台で各エリアを攻略していき、最後に待ち構えるボスと相対することになります。フェードフィールドでの試遊と違って、少しキャラが育った状態でプレイしましたが、必然的に銃も個性際立ったモノが用意されていて、「癖が強いけど上手く扱えたらめっちゃ強い!」な“「ボーダーランズ」ならではの銃器”も体験できました。

ボスは動物のような植物と、かなりエキセントリックな相手。ここでは開幕早々強攻撃が仕掛けられるのですが……これを避けるのは至難の業!なんとか回避しなければと試行錯誤を繰り返したのですが、筆者のプレイングとパワータイプの「ラファ」ではかなり無理筋でした。早速戦術を練る必要に駆られ、「ラファ」らしく耐久値を上げて凌ぐというスタイルを取ります。

ここには障害物はなく、ボスの攻撃はダッシュやジャンプなどを駆使して避けていくことになります。ジャンプとグライドの組み合わせで下を薙ぐ攻撃を回避したりと、“強い武器頼りでのゴリ押し”は感じられませんでした。

「レベルと武装と腕前を整えて出直したい!」とも思わせてくれますが、きっちり弱点を攻めていくことでちゃんと追い詰めることが可能なタイプのボスでした。ダメージ蓄積による形態変化ではギミックも用意されており、「初見では対応が難しいが、数を重ねることで良い戦いができる」というタイプの良ボスですね!

残念ながら、試遊の終了時間が来て倒すところまでは行けなかったのですが、かなりアドレナリンが出て気持ち良い相手でした。武装などを工夫すればゴリ押しも可能かもしれませんが、そうでなくてもギミック攻略と回避などのテクニックによってある程度対応できるのが良いところ。ぜひリリースされた暁にはリベンジしたいですね……。

今回の試遊を通じて感じたところとして、『ボーダーランズ4』では従来よりもスピード感が増してプレイヤースキル依存が高まった印象を受けます。もちろん今回体験しきれなかったハクスラ要素や「認可パーツ」などで、“自分だけの新たな銃”を生み出して対応していくということもできますが、「プレイそのもの」の純粋な楽しさも増しているでしょう。

前作の評価など色々とありはしますが、試遊の総評としては「『ボダラン4』、かなり期待していいよ!」と声を大にして言える内容でした。バトル面での面白さは増していて、ハクスラとしての期待値もかなり高めで、さらにシームレスな世界というのもかなり好ましいですね。“「ボーダーランズ」の楽しさを損なわず、新たな面白さを重ねてきた”というのが今回の感想です。


『ボーダーランズ3』からはや6年。待ちに待ったナンバリングタイトルに期待している方も多いでしょう。惑星カイロスを舞台にする最新作『ボーダーランズ4』は9月12日にPC(Steam/Epic Gamesストア)/PlayStation 5/Xbox Series X|Sで発売予定です。

『ボーダーランズ4』予約受付がスタート!

既に予約受付も開始している本作ですが、通常版、デラックス・エディション、超デラックス・エディションの計3バージョンが展開。価格は通常版が9,460円、デラックス・エディションが13,860円、超デラックス・エディションが16,500円です。超デラックス・エディションには2人の新たなボルトハンターが参戦するDLCも含まれているとのこと。各バージョンの内容は以下の通りです。

