
Paradox Interactiveは、2025年9月9日にリリースされた『Crusader Kings III』向けDLC「Coronations」が酷評を受けていることに関して、公式フォーラムにて声明文を公開しました。最新アップデートパッチも配信されています。
大型DLC開発にリソースを割きすぎた結果
「Coronations」はゲーム内に戴冠式の要素を導入するDLCで、戴冠後は統治の目標を誓いとして宣言することができるものです。しかし、リリースされた後に多くのユーザーから正常にコンテンツが動作していないことを指摘されています。Steamユーザーレビューは記事執筆時点(2025/09/11 22:00)で400件以上寄せられて“非常に不評”となっています。
その後Paradox Interactiveの公式フォーラムにて開発チームのQAマネージャーが本件について投稿を行い、最新DLCがプレイヤーの需要を満たせるものでなかった謝罪を行うとともに開発状況を明らかにしています。投稿によると、本DLCの開発に関するリソース配分が適切なものではなかったとしています。

現在『Crusader Kings III』では、配信された「Coronations」だけでなく、日本や中国などのアジア勢力要素を導入するDLC「All Under Heaven」を開発中です。この「All Under Heaven」がこれまでで最大規模のDLCとなるため、スタジオは経験豊富な開発者やリソースの多くを費やす一方で「Coronations」に関しては“割り当てるリソースが少なかった”ことを明らかにしています。
その結果としてリリースされた「Coronations」への厳格なチェックをするための人員が不足していたというのです。QAマネージャーは投稿の中で、このリソース配分に関して、開発チームとユーザーに対して不公平なことだったとコメントしています。

今後は開発リソース配分やサポートの見直しを実施
投稿では今回発生した状況を重く受け止めた上で、今後このような事態にならないように、開発チームのリソース配分とサポート体制の見直しを行うと説明しています。ゲームの内容に関する厳格な管理を行うほか、開発段階での全体的なプレイの時間を増やすことで問題の発生を減らすことに尽力し、ユーザーが満足できるようなリリースを目指すとしています。
なお、投稿の最後には「Coronations」の修正アップデートのパッチノートも公開されています。アップデートでは、指摘されていた多くの内容を修正しているほか、幾つかのゲームバランスの調整なども行われています。








