FunkyMouseは『LANESPLIT』をPC(Steam)向けに2026年1月29日にリリースしました。本記事では、プレイレポートをお届けします。
本作は、交通量の多い高速道路をバイクで走り抜けるレースゲームです。現実では決して推奨されることのない「すり抜け走行」を主軸においた、スピード感のあるゲーム体験ができます。

良く言えば単純、悪く言えば粗雑
ルールは単純明快で、高速で走り抜けるという一点のみ。速度を落とさずに車の間を通り抜けたり、猛スピードで走ることでスコアが加算されていきます。シングルプレイモードでは、他のバイクは登場せず、自分とスコアとの戦いになります。一般的なレースゲームでは減速やブレーキをかけることも戦略の一つですが、本作ではその前提があまり通用しません。ブレーキをかけることはスコアの低下に直結し、安全策ではありますが、あまり推奨したくないように感じられました。
設定でガンマ値は調整できるものの、全体的に画面は暗め。トンネル内では設置された照明の存在がありがたかったです。ただし、壁が近い閉鎖的な空間では視界の圧迫感も強く、緊張感が一気に高まりました。カーブの操作が独特なため、過度にハンドルを切るよりも直線的に抜けていく方が安定する印象です。

1マップ目では、淡々と車を追い抜き続けることになります。5分ほど走っても速度上限に変化はなく、イベントも発生しないため、慣れてくると作業感が強まってきました。走行している車も対向車ではないため、冷静に見れば極端に危険な状況は少なく、事故の多くはプレイヤー側の判断ミスによるものが大半でした。説明では車のすれすれを通ることでスコアが増えるとされていますが、実際にプレイした範囲では、通常時との明確な差は感じられません。
なお、プレイの際は気づきませんでしたがこのマップはマップ名から見るに仙台がモチーフらしく、各所の道路看板が日本語で書かれています。

スコアを稼ぐ目的でスコア倍率の異なる別マップも試してみました。2マップ目は1マップ目の作業感に比べ面白く、このステージには存在する対向車と同じ車線を通る車の間スレスレを狙って通るのは緊張感がありました。3マップ目では直線道路主体の構成から一転し、交通量の少ないほぼオープンワールドのような空間が広がっています。ゲームの主題である「すり抜け走行」の緊張感とは少し方向性が異なる印象を受けました。


バイクの操作感は全体的に重め。微調整が難しく、「少しだけ曲がる」といった操作がしづらかったです。大きく曲がるか、ほとんど曲がらないかのどちらかになりやすく、癖が強かったです。接触判定自体は比較的緩めですが、この操作特性と組み合わさることで、不意のクラッシュが起きやすい印象です。
UIは、かなり簡素な印象です。ゲームモードを選択したうえで、さらに上部のバーから項目を選び直す必要があり、初見では目的のモードにたどり着くまで少し迷いました。バイクの変更やサーバー検索の導線も分かりづらく、この部分は評価を下げる要因の一つです。ゲーム全体を楽しむためにUIを端から端まで見る必要があり、オンラインマッチをホストすることはできても、参加方法に気づくまでに時間を要しました。



オンラインマッチも、マッチブラウザを開いただけでは部屋が表示されず、手動でのリフレッシュを経てようやく部屋が表示されたものの、接続したら他プレイヤーが存在しない中マップ構造がわからない状態で裏世界を駆け回りながらバイクで空を飛ぶことに。なんだこれは。


バイクのカスタマイズ要素も用意されています。多くの車両が収録されており、ハイスコアによって段階的に解放されます。筆者が下手だった可能性もありますが、1時間ほどプレイして2、3台の開放だったので解放ペースはやや遅く、長時間走り続けなければ新しい車両に触れられない点は気になるところです。
見た目の変更項目は多く車体カラーからホイールまで細かく調整できますが、ベースカラー1と2で完全に同じ色を選んだり、イメージ通りの色を選ぶのが難しく、カラーコードでの指定ができれば、より自由度の高いカスタマイズが楽しめるのに……!と思いました。カラーホイールもドラッグでの操作が効かず、クリックで少しずつ色を選ぶしかなく、細かいところに手が届きません。

あとこれは遊び方を完全に間違えているのですが、バイクから降りて車に向かって走ると押すことができてちょっと面白かったです。この体のどこにその力があるんだ。


良い点としてはまずグラフィックが素晴らしいです。現実化と見紛うほど、とまではいかないもののだいぶリアリティと質感のあるビジュアルだと思います。あとはリアルな排気音が耳に心地いいですね。これらはプレイしていて気持ちいい点で、没入感は非常に高かったです。バイクで走る爽快感は非常に高く感じました。
今後のアップデートに期待
総評として、本作のピークは走り出しの高揚感にあったような気がします。もちろん走行中の緊張感もたのしめますが、やや車をよけるのが作業的になってしまったところが不満点でしょうか。シングルプレイでは誰かと順位を競うわけではなく、ひたすらスコアを伸ばすために走り続ける構造は、ややストイックすぎる気もします。
黙々とスコアアタックを繰り返すプレイスタイルに抵抗がなく、バイクで走る感覚そのものを楽しめる人には向いた作品でしょう。逆に、派手な変化やわかりやすい進行要素がほしい方には少し物足りないかもしれません。
正直なところ、この内容で2,000円はなかなか攻めていると思いました。しかし、執筆中にも頻繁にアップデートが繰り返されており不満点が次々と解消されていたので、今後のアップデート次第では化けるゲームだと思います。
『LANESPLIT』はPC(Steam)向けに2,000円で発売中。2026年2月12日まではリリース記念セールで20%OFFの1,600円で購入することができます。日本語には対応していません。











