Embark Studiosは、PvPvE脱出シューター『ARC Raiders』開発ドキュメンタリー映像のエピソード1を公開しました。
◆元々はPvEシューターとしてスタートしていた
本作は、敵対的な巨大メカの存在などが特徴のPvPvE脱出シューター。2025年10月30日にリリースされ、50万人近いSteam同時プレイヤー数を記録するなど人気を集めている作品です。
そんな本作ですが、2021年の発表当初は「PvEで巨大メカと戦う基本プレイ無料のCo-opシューター」であり、2022年リリースと予告されていました。ところが2023年へとリリースが延期された後、PvPvEへとジャンルを変更することを発表。最終的に現在の形で発売されるに至ったという経緯を持ちます。

◆当時の映像と共にPvE時代のゲームシステムを振り返る
Embark Studiosは元DICEの開発者らが集う形で2018年に設立。手掛ける作品について議論し、退廃的なSF世界で巨大メカと戦うゲームという方向性が定まったといいます。そして、様々なジャンルを模索していく中で、セッションベースでレイド戦に挑む作品が形作られていきました。
40人ほどのプレイヤーがマッチングし、いくつかのチームに分かれてスタート。小さなメカと戦いながら探索を進め、最終的に生き残ったメンバーがマップ中央に集結し、進化するAIを備えた巨大メカとの最終決戦に挑むという作品であったといいます。映像では当時のゲームプレイの様子も紹介されています。

プレイテストでは素晴らしい瞬間を生みだすことができ可能性を感じていたといいますが、パンデミックによるリモート作業なども相まって徐々に問題が浮上。その中でも最大の問題は、巨大メカとの手に汗握る決戦という特別感のある瞬間の再現性が低いというものでした。
そこで、6か月という期限を設けてPvE体験の改善に集中的に取り組むことに。クローズドプレイテストでは、唯一無二の瞬間を味わえる時もありましたが、大半は何も起きないまま荒野を走り続ける状態だったといいます。更に、せっかく巨大メカの下にたどり着いてもすぐに死んでしまったり、合流したときには既に巨大メカは壊れかけだったりと一貫性のある体験も実現できていませんでした。

◆PvPvEとしての再スタートを決断
その状態で6か月が経過し、開発チームは本作には何か大きな要素が不足していると判断。慎重な話し合いの後、今ある素材を再利用してPvPゲームとして構成しなおすことが決まりました。
Embark StudiosのCEO・パトリック・ソダーランド氏は、自分自身を含む多くの人々がPvEゲームであることを望んでいたと振り返りつつも、当初のビジョンを達成することはできなかったと話しました。
そして、そのような状況下での選択として「不完全な状態でリリースして大衆に批判される」「開発を中止する」のではなく、「今まで作ってきたものを信じて何か別のものに作りかえる」ことを選んだのだといいます。

しかし、ただPvPの要素を付け加えればいいのではなく、ゲームシステムなどに根本から手を加える必要がありました。そこで、その作業時間を確保するためにチーム対戦FPS『THE FINALS』とリリース順が入れ替えられることに。ただの背景に過ぎなかったフィールドに探索する場所を用意していく、最も評判の良かったビルドに立ち返って要素を抽出していくなどの作業が行われていったとしてエピソード1は締めくくられました。

開発ドキュメンタリー映像エピソード2では、PvPvEゲームにおいて重要な戦闘や戦利品システムを作り上げていくまでの経緯に加え、基本プレイ無料タイトルをやめた理由などが明かされるとのことです。
公式YouTubeチャンネルにて公開中
開発途中のゲームプレイ映像を多数確認できる『ARC Raiders』開発ドキュメンタリー映像は公式YouTubeチャンネルにて公開中です。












