2026年も始まりました。みなさんも御家族と一緒に過ごしたり、気の合う友人と一緒に遊んだり、一年に一度の時間を過ごしているのではないでしょうか。そしてお正月に集まって色々なゲームを楽しむことも多いかと思います。
日本の花札は、安土桃山時代の「天正かるた」にルーツを持ち、その後江戸時代中期に現在の形になったと言われています。花札には1月から12月までの季節が描かれ、その遊び方もさまざまです。その中でも「こいこい」は最も遊ばれることが多い、メジャーな遊び方ではないかと思います。
ガルルソフトウェアが、PC(Steam)向けに2025年7月31日リリースした『花札の虎』は、その花札とデッキ構築型ローグライト要素をかけ合わせたゲームです。花札に得点や倍数、そして特別な効果を持つ「動物カード」を組み合わせることで、高得点を叩き出して敵を撃破する“ローグライク・デッキビルド・ハイパーインフレ・花札バトル”が楽しめます。
本稿では新年にピッタリの『花札の虎』のプレイレポートをお届けします!
超親切なチュートリアルで初心者も安心
ゲーム内ではまず、案内キャラクターのイルカくんがゲームのルールを説明してくれます。このチュートリアルが実に充実していて、基本的なゲームの遊び方や花札の絵柄についての説明を、ミニゲームを交えて教えてくれます。
本作はいわゆる『Balatro』ライクの作品で、規定ラウンド内で点を稼ぎながら対戦相手のライフを0にすれば勝利です。自分の手番で、8枚の置かれた場札と同じ月(図柄が同じ)の札を出せば獲得可能で、その後山札からもう1枚を引きます。同じ柄が出ればもう1枚取れますし、揃わなければ新しい場札となります。





獲得した札の中には特殊な図柄のものもあり、その組み合わせで役も作れます。例えば猪・鹿・蝶の図柄を合わせた「猪鹿蝶」が有名ですね。役の成立後プレイヤーはゲームを終了させ“勝負”か、ゲームを継続させる“こいこい”を宣言するかを決定します。上がり時は「札ごとの点数」x「役による倍数」x「ジャックポット倍数」が得点(華力)となります。
高得点を出すには高い役を目指すだけでなく、ジャックポットでの倍率を上げなければなりません。ジャックポットは、役が成立後にゲームを継続する“こいこい”を宣言することで発動し、その後も“こいこい”することで倍率がアップしていきます。つまり高得点を目指すために、ギリギリまでゲームを継続する必要があるのです。



“こいこい”は強力ですが、継続中に相手に“こいこい”されると倍率が2倍になる「こいこいカウンター」が発動する危険性も。また、お互いの手札が無くなる最終ターンで、役を作ればければ、せっかくの高倍率も無駄になってしまいます。手札と相手のバランスを考えることが勝利の秘訣です。
チュートリアルの後半では『花札の虎』独自のルールである、点数や倍率、札の強化といった要素の説明も行われます。




動物カードで最強ビルドを目指せ!
『花札の虎』ではプレイヤーが装備できる「動物カード」が存在しています。動物カードは特定の札の基本得点を上げるもの、役の倍率をアップするものといった華力に直接関わるものから、勝利後にお金を獲得できるものなど、多彩な種類が用意されています。
動物カードは勝利後のショップなどで入手可能で複数枚装備できます。メインモードのコースは、それぞれ“作りやすい役”が決まっているので、それに合わせたカードを入手していくのが1つの戦略になると思います。また、カード購入や札の強化にお金を使うので、稼ぎやすくなるカードも必要です。



