Kakao GamesとChrono Studioがおくる新作オンラインアクションRPG『Chrono Odyssey』。時間を操ることができるアーティファクト「クロノテクター」を巡る壮大な冒険を描く作品で、時間操作の要素が物語だけではなく戦闘などのゲームプレイにも組み込まれています。


本稿では、6月20日16時から6月23日15時59分までSteam版で行われたクローズドβテストのプレイレポをお届けします!
どのクラスを選ぶ?キャラクタークリエイト
ゲームを開始すると早速キャラクタークリエイトをすることに。βテスト版で使用可能な「剣士」「レンジャー」「バーサーカー」に加え、正式リリース版では「アサシン」「ソーサラー」「パラディン」も選択できるようです。


今回は、ギルドやパーティーを組まずにソロで遊ぶつもりなので、遠距離攻撃ができる「レンジャー」を選択。敵に近づかずに攻撃する手段を持っていればソロでも何とかなるはず!という軽い気持ちで選びました。

その後、顔や体型などの調整を行います。ランダムやプリセットから好みのものを選んで微調整していく、というよくあるシステムですが、体型は各パーツのサイズを細かく設定可能かつ、数値の上限・下限の幅も広いので、人外的なキャラクターの制作もできそうでした。



アクション重視のバトルに挑戦
キャラクターを決定すると、いきなりキャンプが襲撃されている場面からスタート。指示に従い、敵と戦いながら道を進んでいきます。


バトル中は、2種類の武器を持ち替えることができます。レンジャーは弓とレイピアを使い分けて戦うことに。なお、チュートリアル後はもう1種類の武器としてクロスボウが登場し、この中からどれか2つを装備するという形になりました。
各武器には、左クリックによる通常攻撃と右クリックの特殊行動が用意されています。弓の特殊行動は引き絞り、レイピアは移動突きです。


そのほかにダッシュや回避もあり、一般的な三人称視点アクションに近しい感覚で操作ができます。また、武器ごとに4つのスキルを装備でき、カウンターや範囲攻撃、連射など特殊な技を繰り出せます。


バトル中には、体力、気力、スタミナの3つのリソースを管理する必要があります。スタミナはダッシュ、右クリックの特殊行動、回避などで使用。気力はスキルを発動する際に使用するMPに近い役割を持ちます。
そんなこんなで敵を倒しながら進んでいくと、最後にはボスが待ち受けてました。味方のNPCも同行してくれていたので、遠くから弓矢でちくちく攻撃していきます。敵の攻撃を何度か受けるだけで体力が0になってしまうシビアなバランスながら、自キャラの挙動は軽快なので、爽快感のあるバトルを楽しめました。




広大な世界を自由に探索
ボス戦後、謎の人物べリアによって「クロノテクター」と共に過去に送り込まれた主人公。目覚めると、目の前には広大な世界が広がっていました。



ワールド内には、様々なロケーションやサブクエストなどが点在します。サブクエストは近寄るとスタートする簡易的なもの、拠点でNPCから受注するもの、手配書をもとに賞金首を探し出して倒すものなど、バリエーションが豊富。ただお使いをさせるだけではなく、色々なコンテンツを提供しようという開発陣の姿勢が見て取れます。




開始時点ではマップのほとんどのエリアが隠された状態となっていますが、点在する「洞察の目」を巡ることで徐々に表示されるエリアが広がっていきます。まずは、これらの施設を巡ることが目標になりそうです。


他にも、マップ上では素材集めも行えます。ツルハシで鉱石類、斧で木材、ナイフで倒した動物の皮や肉など、様々な素材を収集可能で、拠点に持ち帰って加工し、新たな装備をクラフトできます。クラフトやドロップで手に入れた装備にはランダムで様々な能力が付くことがあるため、トレハン要素として楽しめそうでした。



また、本作はオンラインRPGなので、他のプレイヤー達も同じマップ上で戦っています。目的地に向かう道中、何らかのイベントで登場した1対1では勝てなさそうなボスと戦っているグループに遭遇。乱入して一緒に戦い、おこぼれにあずかる……という出来事もありました。


強力なボス&ダンジョンに挑戦!
今回プレイした範囲では、世界のどこかに存在するヴォイド使徒なる存在を見つけ出し、倒していくことがメインストーリーの主目的になっていました。チュートリアルからの流れで戦った使徒はすんなりと倒せましたが、暫く世界をさまよってから次に出会った使徒には一撃で体力をすべて持っていかれてしまったので、泣く泣く撤退。



攻撃を見切ることも重要ですが、戦闘はやや大味な部分もあるので、ある程度の攻撃には耐えられるようにレベルや装備をしっかり整えておいた方がストレスなく戦えそうです。また、使徒との戦闘では死んでしまってもすぐに再戦できたのも好印象です。

その後もレベル上げをしつつ探索を続けていると、謎のポータルを発見。パーティーを組んで挑むコンテンツのようでしたが、推奨人数は1~3人だったので突入してみることにします。

過去の世界とつながっているというポータルに入ると、その先はちょっとしたダンジョンになっていました。どうやら敵を倒して「時間のくさび」を外していくことが目的のようです。
レンジャーを選んでいたおかげか、複数の敵に囲まれる状態になっても引き撃ちを繰り返すことで無事に撃破。くさびを指定数解除することでボスが登場しました。


最初の使徒を倒して手に入れた召喚のスキルを使いつつ戦闘。序盤は少し苦戦こそしたものの、使徒と比べて攻撃モーションが単純だったこともあり、初見で撃破できました。


報酬として少しレアな装備がドロップ。宝箱も開けることができ、装備に付けられる宝石などが手に入りましたが、残念ながらレベル不足で装備できませんでした。


その後、無料でスキルツリーをリセットできることに気付いたので、「クリティカル率を高めるスキル」と「クリティカルを出すと攻撃力バフがもらえるスキル」の2つを中心に組みなおしてみることに。

そして同じダンジョンに挑んでみると、ダメージが目に見えて上がっており、ボスもさらに楽に倒せるようになっていました。装備の能力も含め、戦闘にはシナジーのあるビルドの構築が非常に重要だといえそうです。
レベルが上がりきった後はゲーム性がどのように変化していくかは分かりませんが、プレイした範囲ではオンラインRPGとして、戦闘におけるプレイヤースキルの重要性がちょうどいいバランスに仕上がっているように感じられました。何も考えずにスキルを連打していればいいというわけでもなく、逆に針の穴を通すような難しすぎる回避行動が必要、というわけでもなかったためです。


βテストということもあって、光の描写がまぶしすぎる場面があったり、プレイヤー数が多い街中などではパフォーマンスが悪化したり、戦闘中にカメラの前にオブジェクトが割り込んだりと、改善が必要な要素もそれなりに見受けられました。



しかし、プレイサイクルが分かってからは黙々とマップ埋め、サブクエ、素材集めなどに取り組むことができ、気付けば時間が飛んでいることもしばしば。革新的な要素に出会えた…というわけではなかったですが、各要素がうまく噛み合っており、正式リリース版で諸々の課題が解決されていれば中々楽しめそうだと思えるβテストでした。



『Chrono Odyssey』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに開発中です。
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