
2025年9月25日にリリースされる『ROAD59 -新時代任侠特区- 摩天楼モノクロ抗争』は、新時代の「任侠物」がテーマの、ブシロードがおくるメディアミックスプロジェクト「ROAD59 -新時代任侠特区」の初となるゲーム化です。
「裏切り×伝奇×仁義」をキーワードに、眠らない摩天楼でゆずれない生き様が交錯する“任侠ビジュアルノベル”という新しいジャンルとなる本作。今回、Game*Sparkでは発売前にプレイする機会を得たので、一足先にその魅力をお伝えします。
※ネタバレはありませんが、作品の内容には触れています。読み進める際はご注意ください。
奥深いテーマが映像と音楽から伝わってくる!プレイヤーを惹き込むオープニング映像
『ROAD59 -新時代任侠特区- 摩天楼モノクロ抗争』の良いところ……。それはまず、オープニング映像がもうかっこよすぎることでしょう!
ジャズ調の軽快なミュージックに乗せて、次々と現れる登場人物たち。映像には作中のスチルやセリフも使われており、ほんのりとキャラクター性とキャラ同士の関係性も感じさせてくれます。OP映像は公式YouTubeチャンネルに公開されているので、プロジェクトやゲームが気になっている方は必見です。
テンポ良く切り替わる映像の中には、ゲームを進行してみなければわからない“意味深なシーン”も。そこから、本作の大筋となっている“任侠”の仄暗さや、シリアスなストーリーの一片を匂わせてくれました。
硬派な任侠物かと思いきや…?「ジンギ」「サイボーグ」なども登場

そんなOP映像内で紹介されているキャラクターたちは、「狛浪(はくろう)組」「黒条(くろじょう)組」「春雲(しののめ)組」「PHOENIX」「天海(てんかい)区特別警察」と、それぞれ個性の異なる組織に所属しています。




物語は、「天海区特別警察」の「門崎彗(CV:石川由依)」と「芹沢鏡時(CV:小林親弘)」の会話からスタート。2人のやり取りから、天海区における各組織の雰囲気や現状が伺えます。


実は、本作について、何の前情報も入れずにプレイし始めた筆者。きっと組同士の抗争や警察との対立など、「往年の任侠映画のようなドラマが描かれるんだろうな~」と思っていたら……。
2人の会話の途中で、急にとてつもなく声が渋いロボットが登場するじゃありませんか!
その正体は、声優・津田健次郎さんがCVを担当しているロボット……ではなくサイボーグ「新見正宗」。警察組織に所属しているものの、元は黒条組の構成員で自分を裏切った者への復習のためにサイボーグになったという経歴。しかし、警察のサイボーグになった後も刑事の門崎からは「道具」呼ばわりされている模様です。

また、この世界では任侠者たちを「ジンギ」と呼びます。ジンギらは親から子へ、兄から弟へと「神祇(ジンギ)の盃」という儀式をもって、その血に秘められた“力”を分け与え、受け継いできています。
任侠とファンタジーが織り交ざった世界観に、これまた惹かれてしまう……!
制服×武器って良いよね…!

そんな本作において、プレイヤーは狛浪組の「氷室ショウ(CV:砂川脩弥)」の視点で物語を追っていきます。
伝統と格式を重んじる狛浪組は、関西にルーツを持つ組。そのため狛浪組のキャラクターたちは関西弁を使用しており、なんとなく頭に浮かぶ「任侠物」のイメージ通りで、「これこれ!」とつい頷いてしまいます。

その狛浪組の跡取りに生まれたショウですが、本人はいたって“ふつう”な青年。平穏を望んでいながらも、周りの期待に抗えず、組長の座を背負わされ、不本意ながら極道の道を歩んでいる、という役どころです。
狛浪組を実質的に切り盛りする厳しい姉「静(CV:相羽あいな)」に言われてショバ代を徴収しに行くも、強く言えなかったり、「金がない」という店主に同情して猶予を与えたり……。

しかし、頼りない彼の近くには、ショウの一番の理解者である「日向汐音(CV:七海ひろき)」や、元気で明るい妹「涼香(CV:美波わかな)」がいてくれます。この2人の頼もしさったらありません!

狛浪組はカタギに危害を加えないことを心情としているため、黒条組の「柊蓮花(CV:工藤晴香)」&「柊彩愛(CV:岡田夢以)」に絡まれた際も、ショウは穏便にやり過ごそうとします。しかし、柊姉妹はそんなこと関係ナシ。銃とナイフを取り出して、ショウへと襲い掛かってきます。
それに対抗したのが、汐音と涼香。上記した「ジンギ」を使い、柊姉妹を追い詰めます。

戦闘で涼香が使う武器が、「かわいくデコった100kgの鉄バット」というのが筆者的オススメポイント!
制服×魔法の杖のような夢かわいい組み合わせも好きですが、制服×機関銃、制服×大剣、制服×鉄バット……みたいなかわいい×イカツイ組み合わせって、とっても魅力的ですよね……!

熱い人間ドラマにジーン…物語を読み進める手が止まらない!

戦闘シーンの萌えを大いにアピールしたところで、人間ドラマももちろん注目ポイントです。
とあるバーに飲みに来たショウと汐音、そして2人の兄貴分「黒鉄一臣(CV:末野卓磨)」たち。3人の前で、謎の「胡散臭いバーテンダー(CV:白又敦)」が、「天海区の地下に何でも願いを叶えてくれる伝説のお宝が眠っている」「オロチの血を引く娘の血を捧げると……」という、気になる話をします。

それに対するショウの願いは「平凡で平穏な暮らし」。そして汐音の願いは「ショウの願いが叶いますように」。

熱き友情に、筆者の胸も熱くなりました。

その翌日、再びショバ代を徴収しに向かったショウたちは、道に迷っている少女「結津万華夜(CV:河内美里)」に出会います。
持ち前の優しさで彼女に声を掛け、一緒に目的地を探してあげる3人。実はその華夜こそが、バーテンダーから聞いた「オロチの血を引く娘」だという点にもドラマ性を感じます。



また、拡大する黒条組の中でも不満を溜めている者はいます。トップの「皇賢誠(CV:井上正大)」を心酔する彩愛に対し、蓮花は複雑な思いを抱いていたり、さらに黒条組も「オロチ」の力を求めて華夜を狙っていたり。
抗争には春雲組やPHOENIX、天海区特別警察までも関わって来て、物語を読み進める手が止まりません!
そして、忘れてはならないキーワードである「裏切り×伝奇×仁義」の“裏切り”は、もちろんストーリー展開に大きく関わっています。とある人物が裏切ることで、ショウの運命は大きく動いていくことに。それにより、物語は意外な展開を見せることにもなります。
この部分に関しては、本当に早くプレイして見てほしい……!きっとあなたも、ショウに待ち受ける過酷な運命に心震えるはずです。
『ROAD59 -新時代任侠特区- 摩天楼モノクロ抗争』は、ニンテンドースイッチ/PC(Steam)向けに9月25日より発売予定。通常パッケージ版・ダウンロード版は3,960円(税込)、特典付き限定版は16,500円(税込)です。
(C)BUSHI