『ボーダーランズ4』通常版

  • ゲーム本編

  • 予約コンテンツ:ギラギラグローリーパック

    • ヴォルト・ハンタースキン 1種類

    • 武器スキン 1種類

    • ECHO-4ドローンスキン 1種類

『ボーダーランズ4』デラックス・エディション

  • 『ボーダーランズ4』通常版と共通

  • 怒りのファイアーホーク武器スキン

  • お尋ね者パックバンドル

    • 新しいミッションと固有のボスが登場する4つの特別なエリア

    • 固有のチャレンジと報酬が得られる4つのヴォルトカード

    • 新しい武器と装備

    • ヴォルト・ハンターの新しいカスタマイズ

    • 新しいカスタマイズを備えた4つの新しいビークル

『ボーダーランズ4』超デラックス・エディション

  • 『ボーダーランズ4』デラックス・エディションと共通

  • 華麗なオーダーパック

    • ヴォルト・ハンタースキン 4種類

    • ヴォルト・ハンターの頭部 4種類

    • ヴォルト・ハンターのボディ 4種類

  • ヴォルト・ハンターパック

    • 新しいプレイアブルなヴォルト・ハンター 2名

    • 新しいストーリーとサイド・ミッションを含む新しいストーリーパック 2つ

    • 新しいマップエリア 2つ

    • 新しい武器と装備

    • ヴォルト・ハンターの新しいカスタマイズ

    • ECHO-4の新しいカスタマイズ


ライター:高村 響,編集:宮崎 紘輔

ライター/ゲームライター(難易度カジュアル) 高村 響

最近、ゲームをしながら「なんか近頃ゲームしてないな」と思うようになってきた。文学研究で博士課程まで進んだものの諸事情(ゲームのしすぎなど)でドロップアウト。中島らもとか安部公房を調べていた。近頃は「かしこそうな記事書かせてください!」と知性ない発言をよくしている。しかしアホであることは賢いことの次に良い状態かもしれない……。

編集/タンクトップおじさん 宮崎 紘輔

Game*Spark、インサイドを運営するイードのゲームメディア及びアニメメディアの事業責任者でもあるただのニンゲン。 日本の新卒一括採用システムに反旗を翻すべく、一日18時間くらいゲームをしてアニメを見るというささやかな抵抗を6年続けていたが、親には勘当されそうになるし、バイト先の社長は逮捕されるしでインサイド編集部に無気力バイトとして転がり込む。 偶然も重なって2017年にゲームメディアの統括となり、ポジションが空位になっていたGame*Sparkの編集長的ポジションに就くも、ちょっとしたハプニングもあって2022年7月をもって編集長の席を譲る。 夢はイードのゲームメディア群を日本のゲーム業界で一目置かれる存在にすること、ゲームやアニメを自分達で出すこと(ウィザードリィでちょっと実現)、日本武道館でライブすること、グラストンベリーのヘッドライナーになること……など。

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  • スパくんのお友達 2025-06-22 23:45:06
    ナーフなしで周回で希少な効果を永遠と掘り掘りさせてくれればいいのよ
    ただそれだけなのよ
    3 Good
    返信
    他の返信を表示 返信を非表示
  • スパくんのお友達 2025-06-22 23:34:05
    とりあえずその場でビークル呼び出し出来るようになったのは良い。せっかく乗り場で呼び出したビークルを秒で破壊されて自分の足でトボトボ歩くのは本当にくだらなかったからな
    あとミニマップ無くすならもっとアイテム見つかりやすくした方が良いよ。先行プレイでも見通し悪い街中の戦闘で見落としたドロップアイテムに後から気づく場面あったし
    8 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2025-06-22 15:28:31
    最近のハクスラはことごとく調整という名のナーフするからやる気なくす。強くなるのを楽しむゲームなのにアップデートの度に弱体化されるのやめて欲しい。むしろ使えない武器やスキルを強化しろ。
    6 Good
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    2件の返信を表示 返信を非表示
  • スパくんのお友達 2025-06-22 12:50:09
    この手のゲームはビルドを考えて構築することが楽しみと思ってるから、ナーフを含む調整はビルドを切り替えるきっかけになってむしろ面白いとすら思うんだよな。
    自分が多数派とは思わないがナーフを問題視してるのはプレイヤーの何%くらいなんだろう。

    それはそうと理由はわからないが3よりかなり期待してる。
    14 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2025-06-22 11:14:50
    新規のシステム良さそうだから楽しみしてる
    タイニーティナの近接武器も良かった(というかないのが論外)けど、あれは続投するのかな
    3 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2025-06-22 7:06:28
    「「ボーダーランズ」の世界と“爆走”の相性は、やっぱりかなり良し。」
    んん…???
    過去作やってたら「やっぱり」なんて付かないと思うけどなあ
    13 Good
    返信
    4件の返信を表示 返信を非表示
  • スパくんのお友達 2025-06-22 1:10:46
    流石ボダラン
    面白そうではある
    7 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2025-06-22 0:42:25
    3のときも「革新的」とか言ってて、実際には2からの発展版にとどまっていた。各媒体の先行プレイ読む限りでは、4もそんな感じだな。
    35 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2025-06-22 0:37:26
    どうせまたナーフランズになったり、レベルキャップ小刻み解放ですぐ装備集め直しさせられたりするだろうから、発売日すぐじゃなくてある程度時間が経って評判を見てから買うか判断したほうがいい
    41 Good
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