ネクソンが手がける基本無料TPSルートシューター『The First Descendant』の大型アップデート、シーズン3「Breakthrough」が8月7日に配信されます。
本アップデートでは新たな継承者（プレイアブルキャラ）として人気キャラ「ネール」が実装され、新たなマップとなるアクシオン平野も登場。新システム「ホバーバイク」に、新規勢やかつて遊んでいた方も復帰しやすくなる期間限定の成長システム「ディセンダントブースト」などを含め、多くの要素が追加されます。
さらには『NieR:Automata（ニーア オートマタ）』コラボもついに登場し、美麗なグラフィックを誇る『The First Descendant』の世界を2BとA2のプレイアブルスキンで冒険することができるようにもなりました。
本稿ではメディア向けに実施された「Breakthrough」先行プレイ＆開発者インタビューの模様をお届け。シーズン3がどのような内容になるかをご紹介していきます！
「Breakthrough」アクシオン平野で繰り広げられる激戦！『ニーア オートマタ』コラボもグッとくる
新プレイアブル「ネール」は範囲攻撃とバフ・デバフが中心となるキャラ。人気のNPCネールが覚醒し継承者となった姿なのですが……チラリと見られた、彼女にまつわるストーリーもかなりヘビーそうです。今回のシーズン3ではヴァルガス司令官カレルの目的が明らかになるのですが、かなりインパクトのある展開が続きそうです。
ネールのアクティブスキル2のリング・オブ・ブリーチで円状の空間を生成し、敵にデバフ、継続ダメージを与えます。スキル範囲が狭い状態だとどこに設置するかを悩みますが、スキル範囲は広ければ戦場の一角を覆うほどになり、再度スキルを使うと爆発ダメージが与えられます。
そしてリング・オブ・ブリーチを展開中にアクティブスキル3を使用すると、敵を中心に引き寄せてダメージという効果があります。このアクティブスキル3では、敵が中央にぎゅっとまとめられるため攻撃しやすくなるでしょう。
スキル4では「すべての攻撃が弱点ヒット扱いになる」という強力なバフ。スキル1はデバフ「エシヴスキャン」を付与された敵に追加ダメージを与える貫通弾なのですがスキル4の延長も行われるため、ざっくり「スキル4でどこを撃っても弱点となるように自身を強化し、スキル3で集めた敵を貫通弾のスキル1で攻撃」というのが強いかもしれません。味方との連携も強そうな能力ですね。
シーズン3で追加されるアクシオン平野はまさしく荒野といった建付け。難易度ハード専用のマップとなっています。まだ挑戦は難しいという方は、成長までの手助けとなる「ディセンダントブースト」などを使ってハードまで移行しましょう！ ちなみに「ディセンダントブースト」は期間限定なのでご注意ください。
アクシオン平野は広大で、まさに新要素「ホバーバイク」が前提となるようなマップです。ホバーバイクは体験できたかぎりで「ベーシック」「アクセラレーション」「バランス」の3種類があり、塗装やレベルといった要素も存在。ちなみにアクシオン平野には「モバイルエナジーモニタリング」というミニレースゲームも楽しめます。ホバーバイクはBを押すだけで簡単に出現させられるため、かなりお手軽……！ アクシオン平野のみならず使用可能なので、従来のマップで楽しんでみても良いでしょう。
アクシオン平野は合計7つのミッションで構成されていて、そのうちのふたつが「戦場（バトルフィールド）」として発動します。バトルフィールドは次から次へと敵が襲ってくるので、パーティで戦う方が良いでしょう。新たな大型スパイカーも登場し、硬い装甲で覆われていたり範囲攻撃を仕掛けてきたりとかなり白熱しました！ 新たな敵が空から強襲してくるのもテンションを上げてくれますね。
そして8人フィールド迎撃戦となる「ウォールクラッシャー」戦はド派手で、敵ながらにカッコいい大型巨人と戦うことになります。アクシオン平野の花形と言うべきか、装甲を身にまといド派手な猛攻を仕掛けてくるのでぜひ腕利きの仲間たちとチャレンジしてみてください。また、ヴォイド迎撃戦にも新たな敵「ストームハンガー」が追加されます。電撃属性の敵で、EMPシールドを展開しているコアを破壊する必要があります。
そして、やはり今回のメディア向け試遊はネールと2Bだらけ。せっかくだからと共闘したメンバーの近くでコンガを鳴らすと、皆快く参加してくれました。
そして気になる『ニーア オートマタ』コラボはプレイアブルスキンという形で展開されます。しかしただのスキンと侮るなかれというべき満足度。『The First Descendant』のグラフィックで「衣装」「髪形」「背面アタッチメント」「モーション」が用意されます。
衣装はなんと女性キャラ共用となっているため、男性以外ならほぼどのキャラでも『ニーア オートマタ』衣装を着ることが可能。髪形と衣装が分けられているというのも「特定のキャラが2Bの衣装を着ている」あるいは「2Bが別の衣装を着ている」ように見えて、実にいいですね。
もちろんこれらの見た目はムービーにも反映されるため、かなりテンションが上がる内容といえるでしょう。キャラが常に見えるTPSですので、コラボとしての相性はかなり良い方ではないでしょうか。……ホバーバイクとの相性もいいですね！
今回の記事では目玉コンテンツを中心に紹介しましたが、アクシオン平野の別クエストでは荒野の地下深くまで潜っていったりと、遊べる範囲はかなり広そうに感じました。「カレル」や「ネール」に関わるストーリーも盛り上がりを見せそうで、期待できます。少し離れていた方、まだ遊んでいないという方は期間限定の「ディセンダントブースト」がある今が遊ぶチャンスでしょう。
