たびたび様々な海外ユーザーたちが、自らのもつ技術を駆使し話題を集める、あっと驚くゲーム機の小型改造。しかし、日本でもなんと、「PS5」をモニタ組み込みの携帯型に小型・軽量化してしまったユーザーが登場しました。
今回、わずか2.8kgにPS5の機能や表示機能などを詰め込んだ「携帯型PS5」を製作したのは大学院生だという「テラ」さんです。YouTubeで公開された映像では、PS4から大幅に向上したAPUの熱にどう対処していくかなどを含め、基盤の改造や、基盤に装着するための各種機構の制作などについて、その過程が詳細に紹介されています。
また、テラさんのYouTubeチャンネルではPS5だけでなく、PS4においても同様の軽量・携帯化改造を行っている様子を見ることができました。何が、氏の改造への意欲になっているのでしょうか。
そこで編集部ではテラさんへと直撃し、なぜこのような改造を行っているのかなどを訊きました。
・なぜPS4やPS5を携帯できるようにしようと思ったのでしょうか?
中学生の頃、YouTubeでPS2を携帯型に改造している動画を見て、そのあまりのすごさに衝撃を受けました。当時はまだ知識も技術もありませんでしたが、そこから少しずつ学び、自分の技術力でどこまでできるか試したいと思い、この製作を始めることにしました。
・(携帯型PS5)制作にあたって特に気をつけたところ
排熱機構部分。中でもヒートシンクをマザーボードに固定するためのパーツは、厚みによってAPUとヒートシンクの触れ具合が変わります。離れていればAPUの熱がヒートシンクに伝わらず排熱不良となり、逆に近すぎる場合は、過剰な力がかかりAPUのコアにダメージを与えてしまうことになります。 そのため、厚みを0.1mmごとに変えて設計し、3Dプリンタを使って試作を繰り返して、一番ヒートシンクに熱が伝わりやすかったものを採用しています。
コメントのとおり、PS5の改造については、熱対策に要する項目が多く取り上げられており、その難しさをうかがわせます。
かつて見た先人たちの姿をあこがれに、自身の技術力への挑戦を繰り広げる同氏の、ジャンクPS5やPCの再生、PS4の改造などを含めたほかの映像については氏のYouTubeチャンネルをご覧ください。





