2025年8月12日、日本初のテレビ特撮ヒーロー番組「月光仮面」を制作したことで知られる宣弘社は、同社が制作した特撮ドラマ「アイアンキング」の所在不明となっていたネガフィルムが発見されたことをX(旧Twitter)上で報告しました。
人間と巨大ヒーローのバディ物異色特撮、全ネガフィルムが揃う

「アイアンキング」は、1972年から1973年に放映された特撮作品。主人公である国家警備機構のエージェント・静弦太郎と、「アイアンキング」に変身できる霧島五郎が、日本を襲うロボットや怪獣に立ち向かいます。

弦太郎がピンチになると五郎は「アイアンキング」に変身し彼を救いますが、弦太郎は五郎=アイアンキングであることを知りません。この設定が、本作にドラマ性を生んでいます。
アイアンキングのエネルギー源は水で、活動時間も僅か1分間と限られています。そのため一時撤退を余儀なくされ、その間に弦太郎が敵に立ち向かうという展開もあり、巨大な敵に生身の人間が戦うという異色の設定も本作の特徴です。
このたびの宣弘社のXの投稿によると、本作は第4話から第6話のネガフィルムが所在不明となっていたとのこと。しかし7月には宣弘社の玄関前にネガフィルムが置かれており、調査の結果これが真正の「アイアンキング」第4話から第6話のネガフィルムであることが判明したそうです。
いったい誰がこれを持ってきたのかは不明ですが、宣弘社はこれを元所有者の厚意と受け止め感謝の意を述べています。また、同社の所在不明の資料はこれだけではないため、もし宣弘社関連の台本・写真・映像などを持っている人がいれば一報が欲しいとのことです。
特撮だけでなく、レトロゲームでも資料の散逸が相次ぎ、アーカイブの必要性の声がコミュニティからは上がっています。