続いては、プロデューサー イ・ボムジュン氏、ディレクター チュ・ミンソク氏へのメールインタビューの模様をお届けします。
「現状にとどまることなく常に前進し続けるという私たちの強い決意」
――まずはシーズン 3「Breakthrough」にてこだわったポイントやテーマがあればお教えください。
「Breakthrough（突破）」は、単に物語上の進展を意味するだけでなく、開発チームとしての限界への挑戦と、それを乗り越えようとする内なる意志を表しています。今回のアップデートでは、大規模なオープンフィールドやホバーバイク、8人用のコロッサスレイド、新武器の追加など多岐にわたる要素を盛り込みました。その結果、これまでのシーズンとはまったく異なるテンポと展開を体験していただけるようにしています。
こうしたすべての取り組みの根底には、現状にとどまることなく常に前進し続けるという私たちの強い決意があります。
――ディセンダントブーストによって復帰ユーザーや、新しいユーザーも増えると思います。「1周年経ってここが変わった」という点をお教えください。
正直なところ、まだまだ改善の余地があると認識しています。
この1年、私たちは『The First Descendant』が当初目指していた姿と、実際にプレイヤーが体験していた内容とのギャップを埋めることに全力を注いできました。初期段階では、ゲームシステムに多くの課題があり、我々が意図していたゲームプレイと実際のユーザー体験との間に大きな乖離があったと感じています。
それでも、1年間地道に改善を重ねてきた結果、少しずつではありますが、私たちの目指す方向性に共感してくれるプレイヤーも増えてきたと感じています。
これからの1年は、より洗練された、満足度の高いゲーム体験を提供することで、ユーザーとの信頼関係をさらに築いていくことが目標です。
――今回のアップデートでファンからのフィードバックを受けて実装した要素などはありますか？
ローンチ当初と比べて、『The First Descendant』は大きく改善されてきました。その多くは、プレイヤーの皆さんからのフィードバックに直接基づいています。
特に注力したのは、「周回プレイの過酷さ」や「同じ作業の繰り返し」といった点の緩和です。これらは多くのプレイヤーにとって大きな離脱要因となっていました。過去に繰り返す失敗に疲れてゲームを離れた方にも、ぜひ再びプレイしていただきたいと思っています。体験そのものが大きく改善されています。
とはいえ、まだまだ改善の余地があることも自覚しています。中でも「バランス調整」は、最も重要な課題のひとつです。Descendant Fest 2025では毎月のバランスパッチに関するロードマップを発表しましたが、まだ道半ばです。今後も、プレイヤーの声に謙虚に耳を傾け、皆さんの期待に応えられるよう改善を続けていきます。
また、フィードバックを得る手法も多様化しています。開発チームによる「Dev Live」でのQ＆AセッションやDiscord上のAMA、リリース前のFGTなどに加え、今回の「Breakthroughアップデート」からは、プレイヤーの要望をもとにゲーム内アンケート機能も新たに実装しました。
私たちのプレイヤーは世界中にいて、その声は非常に多様かつ示唆に富んでいます。すべてを反映するのは容易ではありませんが、それは同時に、このゲームに対する皆さんの熱意の表れだと受け止めています。今後もコミュニティとの対話を大切にし、共に『The First Descendant』をより良いものにしていきます。
――ホバーバイクについて質問です。今回実装される広い荒野アクシオン平野はもちろんですが、今後ホバーバイクがメインとなる戦いなどは想定されているのでしょうか？
今回、新たな移動手段としてホバーバイクを実装しました。ホバーバイクには今後の拡張性があると考えており、実際、10月に登場予定の新ダンジョン内の一部セクションでは、ホバーバイクでの走行を楽しんでいただける予定です。
さまざまな活用方法を検討してはいますが、現時点でホバーバイクを戦闘用ビークルにする予定はありません。戦闘はあくまでディセンダントとその武器によって体験するものだと私たちは考えているからです。
――今回のコラボでは2BとA2の衣装が4着、髪形や装飾品にエモートまでも新しく実装されています。モデルを作る上でこだわった点などはあるでしょうか？
コスチュームの制作では、質感や動きが自然に見えるように、物理演算やライティングの調整を何度も重ねました。たとえば、2Bのスカートがリアルすぎるほど翻ったり、A2の髪がキャラクターの動作を邪魔してしまうといった課題にも直面しました。
各モデルの表情やシルエットも、プラチナゲームズからのフィードバックを取り入れながら何十回もブラッシュアップを重ねています。このプロセスを通じて、プラチナゲームズが自社IPに注ぐ愛情を深く理解することができ、私たち自身も大きなリスペクトを持つ貴重な機会となりました。
――最後に、ユーザーに向けてコメントをお願いします。
何よりまず、心から感謝を伝えたいです。『The First Descendant』と今回のアップデートに、これほど多くの注目をいただいていることに、私たちは感謝し、身が引き締まる思いです。
このゲームは、まだまだ進化の途中です。そして、私たち開発チームも同じく進化しています。
『The First Descendant』が、“プレイヤーと共に成長し、変化し続けるゲーム”として記憶に残るよう、今後も努力を重ねていきます。どうか、8月7日を楽しみにお待ちください。
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