なお、各ステージのボス「どうぶつ王」は開始時にカードを確率で燃やす炎を吐いてくるのですが、それを防ぐカードは必須級。せっかく作ったビルドもカードが燃やされたら使えなくなってしまいます。そのために枠を使わないで高得点ビルドで勝負する、という戦略もありますが、筆者は安全を考えて必ず組み込みます。
カードの中にはデメリット付きのものや、強力な一方で毎ゲームごとにお金を払う必要がある【残クレ】という属性のものも。また、とっても可愛いものの特別な効果がない猫のカードは非常に高級なのですが、これは“とあるカード”と組み合わせれば、とてつもない効果を発揮してくれます。




ゲーム内では実績を達成すればカードの装備枚数も増えていきます。同じカードを積んで効果をアップさせることもできますよ。ゲームの役の多さもあり、ビルドはとても多彩です。


一枚で猪鹿蝶!?トッピングがゲームを変える
ショップでは札のアップグレードも可能で、札の基本得点や役の倍率をアップすることができます。また、本作のゲームプレイの鍵を握ると言っても過言ではない、札のトッピングも可能です。
トッピングはわかりやすく言えば札に“役を作るための属性”を上乗せするもの。最初のチュートリアルでは一枚の札に「猪・鹿・蝶」のトッピングをすることで、その札一枚を獲得するだけで「猪鹿蝶」を成立させられることが説明され、さらに通常札で「猪鹿蝶」を作れば役の効果が倍増するのです。



このトッピングをすることで、どんどん複合役が作りやすくなります。ゲーム内では金色の枠の札を3枚集めることで「三光」「四光」「五光」などの強力な役が作れます。しかし、金札は当然対戦相手も欲しいので普通は成立しづらいのですが、トッピングで普通の札に金色枠をつければ簡単に作ることもできます。
最終的には「六光」など聞いたことがないようなゴージャスな役を繰り出せるようになり、効果もアップしていきます。動物カードの効果と合わせて、プレイすればするほど“ローグライク・デッキビルド・ハイパーインフレ・花札バトル”の本領を発揮していくのです。






遊びやすさの導線も評価点
花札という題材を取り上げた『花札の虎』は、先に紹介したように充実したチュートリアルが用意され、初めて花札に触れる人でも遊びやすくなっています。その上で動物カードも得点や役、お金など独自ルールの効果がわかりやすいものが多く、デッキビルドゲームとしても優秀です。
ゲームの案内役であるイルカくんを動物カードとして入れると、対戦時におすすめカードを教えてくれる機能も。さらに、イルカくんは一定時間ゲームを巻き戻すという能力もあり、“初心者向けのゲームサポート&ミスの修正”の存在としても活躍します。もちろん究極的には華力を求めたほうがいいですが、慣れないうちは助かると思います。




また、ユニークなのがオプションで札のデザインを簡素なものにすることで、最低限の効果だけを表示することができるという点。花札はそれぞれの札のデザインも素晴らしいのですが、一部分かりづらいものもあるので、情報を削ぎ落とした札でプレイできるというのも、ある種のユーザビリティなのだと思います。
ビルドを考えるゲームとしても面白く、プレイして実績を解除していくと、プレイヤーのライフや持てる動物カード枚数などもアップしていきます。ステータスの中には攻撃力があり、役を成立させればライフを削ることもできるので、プレイすればするほど序盤が楽になっていくのも嬉しいポイントです。





『花札の虎』は、花札を題材に『Balatro』のようなローグライク要素を組み合わせたユニークな作品です。多彩な役を活かした戦略はもちろん、“こいこい”による倍率アップが対戦時の駆け引きとして機能していて「相手にまだ余裕があるし、ここは攻めるか……!」などを考えながらゲームをプレイできます。
もちろん日本語なのでゲームとしても遊びやすく、メインモードではちょっとしたストーリーも楽しめます。遊べば遊ぶほどアンロックされていく要素も多く、動物カードもかなり多いので、ビルドを作っていく楽しみも十分で、さらに優秀な導線もゲームのプレイ感覚に大きく貢献しています。


『花札の虎』はPC(Steam)向けに配信中。Steamウィンターセールで2026年1月6日まで10%オフの1,152円で購入可能です。













